春色ソレイユ

水耕栽培や料理、買って良かったものを公開

水耕栽培の利点と欠点。【利点】手間が少ない 【欠点】育てにくい野菜あり です。

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 水耕で野菜を育て始めてから、約半年がたちました。今までに10種類くらいの野菜を育てたましたが、だんだんと水耕栽培の得意分野が分かってきました。 

 私が思う水耕栽培の一番良いところは「準備と片付けの手間が少ない」です。逆に悪いところは「育てるのに向かない野菜がある」点です。この他にもいくつか感じることがありますので、今回は水耕栽培の利点と欠点を、土耕栽培と比べながら書こうと思います。 

 

 

水耕栽培について

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 まず水耕栽培の説明しなくてはなりません。水耕栽培にはA4サイズの水切りトレーを使ったものや、塩ビの水道管を張り巡らせた大型の装置、はたまた外界と隔てられた植物工場など色々なものがあります。私が野菜を育てている装置は写真のようになっており、5Lの容器とプラカップ、バーミキュライトを利用して作っています。今回の利点と欠点は、この水耕栽培装置で育てた場合を書きます。

 

水耕栽培の利点

準備と片付けの手間が少ない

 ベランダで野菜を育てることを考えてみましょう。用意するものはプランラーと培養土です。もし長さが65cmの深型プランターを使うとなると、土は30L必要です。これらをホームセンターで買った場合、車がないと家に持ち運べないと思います。また、購入した土をベランダまで運ぶのも結構な重労働になります。
 それでも頑張って用意をして、上手いこと野菜の収穫ができたとします。この時気になるのが、使い終えた土の処理はどうするかです。消毒をしたり肥料を入れるなどして再生すれば良いのですが、場合によっては新しく買った方が手間がかからないことがあります。しかし土を捨てるのにも、今度はベランダ→1階に運ばなくてはなりませんし、大量の土をゴミとして出せない自治体もあります。
 一方で、水耕栽培の場合はどうでしょうか?用意するものは容器と液体肥料の素だけです。液体肥料を作るための水は蛇口から取れるので、簡単にベランダまで運ぶことができます。また後片付けも難しく考える必要はありません。余った液体肥料はシンクに流せばOKです。私は培地としてバーミキュライトを使っているのですが、廃棄量が少ないので燃えるゴミとして出しています。
 このように土耕栽培と比べて水耕栽培は、 準備と片付けの手間が圧倒的に少ないのが一番の利点です。

 

連作障害がない

 土を使った栽培では、1つの場所で同じ野菜を作り続けると次第に成長が悪くなってしまいます。これは「連作障害」と呼ばれ、対策としては毎年場所を変えるか、連続して同じ野菜を育てないことが挙げられます。
 連作障害は、土の中にある特定の物質が蓄積されたり、逆に消費されすぎた場合に発生します。しかし土を使わない水耕栽培は、この心配は全くありません。一作ごとに液肥を交換しますので、原理的に連作障害が発生しないのです。

 

育てるコストが安い

 水耕栽培は装置の材料などを含めて最初に2000円を用意すれば、お釣りが貰えるくらいの低コストで育てることができます。一番高価なのは液体肥料の素で、500gで約1000円になっています。2回目以降は装置代がかからないので、ほぼタダみたいな値段で野菜を育てることができます。
  土耕栽培の場合には土やプランターを買ったりする必要があるので、初期投資にお金がかかります。また栽培が終わって次の野菜を育てるには、新しい土を買ってくるか、使った土を再生しなくてはなりません。もちろんここでもお金を使います。
 水耕と土耕栽培を比べると、圧倒的に水耕栽培の方が育てる金額が安くなります。
 

 

水耕栽培の欠点

育てるのに向かない野菜がある

根菜類
 水耕栽培の性質上、根を太らせる根菜類の栽培は難しいです。水の中で栽培をすると、根が好き勝手な方向に行ってしまい見た目が悪くなります。土の中で育つ場合は根が常に土圧を受けていますので、真っ直ぐに育ちます。
 このようなことから、かなり研究をしなければ水耕栽培で根菜類を育てるのは難しいです。しかしバーミキュライトを土代わりに用いる『半水耕栽培』ならば、ある程度の土圧がありますので育てることができるでしょう。

背の高くなる野菜
 あまりに背の高くなる野菜、例えばトウモロコシなどは水耕栽培に向いていません。水耕栽培装置には5L容器を利用していますので、背が高い野菜を育てると風が吹いただけで簡単に倒れてしまうのです。もし育てるならば、しっかりと固定した大きい容器を使う方が安全です。

育てる期間の長い野菜
 アスパラガスのように収穫までに数年を要する野菜はできなくはないですが、やはり土での栽培の方が手間がかかりません。どちらかと言うと、水耕栽培は成長速度が早い葉物野菜を得意としています。  

大量栽培に向かない

 私が水耕栽培で一番難しいのは「大量栽培」だと思っています。小規模ですと装置自体を簡単な構造にできますし、管理も特別難しいことはありません。しかし大量に栽培しようとすると、装置が一気に複雑で高額なものとなります。
 私の装置ですと液体肥料を容器に入れるだけで良いですが、多く栽培するとなると配管や循環ポンプ、あとは液肥をろ過するためのフィルターなども必要となるでしょう。
 個人的には半坪以上の面積で水耕栽培をするならば、土耕栽培にした方が水やりなどの管理が楽になると思います。

水分を減らす管理ができない

 スイカやメロンを栽培する時には、収穫前にわざと水やりを少なくします。そうすることで実に過剰な水分が行かずに、結果甘い果実が実るのです。
 甘くできるかは別として、土耕栽培ではこのテクニックを簡単に使うことができます。水耕栽培では吸わせる水を少しだけ減らす、といったことはできないので、すごく甘いスイカを目指す場合には土での栽培が向いているでしょう。

 

 以上が水耕栽培の利点と欠点になります。水耕栽培は畑を持っていない人でも、ベランダで手軽にできる方法です。大量に栽培できなかったり、育てることが難しい野菜がありますが、それを加味してもメリットの方が大きいと感じています。これからも色々な野菜を水耕栽培で育てて、楽しんでいきたいと思います。