水耕栽培の液肥交換のタイミングと方法。私は装置が茶色くなったら行っています

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 水耕で野菜を育てる時には液体肥料が必要です。野菜が育つに従って液肥が少なくなってきますので、もちろん補充しなくてはなりません。そこで疑問に思うのが《栽培している間は継ぎ足しのみでOK》なのか、それとも《定期的に全交換をする》のかということです。

 私が使っている液肥の素は『微粉ハイポネックス』です。商品の箱の裏面を見ると、「水耕栽培では1週間に1度、液肥を全交換して下さい」と書いてあります。最初の頃はこの指示通りに行っていたのですが、水耕栽培装置の数が増えてくるとだんだんと面倒になってきてしまいました。

 そこで液肥を全交換することなく継ぎ足しで小松菜を育てたところ、特に不具合なく収穫までたどり着けました。この経験から1ヶ月程度で収穫できる野菜は液肥の継ぎ足しのみで、栽培期間が1ヶ月を超える場合には1~1.5ヶ月に1回の割合で全交換をするようにしています。後者の場合、全交換するタイミングは日数で決めているわけではありません。「茶色い藻」が多くなってきた時に行うようにしています。今回の記事では液肥交換の目安時期とその方法について説明しようと思います。

 

 

 

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 特に夏になると液肥にはすぐ藻が生えてしまいます。特に悪さをするわけではないので私は放置していますが、もちろん1個体の藻がずっと生き続けるわけではありません。ある程度時間が経つと寿命で死んでしまい、その藻は緑色が抜けて茶色くなります。数が少ないうちは気付きませんが、量が多くなってくると水耕栽培装置の側面や底に溜まって茶色いヘドロのようになってしまいます。私はこのタイミングで液肥の全交換をすることに決めています。

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 液肥の交換を何回か行ったところ、一番簡単な方法を見つけたので紹介します。用意するものは適当な容器です。 まずはその容器を横に置きます。

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 そして野菜を育てている装置の蓋ごと、その容器に乗せ換えます。

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  液肥が入っている容器の中は、このようにドロドロになっていました。側面には茶色い藻の残骸が張り付いていますし、底には藻と液肥の成分が溜りヘドロのようになっています。このまま新しい液肥を入れても気分が晴れないので、スポンジを使って洗い流しましょう。

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 藻はスポンジで撫でるだけで簡単に落とすことができました。

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 最後に、洗った容器に新しい液肥を入れて、野菜を元に戻せば完成です。交換にかかった時間は5分くらいだったでしょうか。野菜の根にも汚れはついていますが、そこまで取り除くのは手間がかかるので、私は何もせずにそのままにしています。

 以前は空の容器を使わずに片方の手で蓋を持ち上げ、もう片方の手でホースを持ち、その放水圧力で藻を洗い飛ばしていました。しかしこの方法では細かいところがよく洗えないのと、蓋を持っている手が疲れるのが欠点でした。今は空容器に栽培容器の蓋を置くようにしたので、だいぶ楽に、そしてきれいに洗えるようになりました。

 ネット上で液肥補充のやり方を調べると、色々な情報が出てきてしまい混乱してしまいます。私が実際に野菜を育ててみた結果、茶色い藻が溜まった時に交換するのが一番楽で、成長にも影響を与えないと感じました。ちなみに液肥の交換タイミングは春と夏で違います。夏は藻がたくさん生えるので交換期間は短めになります。液肥交換の目安に悩んでいる方は、茶色い藻の量で決めてみてはいかがでしょうか。

 

私がいつも使っている液肥の元は「微粉ハイポネックス」です。水耕栽培では1000倍に希釈して与えるので、500gもあれば数年は持つでしょう。作れる液肥の量と価格のバランスが良いため、おすすめできる肥料です。

  

こちらの商品「ハイポニカ」も液体肥料の素になります。微粉ハイポネックスは粉末ですが、ハイポニカは2つの液体を水に溶かして使用します。溶け残りがない分、使い勝手はこちらの方が上ですね。