底面給水式の水耕栽培装置を改良。水面が低下しても液肥が供給されるようにしました

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 2ヶ月ほど前に「底面給水式 水耕栽培装置」を作製して、葉物野菜とハーブを育てました。 作った時は完璧だ!と思っていても、やはり実際に使ってみると少し不便なところが出てきます。そこで以前作った装置を改良して使いやすくしてみました。

 

 

 

 底面給水式の水耕栽培装置を簡単に説明をすると、バーミキュライトを入れたプラカップを液体肥料層に入れます。そうするとカップの底から液肥を吸いますので、ここに種を植えれば野菜が育つ仕組みです。容器は5L容量のものを使用したので、夏でも液肥補給の回数が少なくて済むはず…でした。詳しい作り方は以下の記事をご覧下さい。

 

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 しかし実際に使ってみたところ、欠点が見つかりました。それは水面がカップ以下になってしまうと、バーミキュライト層に水が供給されなくなってしまうのです。気温が高い日が続くと水切れ防止のために、液体肥料を頻繁に入れて水面の位置を調整していました。作っている最中には全く想定していなかった事態です。

 この問題を解決するべく、吸水性能が高いマイクロファイバー布を使って、水面が低下しても液肥が供給されるように改良してみようと思います。

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 マイクロファイバー布は100円ショップで「マイクロファイバーふきん」などの商品名で売られています。これを幅4cm位に切ります。裁ちばさみで切ると綿ゴミの出る量が少ないでおすすめです。

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 次はプラカップの加工です。カップの底に半円形の穴を2つ開けます。真ん中には「橋」を必ず渡しておいて下さい。

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 カップの準備ができましたら、不織布でできたお茶パックを用意します。パックの底部分に2cmくらいの切れ目を入れて、その切れ目に先程のマイクロファイバー布を通します。切れ目は中心を外した方が、後の作業がしやすいです。

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 通したマイクロファイバー布が抜けないように、お茶パックの内側に結び目を作ります。もし抜け落ちないようならば、結び目はなくても構いません。

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 尻尾の生えたお茶パックをプラカップと合体させます。

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 そうしたら植物を支えるための培地であるバーミキュライトを入れます。この時カップの底に橋がないと、重みで底が抜けてしまうので注意が必要です。

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 できあがったプラカップを蓋にセットして装置の完成です。マイクロファイバー布があることによって、水面がカップ以下になっても液肥を供給し続けてくれるはずです。

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 装置の改良も終わり、今度こそ完璧な装置に違いありません。現在、この装置を使って水菜を育てているところです。果たして立派に育つでしょうか。

 

(2018年5月20日追記)

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 この装置ではプラカップを最大6個まで増やすことができます。ただ実際に作ってみて分かったのは、前段3個、後段2個の合計5個の方がベストということです。
 私が液肥を補充する時には、蓋を少し開けて流し入れる方法を採用しています。6個の場合、プラカップが手前にいすぎて上手く入れられないです。もし6個にしたい場合は、ホースを接続した漏斗を使って液肥を流し入れる方法が良いかもしれません。