牛乳パックを使ってニンジンを半水耕栽培しています。1Lの培地でどこまで育つでしょうか?

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 3年間野菜の水耕・半水耕栽培をしてきましたが、手を出さなかったものがあります。それは「根菜類」です。根菜類を育てるには深さが必要なため、培地(バーミキュライト)を大量に用意しなければならず、非常にコストパフォーマンスが悪いのです。

 このような理由から、ニンジンや大根の栽培からはできるだけ目を背けていました。しかし先日、とある人のブログを訪れたところ、ニンジンを牛乳パックで育てていたのです。「たった1Lの容器で本当に育つのかな?」と思いながら読み進めると、収獲されたニンジンは市販のものとサイズが変わらず、十分に立派なものでした。この方は土を使って育てていましたが、バーミキュライト+液体肥料に変えても栽培できるはずです。

 そこで今回の記事では、牛乳パックを使ってニンジンを半水耕栽培してみようと思います。育てるニンジンの品種は根長が20cmになるものであり、限られた培地量でどこまで大きくなるのか非常に楽しみです。早速、牛乳パックの確保を始めましょう。 

 

 

 

 

ニンジンの種 

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 育てるニンジンの品種は「錦洋五寸2号」です。種は長さ2mmと小さく、今まで育てた野菜の中でも細かい分類に入ります。種は薬品処理がされており、色が緑っぽくなっています。 

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

2021年3月5日 種蒔き

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 種まきの前に、まずは栽培容器を作成しましょう。用意するのは中を洗った1Lの牛乳パックです。

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 牛乳パックの側面下部に直径3mmほどの穴を開けていきます。1面につき3個、合計12個を開けました。

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 口部分には養生テープを巻き、栽培途中で裂けないように補強します。

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 これで容器の完成です。今回は同じものを4つ作りました。

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 次にバーミキュライトを牛乳パックに入れて、液肥で湿潤させます。

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 ニンジンの種は中央に7個ほどを置き、厚さ5mmくらいとなるように覆土を行いました。

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 種蒔きが終わった牛乳パックはベランダの明るい日陰に置いて、発芽するのを待ちます。ニンジンの発芽率はあまり高くないので、3つほど芽が出てくれれば良いのですが、どうでしょうか?

 

2021年3月7日 部屋の中に移動

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 種を蒔いてから2日目。暖かく風のある日が続いたせいか、培地の乾燥が早く、このままでは発芽に影響出そうです。どうやら牛乳パックは背が高いので、水切れが思った以上に良いようです。
 対策として、芽が見えるまでは室内に置き、表面が乾くようならば霧吹きで水道水をかけることにしました。ニンジンの発芽には時間がかかりますから、気長に待ちましょう。

 

2021年3月16日 発芽(発芽から0日目)

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 種を蒔いてから約10日で双葉が開きました。本日を「発芽から0日目」として記録をしていきます。ニンジンの双葉は針のように細いのが特徴のようです。

 

2021年3月21日 1回目の間引き(発芽から5日目)

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 予想以上に発芽率が良く、蒔いた種のほぼ全てが発芽したようです。このままでは窮屈なため、間引きをしてスペースを開けましょう。

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 間引きには小さなハサミを使い、成長の遅いものを中心に切っていきます。

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 これで作業の完了です。本葉が出てくるまでには、まだ時間がかかりそうですね。

 

2021年3月27日 本葉が出る(発芽から11日目)

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 発芽から10日が過ぎました。まだ開ききっていませんが、1枚目の本葉が出てきています。順調に成長中です。

 

2021年4月3日 2回目の間引き(発芽から18日目)

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 ニンジンは順調に成長をしています。意外と葉が広がるようで、隣の牛乳パックにまで届いている株もあります。それでは2回目の間引きを行いましょう。

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 元気な株を選んで、残りは切り取りました。今後はこの4株で収穫まで頑張っていきます。

 

2021年4月11日 病気にかかる(発芽から26日目)

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 1週間前の前回と比べると、大きくなったのが分かりますね。しかし何やら、葉の一部に不調が見られます。

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 この様に先端1〜3mmほどが黒くなっているのです。この葉だけではなく、

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こちらも同様です。おそらく病気ですのでインターネットで症状を検索すると、「黒葉枯病」とよく似ています。

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 幸いなことに黒葉枯病は手持ちの農薬『ダコニール1000』が効きますので、1000倍に希釈をして散布しました。これで収まると良いのですが、どうなるでしょうか?

 

2021年4月18日 病気が治る(発芽から33日目)

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 前回病気っぽい症状が出ていたため、薬を散布しました。そのお陰で症状が広がることなく本日を迎えています。

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 新しく出てきた葉には、例の黒い部分は見られません。さすが科学の力はすごいです。

 

2021年4月24日 置き方の変更(発芽から39日目)

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 葉がかなり茂ってきました。今は4つのパックを縛っていますが、もうそろそろ1つずつにした方が良さそうです。

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 ところで、牛乳パックはベランダの床に直接置いています。そのためか水切れが悪く、触ってみると底の部分の紙が柔くなっているように感じます。

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 そこで風が通る様に、メッシュ状の花かごに入れました。これで水気や湿気が逃げやすくなるでしょう。ニンジンの栽培日数は120日もかかります。途中で牛乳パックが壊れないように、注意して育てていきたいと思います。

 

2021年5月9日 順調な成長(発芽から54日目)

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 かなり葉が茂ってきました。そろそろ牛乳パックを1個ずつにバラした方がよさそうですね。

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 茎は多く出ていますが、まだ根が太くなる気配はありません。成長を見守りましょう。

 

2021年6月5日 培地にイモムシを発見(発芽から81日目)

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 前回の報告より、1ヶ月が経過しました。葉がかなり茂っており、全体を写真に収めることができません。それぞれの牛乳パックを分けようと思っていましたが、栽培スペースの関係で、このまま4本を縛ったまま育てていきます。

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 葉ばかりが大きくなって、本当に根は太くなっているのでしょうか?少し掘り返して確かめてみます。

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 指先で培地をかき分けていると、何やら固形物が出てきました。よく観察すると丸まっていますが、明らかにイモムシです。小さいならまだしも、それなりの大きさがあります。このまま放置するわけにはいかないので、取り出します。

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 ピンセットでつまんでも逃げ出す様子はなく、ずっと丸まったままでした。この状態で直径15mmくらいです。おそらく葉に産み付けられた卵が孵化し、その幼虫が培地に潜ったのだと思います。しかし、ここまで大きくなるまでに何を食べていたのか疑問です。葉に食害は見られないので、もしかして根を食べていたかもしれません。

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 ニンジンの根を確認すると、見える範囲では食べられた跡はなさそうです。ちなみに根は太りつつあり、現在直径2cmくらいとなっていました。ニンジンの栽培期間は120日であるため、あと40日で収穫となります。その時にどうなっているのか分かるでしょう。