食用ウチワサボテン(ノパル)の栽培に挑戦。手に入れた3枚のうち1枚を挿し木にして増やします


 先日、ネットニュースを読んでいると、食用サボテンが食糧危機を救う、といった記事がありました(記事:栄養豊富なサボテン 食料危機の救世主になるか 広がる用途|サクサク経済Q&A|NHK)。栄養価に優れ、栽培に必要な水も少なく、飼料にもできる…のが理由だそうです。私の人生の中でサボテンを食べたことがなかったため、どんな味がするのか興味が湧き、すぐに通信販売を使って手に入れました。

 購入した食用サボテンは「ウチワサボテン(ノパル)」と呼ばれる品種で、価格は葉が3枚1セットで1500円でした。このうちの2枚を食べた後に、ふと思い出しました。サボテンは挿し木で増やせたはずだと。もし上手く成長するのであれば、食糧難になっても生き残れるかもしれないです。そこで最後の1枚は食べずに、挿し穂として利用することにしました。

 今回の記事では、購入した食用サボテンである「ウチワサボテン」の挿し木に挑戦します。まずは切り口を乾かした後に、赤玉土に挿して発根するのを待ちます。十分に根が成長したら鉢に植え替えて、収穫できるサイズになるのを待ちたいと思います。それでは栽培の準備を始めましょう。

 

 

 

 

2022年8月24日 切り口を乾燥


 こちらが手に入れた食用ウチワサボテンです。3枚で1セットとして売られていました。薄べったい形をしており、名前の通りウチワのようです。


 品種改良がされているためか、トゲはほぼない状態です。ちなみに加熱したウチワサボテンの食感はオクラのような粘り気があり、味は少し酸味があります。


 この3枚の中で大きい2枚は食用とし、最も小さい1枚を挿し穂として利用します。


 サボテンの挿し木をする場合、切り口を十分に乾燥させることが重要だそうです。切り口を触ると乾燥は始まっていますが、まだ少しだけしっとりとしています。そのためもう数日間、風通しの良い場所に置いて乾かします。

 

2022年8月28日 赤玉土に挿す(0日目)


 追加で乾燥させること4日間。切り口はサラサラとなり、十分に乾きました。それでは挿し木を行いましょう。


 小粒赤玉土を5号ポリホットに入れ、水道水で湿潤させました。葉の1/5が埋まるように挿して作業の完了です。このポリホットは室内の明るい窓辺に置いて、発根するのを待ちます。

 

2022年9月3日 発根確認(6日目)


 何か変化がないかと軽く赤玉土を掘ったところ、嬉しいことに根が伸びていました。根はトゲのある場所(トゲ座)から出ているようです。結構伸びているので、数日前には発根していたと思います。


 本体を軽く上に引っ張ると抵抗があり、もしかしたら切り口からも根が出ているのかもしれないです。そのため本日からは半日陰の屋外に移動し、さらに様子を見ます。

 

2022年9月11日 土に植え替え(14日目)


 特に外観には変化が見られないウチワサボテンです。


 前回報告した根は側根のようなものが出できました。


 前回と同様に引っ張っても抵抗があるので、根が張っているはずです。そこでどうなっているのか確認したいと思います。根を切らないように注意しながら、赤玉土を出していきます。


 すると良い具合に根が伸びているのが分かりました。


 こちらの面は複数のトゲ座から根が出ています。太くてしっかりとした根が多く、また十分な長さです。


 一方で反対の面では、根が全く出ていません。


 そして切り口からの発根もありませんでした。予想では根の大部分は切り口から出てくると思っていました。さらに日数が経過すると出てくるのかもしれいないですね。


 複数箇所からの発根が確認できましたので、土に植え替えましょう。8号スリット鉢と培養土を使って挿し穂を植えます。


 挿し穂の半分ほどが埋まるようにし、植え替え作業の終了です。1週間ほどは半日陰の場所で養生し、その後日向に出したいと思います。

 

2022年9月17日 変化なし(20日目)


 枯れていないので、植え替えには成功しているのだとは思います。ただ、全く変化がありません。もう少し待ってみましょう。

 

2022年9月30日 新芽の発見(33日目)


 鉢に植え付けてから20日目が経過しました。今まで動きのなかった挿し穂ですが、ようやく変化が現れてきました。


 1ヶ所のトゲ座が赤く盛り上がってきています。きっと新芽でしょう。これからの成長に期待です。

 

2022年10月9日 新芽の成長(42日目)


 前回の報告では赤色の盛り上がりでしたが、現在は小さなサボテンの形となりつつあります。もっと大きくなるのを待ちましょう。

 

2022年10月31日 かじられた跡(64日目)


 小さな芽は現在ここまで大きくなりました。ただ最近は昼間でも肌寒い日が出てきたせいか、成長速度がかなり遅くなっています。


 芽のサイズが親指の先くらいの時に、一部分をナメクジにかじられてしまいました。その結果、欠損したまま大きくなっています。
 年内に葉を収穫したかったのですが、この感じだとさすがに難しそうです。ウチワサボテンを上手く越冬させられるように、今から情報を集めておきたいと思います。

 

2022年11月22日 少しの成長(86日目)


 夏と比べると気温がかなり低くなっています。ただ、それでもゆっくりとは成長をしている様です。


 新芽は前回の報告時よりも少しだけ大きくなりました。


 新しい変化としては、棘座から毛みたいなものが複数生えてきたことです。この毛はあまり固くはなく、トゲとはまた違った感じがします。2つ目の芽がいつ出てくるのか楽しみですね。

 

2022年12月25日 寒さ対策(119日目)



 寒いので成長はせず、ほぼ変化がないです。まだ霜は降りていませんが、これから本格的な冬になるので防寒をしたいと思います。


 用意するものは洗濯バサミと不織布です。不織布の端を洗濯バサミで止めて、ウチワサボテンにグルグルと2回巻き付けます。


 そして風で開かないように数ヶ所を留め、雨が当たりにくい場所に移動させます。これで寒さ対策は完了です。なお、耐寒性を上げるために、春まで水は与えません。
 本当は室内に取り込んた方が良いと思うのですが、そのスペースがないため屋外で越冬させます。もし枯れてしまったら我が家での栽培には適していなかった…とするしかないです。スパルタ気味に育てていきましょう。

 

2023年1月30日 順調な冬越し(155日目)



 先日、10年に1度という寒波がきました。その際には室内(玄関)に取り込みましたが、それ以外は屋外の軒下に置いています。


 不織布の防風・保温効果が効いているのか、寒さによる傷みはないです。今のところ、順調に冬を越しています。

 

2023年3月7日 冬越し成功(191日目)



 ウチワサボテンは無事に冬を越すことができました。雪の降った日もありましたが、凍症になった部分はありません。不織布を巻いて軒下に置いていれば、東京23区の寒さは十分に耐えられるようです。


 写真では分かりにくいですが、この冬の間に少し厚さが増したようです。新芽がいつ出てくるのか楽しみです。