私が野菜の種を買う時には、たびたび100円ショップを利用します。その理由としては、入っている種の量が「少ない」からです。私にとってホームセンターで売っている種袋では量が多く、絶対に余らせてしまうのです。その点100円ショップですと程よいくらいが入っています。
ある日、野菜の種を購入するために駅前の100円ショップに行きました。売り場に目的の種はあったのですが、困った問題に出くわしました。それは2袋で100円なのです。あと1袋を選ぼうにも、以前育てた野菜は何となく育てる気が起きません。またちょっと良いなと思った野菜は、種蒔きの時期から外れてしまっています。
どうしたものかと眺めていると、『ブロッコリースプラウト』が目に入りました。スプラウトとは「発芽野菜」という意味で、栽培は季節を問わずにできます。栽培期間も1週間程度なので、隙間栽培には丁度良さそうです。
今回の記事では、目的の野菜のついでに購入したブロッコリースプラウトを栽培します。短期間で収穫できるので、さくっと育てようと思います。それでは種蒔きのの準備を始めましょう。
- 栽培容器
- 2019年6月15日 種蒔き(種蒔きから0日目)
- 2019年6月16日 皮が破ける(種蒔きから1日目)
- 2019年6月17日 発根(種蒔きから2日目)
- 2019年6月18日 立上がりそう(種蒔きから3日目)
- 2019年6月20日 成長中(種蒔きから5日目)
- 2019年6月22日 中心部の成長が遅い(種蒔きから7日目)
- 2019年6月25日 暗所栽培終了(種蒔きから10日目)
- 2019年6月26日AM 緑化開始(種蒔きから11日目)
- 2019年6月26日PM 薄緑色に変化(種蒔きから11日目)
- 2019年6月27日 収穫(種蒔きから12日目)
- まとめ
栽培容器
スプラウトの栽培に使う容器は、どんなものでも良いです。コップでも構いませんし、豆腐の入っていたトレーでも大丈夫です。
今回の栽培では、100円ショップで購入した温野菜を作る容器を使います。大きさは一辺が15cmの正方形で、深さ5cmほどです。この容器には内カゴがあり、水の取り換えがしやすいのがメリットとなっています。
2019年6月15日 種蒔き(種蒔きから0日目)
4つ折りにしたキッチンペーパーを内カゴにセットし、水道水で十分に湿潤させます。ここに種を重ならないように蒔きました。
これで1袋分なのですが、少し密集している気がします。かと言って半分の量だとスカスカなので、もうちょっと大きい容器を使えば良かったです。
ブロッコリースプラウトは最初暗い場所で発芽させ、数cmに育ったら光を当てて緑化させます。
暗所を作るために、種を蒔いた容器に軽く蓋をして、ダンボール箱の中に入れます。
蓋を閉じただけでは光が漏れてしまうので黒っぽい布、今回はマフラーを掛けて遮光します。ちなみに上に乗っている円柱の容器は、蓋が開かなくするための重石です。この状態で発芽するのを待ちます。
2019年6月16日 皮が破ける(種蒔きから1日目)
種を蒔いた翌日、いくつかの種の皮が破け、クリーム色をした中身が見えてきました。
2019年6月17日 発根(種蒔きから2日目)
容器の蓋を開けると、ほぼ全ての種が発根しています。また成長の早いものは双葉が立ち上がりそうです。
2019年6月18日 立上がりそう(種蒔きから3日目)
種蒔きから3日で、ここまで成長しました。根はキッチンペーパーをつかみ、種から出てきた茎が逆Uの字になっています。あと数日間で双葉が開くでしょう。
2019年6月20日 成長中(種蒔きから5日目)
太陽光が当たっている状態ならば、既に葉が開き緑色になっている頃です。しかし暗所で育てているためか双葉は黄色く、まだ開く気配はありません。丈は3cmくらいとなり、順調に育っています。
2019年6月22日 中心部の成長が遅い(種蒔きから7日目)
外側と比べると、中心部の成長がどうも悪く感じます。高さは半分とまではいきませんが、2/3くらいになってます。種を密蒔きした影響でしょうか?
2019年6月25日 暗所栽培終了(種蒔きから10日目)
株の丈が5cmとなりました。本日で暗所での栽培を終わりとし、明日からは光に当てて緑化させます。それにしても茎が異常に伸びているものや、逆に容器からまだ出てきていないものなど…成長度合いがバラバラです。
2019年6月26日AM 緑化開始(種蒔きから11日目)
本日から明るい場所に移します。場所は南向きの窓辺で、直射日光が当たらないようにガラス越しの所に置きました。これが朝の6時の状態です。
2019年6月26日PM 薄緑色に変化(種蒔きから11日目)
そして12時間が経過すると、葉が薄い緑色となっていました。光合成をするために葉緑体が作られているようです。また丈も少し伸びた感じがします。
この状態でも食べられますが、もう少し緑色を濃くしたいのであと1日光を当てます。
2019年6月27日 収穫(種蒔きから12日目)
大分濃い緑になりました。この色なら料理に添えても映えそうです。それでは収穫をしましょう。
容器は深めなので、キッチンペーパーを持ち上げて作業しやすい形にします。株同士の根がしっかりと絡み合っているので、ごそっと一気に持ち上がりました。
そして株元をハサミで刈り取っていきます。
茎は柔らかく、一気に切ることができました。これにて収穫完了です。1袋で22gのスプラウトになりました。
収穫したてのスプラウトを食べた印象は、「クセはないけれど少し青臭いかな?」です。特にブロッコリーの味がするわけではなく、何と言うか草を食べている気分です。
このスプラウトはレタスや赤タマネギが入ったサラダに混ぜて頂きました。茎の白と葉の緑が鮮やかで、サラダがより美味しくなりました。
まとめ
それでは栽培のまとめに移りましょう。
- ブロッコリースプラウトは種蒔きから12日で収穫できました。種袋には7〜10日で育つと書いてありましたので、今回は成長が少し遅めでした。
- 種を密集して蒔いたせいか、外側と内側での成長に差が出てしまいました。もう少し大きな容器を使えば良かったかもしれません。
- そのまま食べたところ、すこし青臭いかなと感じました。やはりサラダに入れたりや少量を彩りとして使うのが良さそうです。
今回は100円ショップで見つけたブロッコリースプラウトを栽培しました。水道水だけで育つので、誰でも簡単に収穫することができます。季節を問わず作れますので、一度チャレンジしてはいかがでしょうか。