皆様は「オカヒジキ」と呼ばれる野菜をご存知でしょうか?我が家の食卓では結構な頻度で登場する野菜です。主にお浸しとして出され、鮮やかな緑色で目を楽しませてくれます。味に癖はなく、どちらかと言うとシャキシャキとした食感を楽しむものです。
オカヒジキ自体は近くのスーパーで売っているのですが、種や苗を売っているところは見たことがありません。しかしこの前、会社と自宅の間にある規模の大きいホームセンターに行ったところ、オカヒジキの種が置いてありました。この店舗の種コーナーは巨大で、壁一面が種袋で埋め尽くされています。高さも手がとどかない位置に商品が置いてあるほどですので、マイナーな野菜でも取り扱ってくれているようです。
栽培方法が書いてある袋の裏面を見ると、オカヒジキの種蒔き時期は6月の中旬までだそうです。値段も野菜の種としては安い200円でしたので、つい購入してしまいました。ちょうど水菜の収獲が終わりましたので、水耕栽培装置が1つ余っています。そこで今回は水耕栽培でオカヒジキを育ててみることにしました。
- オカヒジキの種
- 使用する液体肥料
- 水耕栽培装置
- 2018年6月10日 種まき
- 2018年6月12日 空中に向かって発根する
- 2018年6月15日 1つの種が発芽しそう
- 2018年6月22日 発芽しないため撤収
- まとめ
オカヒジキの種
種は2mmくらいの大きさで、ゴツゴツとしています。傘のような形をしていますので、第一印象はオバQやパックマンの敵みたいです。
使用する液体肥料
液体肥料には「微粉ハイポネックス」を使います。この商品は粉末ですので、これを水道水で1000倍に希釈してオカヒジキを育てます。
水耕栽培装置
水耕栽培装置は下の記事を参考にして作りました。全く同じ装置ではなく、少しだけ改良してあります。
記事の水耕栽培装置は、水面が低下してもバーミキュライト層に液肥が供給されるようになっています。しかし液肥の液面管理をしっかりとしておけば、その機構は必要ないことが分かりました。そこで今回の栽培では、写真のようにカップの底にマイクファイバー布を敷いただけのシンプルな形にしてみました。
2018年6月10日 種まき
バーミキュライトに種を5個ずつ蒔き、これを液体肥料で満たした容器にセットします。種袋には目安となる発芽日数が書いていませんでしたので、気長に待とうと思います。
2018年6月12日 空中に向かって発根する
夕方帰宅すると、オカヒジキの芽っぽいものが出ていました。しかしよく見ると葉らしきものがありません。念のためピンセットで掘り返すと、この地上部分に出ているのは根ということが分かりました。このままでは育たないと思いましたので、地中に戻しておきます。
根が出たということは発芽までもう少しです。はたしてどんな姿なのでしょうか?楽しみです。
2018年6月15日 1つの種が発芽しそう
蒔いた種の1つが発芽しそうです。バーミキュライトをよく見ると、この他にも芽が出そうなものがありました。
2018年6月22日 発芽しないため撤収
種を蒔いてから約2週間となります。蒔いた種は15個ですが、一向に発芽する気配はありません。
発芽したのはこのカップの2つのみです。これらは発芽してから7日目になりますが、本葉がまだ出ず、成長が止まっている状態です。
ほかの2カップは発芽した種すらないです。バーミキュライトを掘り返して種を確認しましたが、特に根が出ているわけではなく、蒔いた時のままでした。
発芽率を計算すると10%強です。確実に発芽が失敗していますので、悔しいですがここは素直に撤収しようと思います。
まとめ
オカヒジキの芽が出なかった理由として、水分が多かったことが考えられました。
今回の栽培では種をバーミキュライトに蒔き、カップの底から液体肥料を吸わせて調湿をしていました。この方法では、種の周りに常に水がある状態になっています。掘り返した種に変化がなかったことから、過剰の水分は発芽を妨げるのかもしれません。同じ方法でも水菜やスティッキオではちゃんと芽が出たことから、植物の種類によって得意不得意があるのでしょう。
現時点でオカヒジキの種蒔きの時期は終わってしまいました。今年はもう蒔けないので、来年に再挑戦したいと思います。次こそシャキシャキとした食感の美味しいオカヒジキを食べたいと思います。