水耕栽培を始めて2年がたちますが、これまでずっと5Lの容器を利用して栽培をしていました。勉強のため他のサイトを読んでいると、「ペットボトル」を使った栽培装置を勧めているところがあります。装置の基本構成としてはどちらも同じで、下の層に液肥を入れ、上の層で野菜を育てます。
ペットボトル栽培装置のメリットとしては、捨てる容器を利用するのでお金が掛からないことです。初めて水耕栽培をする方にとっては、とりあえずこれで育ててみて具合を見るのも手です。
そこで私も一度初心に帰ったつもりで、ペットボトルを使った栽培装置の作成にチャレンジしてみることにしました。作り方を見る限り簡単にはできそうですが、恐らくちょっとしたコツはあるはずです。それをメモしながら、ペットボトル水耕栽培装置の作り方を説明していきます。
用意するもの
- ペットボトル
- アルミホイル
- 断熱材
- テープ
- ビニールひも
- バーミキュライト
- 食器洗い用スポンジ
- マイクロファイバー布
- 240番の紙やすり
- ハサミ
- カッター
作り方
今回はゴミ箱に入っていた500mLのペットボトルを使います。形は変にくびれているものよりも、側面がストンと垂直に落ちている方が扱いやすいです。
ペットボトルを上から1/3〜1/4の位置で水平に切ります。最初にカッターで5cmほどの切り込みを入れて、そこからハサミを入れると簡単にできます。切り口は紙やすりで滑らかに整えます。
ペットボトルの口サイズにスポンジを切り出し、さらに半分に切ります。ここに給水布であるマイクロファイバー布を挟みます。マイクロファイバー布は、方端が少し出るように調整します。
これをペットボトルの口に差し込みます。ちなみに綿などの天然素材は給水布に向きません。栽培の途中でボロボロになってしまうので、化学合成繊維を使いましょう。
完成イメージはこの様になります。下の層に液体肥料を入れ、上の層で野菜を育てます。もう少し作業は続きます。
このままですと上の層と下の層がぐらついていますので、養生テープなどで止めます。ただし液肥の補充は上の層を取り外して行うので、接着剤で固定するのはNGです。
次は、液肥層へ直射日光が入らないように加工していきます。ペットボトルの底に4つ折りにしたアルミホイルを被せて、テープで止めます。
側面には保温材を巻いて、ヒモで縛っておきます。これで日の光が当たらなくなりました。
最後にマイクロファイバー布が見えなくなる程度にバーミキュライト入れて完成です。
実際に液肥を入れると、このようになります。作業時間は30分位で、特に難しいところはありませんでした。今回は500mLのペットボトルで作りましたが、1Lや2Lでも同じようにできると思います。また、使っている材料はホームセンターや100円ショップにありますので、すぐに用意できるでしょう。
正確なコスト計算はしていませんが、おそらく1個作るのに十数円しか掛かっていないです。これならば毎回使い捨てても惜しくないですね。
今回はペットボトルを利用して水耕栽培装置を作りました。早速ですが葉物野菜の種を蒔いて、ちゃんと育てられるか確かめたいと思います。皆様もこの装置で水耕栽培を始めてはいかがでしょうか?