春色ソレイユ

ネズミが出たため野菜栽培は休止中。現在は観葉植物を育てています

2024年12月~2025年3月にかけて我が家で冬越した観葉植物を紹介します。今季はほぼ全ての品種が春を迎えられました


 観葉植物は原産地が熱帯のものが多く、冬の寒さに弱いと言われています。そのため、観葉植物を育て始めた最初の冬はビクビクしていました。しかし意外にも寒さで完全に枯れるものはなく、今冬は室内で特別な防寒をせずに管理し、ほぼ全てが春を迎えました。

 私の冬の栽培の環境は2つあり、「自分の部屋」と「縁側」です。観葉植物は主に自分の部屋で育てていますが、置き切れなかったものは縁側に置いています。自分の部屋はエアコンがありますが縁側にはないので、より寒い環境です。そのため今季は、珍しい品種や小苗は自分の部屋で、普及種で成長が早いものは縁側で冬を越しをしました。

 今回の記事では観葉植物の冬越し情報を共有するべく、2024年12月~2025年3月にかけて我が家で越した40種類ほどを一覧にしました。もちろん地域や使う用土、水やりの頻度などにより結果は異なるとは思いますが、ある程度の参考にはなるはずです。ぜひお読み下さい。

 

 

共通条件

・対象期間:2024年12月~2025年3月
・地域:東京都東部
・築40年ほどの木造1軒家(断熱性は高くない)
・無機用土で栽培
 小粒軽石2:小粒赤玉土1:小粒鹿沼土1
・常湿栽培(加湿なし)
・サーキュレーターなどでの風起こしなし
・水やり方法
 表土が乾き、鉢を持ってやや軽くなっていると感じたら、鉢底から水が出るまで行う。水温は10〜15℃を使用。

 

栽培環境1(自分の部屋)

・東向きの部屋の窓際(期間中は日の出〜9時くらいまで日光が入る)
・人がいる時にエアコンを付ける(稼働時刻4~6時・19~22時)
・真冬の最も寒い日の部屋の最低気温は5℃前後

 

葉がほぼ落ちなかった

・アグラオネマ マリア
・テーブルヤシ
・フィロデンドロン サンレッド(に見えるもの ※購入時に品種タグなし)
・アグラオネマ ピクタム トリカラー
・ガジュマル
・ジュエルオーキッド マコデス ペトラ
・モンステラ(品種タグなし アダンソニーまたはデリシオーサ)
・モンステラ オブリクア ペルー
・スパティフィラム センセーション バリエガータ
・フィカス ティネケ
・フィカス アルテシマ
・ベゴニア ネグロセンシス
・ピレア ペペロミオイデス
・ネフロレピス タイガー
・ミルクブッシュ ファイヤースティック
・チランジア フンキアナ
・チランジア シーディアナ
・チランジア バルビシアナ
・チランジア アンドレアナ
・チランジア カプトメドゥーサエ
・ハオルチア 旧氷砂糖
・ハオルチア ブラックオブツーサ
・ハオルチア オブツーサ
・ハオルチア 光るオブツーサ
・ハオルチア 祝宴錦
・ハオルチア エメラルドLED
・ハオルチア ブラックベルティアナ
・ハオルチア トゥルンカータ
・ハオルチア ベヌスタ
・ハオルチア 十二の巻
・ハオルチア 白蝶
・ハオルチア コアルクタータ カルウィニー

 

葉を落としたが、全部ではない

・コロカシア モヒート
 秋に親株から分離した子株。2月に葉が1〜2枚となったが、無事に越冬。
・フィロデンドロン バーキン
・フィロデンドロン シルバーメタル
・カラテア ムサイカ
・シンゴニウム シュリンクハート
・ディフェンバキア リフレクター
・島クワズイモ

 

葉が全て落ちて茎だけなった

・ベゴニア マクラータ
・ベゴニア ジャニタジュエル(らしき品種)

 

枯れた

・コロカシア モヒート
 モヒートは数株育てていたが、その中でサイズが小さい1株が枯死した。

 

栽培環境2(縁側)


・南向き縁側の窓際(期間中は9〜15時くらいまで日光が当たる)
・エアコンなし
・掃除の度に窓を開けるため、冷たい外気が入ってくる
・真冬の最も寒い日の部屋の最低気温は3℃前後
・栽培環境1よりも夜の気温が低くなる

 

葉を落としたが、全部ではない

・ポトス マーブルクイーン
・ポトス エンジョイ
・ポトス グローバルグリーン
・ポトス ライム
・ポトス ゴールデン
・コロカシア モヒート3株
 5号スリット鉢で栽培。無機用土ではなく、腐葉土などが入った一般的な培養土を使用。栽培環境1のモヒートの親。2月に葉が1〜2枚になったが、無事に越冬。

 

葉を全て落として茎だけになった

・フィカス ウンベラータ

 

その他

・ビカクシダ ネザーランド
 霜の当たらない屋外で越冬できた

 

所感&考察

 今季の結果から、東京都東部の場合、人のいる室内であれば観葉植物の冬越しは難しくないようです。おそらく栽培環境2で育てていたポトスやウンベラータも栽培環境1に移動させれば、葉を落とさずに越冬できたはずです。また栽培環境1で茎だけになってしまったベゴニアは、現在(2025年5月)どちらも多くの新葉が出てきています。葉を維持するには温度が足りなかったようです。

 個人的に感じた、秋から冬にかけての成長度合いを大まかに表すと、

12月:ゆっくりと成長する
1月中旬:成長がかなり緩やかになる
2,3月:成長が完全にストップする
4,5月:徐々に成長が始まる

です。我が家は太陽が十分に当たる建物なので室温が上がり、12月でも成長しました。ただやはり1年で最も寒い2月は全く変化がなく、この期間をいかに安全に通り抜けるかが課題です。

 栽培環境1に置いていたコロカシア モヒートは、1月後半に芋や根が腐って枯れてしまいました。この株はもともと小さく、体力が足りなかったのかなと思っています。より寒い環境である栽培環境2に置いていたモヒートは、親株で大株でした。根張りや株元の茎の太さが何倍も違っていたので、蓄えている栄養量に差があったのでしょう。やはり秋までにある程度のサイズまで成長させ、それから冬越しに入る方が良さそうです。来季に関しては、寒さに弱い品種に対して電熱マットなどで加温して対応しようと思っています。

 今回の記事では、2つの栽培環境で冬を越した観葉植物を紹介しました。このデータを使って、来季ではより良い状態で育てるための対策をしたいです。この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。