先日、ベゴニア ネグロセンシスの剪定を行いました(当該記事:ピンク色の水玉模様が特徴の「ベゴニア ネグロセンシス」の栽培を記録中。切り戻して可愛らしい姿に仕立てたいです)。8割ほどの枝をカットしたので、思ったよりも多い量の剪定枝をゲットできました。通常、このような枝は処分してしまうのですが、ベゴニア類は「挿し木」をすると根が生えて新しい株となるのです。ネグロセンシスもベゴニアの一種なので、きっと同じことができるでしょう。早速、挿し穂を作って水に挿し、まずは発根するのかを観察してみます。
- 2025年5月25日 水挿し(0日目)
- 2025年6月3日 発根確認(9日目)
- 2025年6月7日 半数が発根(13日目)
- 2025年6月15日 ポットに植え付け(21日目)
- 2025年6月21日 第2陣の植え付け(27日目)
2025年5月25日 水挿し(0日目)
この写真が剪定前のベゴニア ネグロセンシスになります。これを強剪定した結果、
この量の剪定枝が出ました。ベゴニアの増やし方には「挿し木」と「葉挿し」があります。葉挿しとは、用土に葉を挿して、切断面から根や芽を出させる方法です。個人的な印象ですが、葉挿しは挿し木と比べると発根するのが遅く、初期の成長がゆっくりです。今回はたくさんの枝がありますので、早く育てられる挿し木をします。
長い剪定枝は2〜3節となるように切り、葉が1枚となるようにカットしました。大きな葉は面積が半分となるように調整します。これで挿し穂のできあがりです。
挿し穂をそのまま用土に植えると、吸水力不足で枯れる可能性があります。そのため水道水を入れたブラカップに挿し、発根するのを待ちます。挿し穂とプラカップの高さが合わない場合には、写真のように残した葉を縁に引っ掛けると具合が良いです。水道水は3日に1回ほどの頻度で交換し、根が出てくるのを待ちます。
2025年6月3日 発根確認(9日目)
水挿しから1週間ほどで、最初の発根が確認できました。写真中央に見えている半透明のトゲのようなものが根です。今後、他の枝も次々に発根してくるはずです。
2025年6月7日 半数が発根(13日目)
今のところ枯れる枝はなく、全ての枝が生き残っている状態です。
発根は半数ほどの枝からしており、中には複数箇所から根が出ている場合もあります。もう1週間水挿しを継続し、根が十分に伸びたものからポットに植えていきたいと思います。
2025年6月15日 ポットに植え付け(21日目)
カップの中に入った状況では分かりにくいですが、根は確実に成長を続けています。
長い根が数本出ているものあれば、このようにたくさんの場所から発根している場合もあります。挿し穂を1本ずつ確認すると、根が充実しているものは4本ありました。今回はこれらをポットに植えていきます。
植え付けにはオリジナルブレンドの無機用土(小粒軽石2:小粒赤玉土1:小粒鹿沼土1+少量のマグアンプK中粒)を使います。
※マグァンプK 中粒
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ポットは2号サイズを選びました。挿し穂の根が全て埋まるように用土を足していきます。
まずは1つ目の完成です。他の3本も同様に作業を行いましょう。
これにて植え付けの完了です。これらのポットは室内の明るい窓辺に置いて、根が張るのを待ちます。また今後は1週間に1度ほどの間隔で、微粉ハイポネックスを1000倍に希釈した液肥を与えていきます。残りの挿し穂は水挿しを続けて、もう少し根を成長させます。
※微粉ハイポネックス
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2025年6月21日 第2陣の植え付け(27日目)
前回から1週間が経過しました。今までは2個のカップを使っていましたが、栽培スペースの関係で1個にまとめました。さて、根はどうなっているでしょうか?
根は数カ所から出ており、また側根が何本も出ているので十分と言えます。今回も成長の良い4本を植え付けていきましょう。
手順は前回と全く同じのため省略です。これで合計8株となりました。まだ挿し穂はありますが、これ以上ポットを増やすと栽培場所がネグロセンシスだらけになってしまいます。そのため他の挿し穂は用土に植えず、予備として水挿しのままで置いておきます。
今後は、ポット内に根が張るまで栽培をします。そして新しい葉が2〜3枚出てきた時点で今回のチャレンジは成功とし、まとめに入る予定です。もうしばらくお付き合い下さい。