底面給水式の水耕栽培装置の作り方。5L容器で野菜を3つ育てられるようにしました

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 私は3年前に水耕栽培をやっていて、その時にはホウレン草や小カブを育てていました。土で育てたよりも大きな株にはなりませんでしたが、十分に美味しいものに育ちました。その時は確か初夏に種を蒔いて、真夏に収穫した気がします。夏に育てていたせいか、朝晩2回水やりをしないと野菜が萎れてしまい、これが以外と面倒で一昨年昨年と水耕栽培から離れていました。

 今、私には趣味と言える趣味は料理くらいしかありません。先人によれば、人生を豊かにするには趣味を充実させることらしいです。そこで料理と関係のありそうな「水耕栽培」を再開して、野菜を楽しく育て、そして美味しく食べたいと思います。

 水耕栽培は簡単なものはペットボトルで、複雑になると水中ポンプを使って液体肥料を循環しながら育てたりします。今回作った「底面給水式 水耕栽培装置」は、3年前に水耕栽培をやった経験をもとに、

 ・できるだけ安く
 ・水やりの手間は最小限に

することを重視して作りました。 

  

 

 

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 作る前にまず、過去に使っていた水耕栽培装置を紹介します。構造としては写真のように、食器の水切りトレー・網・ヤシの繊維の組み合わせです。ここに野菜の種を蒔いて育てていました。しかしこのオープントップな容器で真夏を迎えると水の蒸発スピードが早く、すぐに水切れを起こしてしまうのが欠点でした。
 そこで今回は100円ショップにある材料を使って、水の蒸発が最小限になるような装置を作ろうと考えました。 

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 まず液体肥料を入れるための容器は、お店の中で一番大きいフードコンテナを選びました。蓋が付いており、さらに容量が5Lもありますので、真夏でも簡単には水切れにならないでしょう。この容器の他にあと3つ必要なものを買いました。それは、

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お茶パックと、

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使い捨てプラコップと、

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バーミキュライトです。これらは育った株が倒れないように支える部材になります。では材料がそろいましたので、これらを加工していきましょう。 

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 まずはプラコップの底に根が出るための穴を開けます。その時は全部くり抜かないで、「橋」を数本渡しておきましょう。

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 大きな穴が開いたままですと、バーミキュライトを入れた時に全て流れ出て行ってしまいます。そこで、お茶パックを底の大きさに合うように切ってプラコップの底に入れます。

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 そうしたらバーミキュライトを詰めて液体肥料を注ぎましょう。コップの底に橋を作っておかないと、水を入れた時に底が抜けてしまうので注意です。これで種が発芽する場所が完成しました。次はプラコップをはめる穴を容器の蓋に開けます。

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 蓋の3ヶ所にプラコップの口径と同じ大きさの円を描きます。そしてこの円の内側をカッターで切り取ります。

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 そうすると、プラカップがはまる丁度良い感じの穴を開けることができます。 

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 最後に、バーミキュライトを入れたカップを装置にセットして、液体肥料を容器に満たせば完成です。材料代は120円くらい、作業時間は30分でした。以前の水切りトレーを使ったオープントップ型と異なり、今回は蓋があるので液体肥料の蒸発は最小限で済むはずです。

 2018年3月現在、この装置を使って「カモミール」と「わさび菜」を育てています。まだ運用期間が短いせいか、今のところ装置に不具合は出ていません。このまま使ってみて、何が問題があれば改良したいと思います。