昨年の春から水耕栽培を始め、今年で2年目を迎えました。私の栽培方法は5Lの容器に液体肥料を入れ、そこで野菜を3〜6株育てています。
今までに十数種類の野菜を育てて分かったのは、液肥の消費スピードは「季節」によって大きく異なると言うことです。今回の記事では、5L容器で6株を育てる場合の液肥補充頻度について書きたいと思います。
冬
液肥の消費が一番少ないのは冬です。寒いと植物の成長は鈍り、それに伴い葉からの蒸散も最小限となります。そのため液肥の補充は3〜4週間に1度で大丈夫です。
春・秋
この季節は種蒔きの最盛期になります。気温はちょうど良く、日に日に大きく育っていくのを実感できるでしょう。
液肥の消費量は株の大きさによって異なりますが、1〜3週間に一度のペースとなるでしょう。株が小さいほど補充間隔は長くなり、大きくなるに従って短くなります。
夏
夏は気温が高い上に日差しも強いので、補充は数日に1回、場合によっては毎日することになります。
昨年、気温が35℃を超える中で枝豆を育てました。5L容器で6株を栽培したのですが、あまりにも液肥を吸うので驚いた記憶があります。一番暑い時には会社に行く前に補充し、夕方帰ってくると半分近くなくなっていることもありました。
水耕栽培を趣味にしていると「水奴隷」という言葉を良く聞きます。この意味は毎日毎日液肥を補充している姿が、まるで野菜に使われる奴隷のように思えるからです。
液肥の補充頻度から考えると、真夏に5Lの容器を使って育てられる野菜の限界は、丈が40cmまでで、容器1つに付き2〜3株です。トマトのように1mを超えるものは、半日で水切れを起こす可能性があります。
あまり大きくならない葉物野菜は、6株を同時に育てて大丈夫です。しかしそれでも数日ごとに補充する必要があります。もし旅行などで数日家を空ける場合は、容器を大きくしたり外付けタンクを増設する必要があります。
まとめ
この記事では、季節による液肥の補充頻度について書きました。要約すると、
- 冬:3〜4週間に1回
- 春・秋:1〜3週間に1回
- 夏:数日に1回(場合により毎日)
になります。これは東京都東部での目安なので、自分の地域や気候に合わせて読み替えてください。特に真夏はすごい勢いで液肥がなくなるので、収穫量は落ちますが育てる株数を減らすことも必要です。もし水奴隷になってしまったら、旅行には行けなくなることを覚悟しましょう。
それでは、皆さまの野菜が大きく立派に育つことを願って終わりにします。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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私が使っている液肥の素は「微粉ハイポネックス」です。ホームセンターでも手に入る流通性と、液肥1Lあたり約2円というコストパフォーマンスの良さが気に入っています。この商品の詳しい記事がありますので、読んでみてはいかがでしょうか?(参考記事:水耕栽培の液肥には「微粉ハイポネックス」がおすすめ。少量購入できるのも利点です)
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上記の他にも、液体タイプの素もあります。こちらは水に2種類の液を混ぜることで、野菜に使える液肥となります。こちらの商品も多くの方が使っているものなので、立派な野菜が収穫できるでしょう。