ここ2年間、野菜の水耕栽培を休んでいました。やっと仕事が落ち着いてきたので、今春から再開しようと思います。栽培復帰戦は「シソ」です。シソはスーパーで買うには量が多くて、少しだけを使いたい時に不便でした。そこで水耕栽培です。自分で育てれば、好きな時に好きな量を収穫できます。
シソの成長力はとても強いです。葉を全て収穫して丸坊主になったとしても、すぐに芽を出して再生してくれます。むしろ成長が早すぎて、消費が間に合わないくらいです。久しぶりに水耕栽培する野菜にはうってつけの野菜です。
今回の栽培では、8Lのバケツを利用した水耕栽培装置で育てます。液肥が数L入るので、葉が多く茂っても水切れしにくいでしょう。それでは栽培スタートです。
- 栽培装置
- 2025年5月5日 土→バーミキュライトへ植え替え(0日目)
- 2025年5月18日 栽培装置に移植(13日目)
- 2025年5月23日 成長中(18日目)
- 2025年5月24日 カマキリが住み着く(19日目)
- 2025年6月1日 初収穫(27日目)
- 2025年6月7日 随時収穫中(33日目)
- 資材紹介
栽培装置
栽培装置はこの記事《以前考案した「バケツ式水耕栽培装置」を改良。重ねたバケツの間に黒ビニールを入れことで、遮光と液肥交換のしやすさを両立しました》を参考にして組み立てました。また液体肥料には「微粉ハイポネックス」を1000倍に希釈したものを使用します。
※微粉ハイポネックス
《Amazonでの検索結果はこちら》
《楽天市場での検索結果はこちら》
2025年5月5日 土→バーミキュライトへ植え替え(0日目)
こちらが今回育てるシソです。ホームセンターで120円程度でした。種からも育てられますが、すでに育っている苗を買った方が早く収穫できます。
ポットから抜いて、根を確認します。多すぎず少なすぎずの良い量です。
土耕栽培→水耕栽培に切り替える場合、私は一旦全ての用土を落としています。まずバケツに水を張り、揺するように土を崩していきます。ある程度落ちたら、流水で細かい箇所の土を流しました。
用土を落とした苗がこちらです。土は完全に取り除けないので、残っていてもOKです。このまま水耕栽培装置に植えても良いのですが、今回は一時的にポリポットに植えて、根が伸びてきたら植え替えます。
土を落とした苗を3号ポリポットに入れて、培地であるバーミキュライトを入れました。そして液肥で十分に湿潤させます。今は根の吸水能力が落ちているため、大きな葉を半分に切って蒸散のバランスを取ります。
これにて作業は終了です。太めの株が4本、細めが2本の計6本を育てていきます。
このポットは室内の明るい窓辺に置いて、根が伸びてくるのを待ちます。
2025年5月18日 栽培装置に移植(13日目)
前回から2週間が経過しました。この期間中は室内で育てていましたが、意外にも徒長せずに成長してくれています。
当初は小さかった葉も大きくなりました。そして中心部からは新芽も出てきています。
根はポットの底に達していますので、このタイミングで水耕栽培装置に移植をしましょう。
水切りボウルに不織布を敷いて苗を置き、周りをバーミキュライトで埋めていきます。そして余分な不織布を切り取り、液肥槽に液肥を満たしていきます。
液肥は水切りボウルの底が付くくらいの液面としました。今後、根が液肥槽に届き、ある程度の長さや量になったら液面を下げる予定です。
これで水耕栽培装置はへの移植が完了しました。今日からは直射日当の当たらない半半日陰屋外に置いて成長を待ちます。
2025年5月23日 成長中(18日目)
植え付けてから5日が経過しました。前回の写真と見比べても、明らかに大きく成長しています。
この葉はやや小ぶりではありますが、もう収穫できそうです。ただ今回は成長を優先させるために我慢します。
根は液肥槽に達して、さらに伸び続けています。根の量が増えるほど、地上部も大きくなっていきます。次の報告では、どのような姿になっているのか楽しみです。
2025年5月24日 カマキリが住み着く(19日目)
どうやらカマリキの赤ちゃんがシソに住み着いたようです。害虫をたくさん食べてね!
2025年6月1日 初収穫(27日目)
葉は順調に成長し、十分に茂ってきました。
葉は小さくもなく大きすぎでもなく、ちょうど良いサイズ感です。それでは収穫をしましょう。
ハサミを使って採っていきます。切ると爽やかなシソの香りが広がります。
収穫1枚目のシソです。葉の厚みが薄く、柔らかそうです。続いて、もう少し収穫しておきます。
今回は10枚ほどを採りました。これだけあれば料理の薬味としては十分な量です。このシソは浅漬けの香り付けとして使いました。初夏を感じられる芳香がして、とても美味しかったです。
収穫後の姿がこちらです。ある程度の葉は残していますので、新芽の成長は早いと思います。
2025年6月7日 随時収穫中(33日目)
只今、使いたいタイミングで少量ずつ収穫しています。料理好きには同意してもらえると思いますが、薬味がすぐに手に入るととても便利です。
成長中の新芽を確認すると、葉がデコボコの状態になっているのが分かります。調べると、このシソの品種「青香」は、葉の表面に縮れが入る『ちりめんシソ』とのことです。病気や害虫の影響ではなくて一安心です。
資材紹介
■液体肥料
微粉ハイポネックス
ハイポネックス微粉は植物が育つための成分が全て含まれており、様々な場面で使える液体肥料の素です。私の場合、野菜や観葉植物を育てる時にはこの肥料を使って成長をサポートしています。6種類のサイズが販売されていますが、趣味ならば120g・200g・500gが使いやすい量です。
《Amazonでの検索結果はこちら》
《楽天市場での検索結果はこちら》