プリンの底にあるカラメルの作り方。水を少なくして濃いものを作りましょう

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 プリンにはカラメルソースが必須です。それはカラメルの苦味がプリンの味を引き立ててくれるからです。プリンのカラメルソースをよく観察すると、

 ・底にあるもの(=底カラメル)
 ・食べる前にかけるもの(=かけカラメル)

の2種類があることが分かります。前回はかけカラメルの作り方を紹介しましたので、今回は底カラメルを作りたいと思います。

 

 

 

 「底カラメル」と「かけカラメル」の材料は同じで、グラニュー糖と水です。違うのは水の量です。かけカラメルはグラニュー糖と水を同量使用しますが、底カラメルではグラニュー糖の20%の水を使います。水分を少なくして濃いカラメルソースにしないと、プリン液の加熱中に溶けてなくなってしまうからです。

  カラメル作りの終盤で、溶けたグラニュー糖に水を入れる工程があります。溶けたグラニュー糖の温度は百数十度の高温になっています。そこに水をいれるのですから、かなりの水蒸気が出ます。火傷をしないように気を付けながら作業をしましょう。それでは作り方です。

 

材料
グラニュー糖50g
水10g
(この分量でプリン7個くらいに使用できる)


作り方
1.鍋にグラニュー糖を入れる
2.好みの茶色具合になるまで弱火で加熱する
3.火を止める
4.水を入れる
5.熱いうちに容器に入れる
6.完成

 

 ここからは写真を使って説明をしていきます。

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 まずはグラニュー糖を鍋に入れて弱火にかけます。まだ加熱時間が短いので変化は見られません。

 

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 時間がたってくると熱でグラニュー糖が溶けてきます。時々鍋をゆすりながら一部分だけ溶けすぎないようにしましょう。

 

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 完全に溶けた状態です。まだ加熱を続けます。

 

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 今度は細かい泡がたくさん湧いてきます。また煙も出てくるので換気扇を回しましょう。ここでも一部分が焦げないように、鍋をゆすりながら加熱します。

 

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 細かい泡が終わると大きな泡が出てきます。

 

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 好みの色になったら火を止めて水を入れます。水を入れることで、それ以上焦げが進まなくなります。

 

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 水を入れると爆発的に水蒸気が出ます。ですので写真のように蓋でガードをしてから入れます。入れるのをためらっていると焦げがどんどん進みますから、手早く作業をしましょう。

 

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 できあがったカラメルソースは熱いうちに容器に入れます。温度が下がると固まってしまうので、なるべく熱いうちに入れるのがコツです。

 

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 温度が下がって固まるとカチカチになります。このように裏返しても落ちることはありません。使った鍋や取り分けに使ったスプーンは固まったカラメルが付いてしまい、とても洗いにくいです。その時には一旦お湯を入れて加熱し、カラメルを溶かしてから洗うと良いでしょう。

 このカラメルでプリンを作ってみると、混ざらずに上手に作ることができました。底カラメル、かけカラメルどちらを使ったプリンでも味は同じです。底カラメルの方が素早い作業が必要なので、少し難しいかもしれません。まずはかけカラメルから始めて、次に底カラメルに挑戦してみて下さい。