ペピーノの挿し木に挑戦しています。切り取った脇芽を水に挿しておけば、簡単に発根するはずです


 今年の春から、ペピーノと呼ばれる珍しい果物を育てています(不思議な野菜?果物?「ペピーノ」を水耕栽培しています。実の味は(メロン+洋梨)/2+αとのことで、今から収穫が楽しみです)。この品種は脇芽が多く出てくるため、その度に切り取らないと実付きに影響してしまいます。切り取った脇芽は通常捨ててしまいますが、調べるとペピーノは挿し木で増やせるらしいのです。

 そこで今回はペピーノの脇芽を水挿しにして、発根するかの検証を行います。もし根が出たならばポリポットに移し替えできるサイズになるまで育てたいと思います。それでは挿し穂作りを始めましょう。

 

 

 

 

2022年4月30日 挿し穂作り(水挿しから0日目)


 まずは挿し穂を用意しましょう。こちらが今育てているペピーノです。脇芽が伸びてきており、樹形が崩れ気味となっています。


 そのため適当な枝をハサミで切って姿を整えます。


 この時に出た5本の枝を挿し穂に使います。


 葉が付いたままだと扱いにくいので、下の葉を落としました。また枝の切り口はカミソリなどできれいな断面を出さずに、ハサミで切りっぱなしの状態です。


 これらの挿し穂を水道水を入れたプラカップに入れます。そして明るい窓辺に置いて発根するのを待ちます。

 

2022年5月6日 まだ発根せず(水挿しから6日目)


 水挿しを始めてから6日が経過しました。今のところ、各枝に変化は見られません。もう少し様子を見ます。

 

2022年5月7日 発根(水挿しから7日目)


 昨日から一転して3本の枝から根が出てきました。


 このように長さ1〜5mmの根が伸びているのが分かります。残りの2本の発根を待ちましょう。

 

2022年5月8日 セルトレイに移し替え(水挿しから8日目)


 無事に5本全ての発根が確認できました。水挿しから約1週間で根が出てくるとは、予想以上に早かったです。


 根の伸びるスピードは勢いを増しています。このまま次の週末までカップの中で育てていたら、根で一杯となってしまいそうです。そこで本日、セルトレイに植え替えることにしました。


 セルトレイのサイズは#50とし、土の代わりにバーミキュライトを入れ液肥(微粉ハイポネックス)で湿潤させました。液肥の濃度は今回のみ2000倍とし、今後は1000倍希釈とします。ここに発根した枝を植え付けました。


 このセルトレイは明るい窓辺に数日間置き、問題がなければ屋外に出して根が回るのを待ちます。

 

2022年5月19日 成長中(水挿しから19日目)


 現在、半日陰の場所にセルトレイを置いています。植え替え当初は斜めになっていた挿し穂も、真っ直ぐ立つようになりました。葉も大きくなっていますし、順調に成長をしています。

 

2022年5月22日 ポリポットに移植(水挿しから22日目)


 前回の3日前よりも少しだけ大きくなったような気がします。


 新たな変化としては、節から新芽が出てきたことです。ペピーノは脇芽が良く生える植物なので、すぐに他の位置からも出てくるはずです。


 試しにセルトレイから培地を抜いてみました。根がほど良く回っており、移植するにはベストタイミングです。それではポリポットに植え替えましょう。


 フォークを使って株を取り出し、3号ポリポットに入れました。そして周りをバーミキュライトで埋め、液肥(微粉ハイポネックス:1000倍希釈)をたっぷりと与えました。 


 5株全てを植え替えました。今後は日向に出して大切に育てていきたいと思います。

 

まとめ


 今回記事ではペピーノの挿し木に挑戦しました。特に難しかった部分はなく、脇芽の水挿しから7日目で発根し、22日目にはポリポットに植え替えできました。これほど簡単だと、1株を買ってあとは挿し木で増やすのが良さそうですね。

 この記事がペピーノ栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。