私が働いている職場は工場です。野外でドラム缶を開けたりしているのですが、気温が37℃の中で作業をしていると、さすがに全身から汗が吹き出てきます。そのまま作業を続けていると熱中症で倒れてしまいますので、適度に休憩をはさみながら行っています。
汗をかくと体内の塩分などのミネラル成分が出ていってしまいます。そのため会社には「塩あめ」や「塩タブレット」などの塩分補給用の食べ物が常備されています。熱中症の予防には水分だけではなく塩分の補給も重要だからです。
私もこれらを食べる時がありますが、実は個人的に「インスタント味噌汁」を机の中に忍び込ませています。塩分と水分の同時補給に関しては、味噌汁が最も適しているのではないかと思っています。
味噌汁で塩分と水分を補給するアイディアは、かなり昔にテレビで紹介されていたものです。その番組は、とある歌手は夏にライブをする時、舞台裏に味噌汁を用意しているといった内容でした。要約すると、その人は熱中症対策に塩そのものを用意して、合間合間に舐めながらパフォーマンスを行っていたそうです。しかしそれでも塩分の不足で、足が痙攣するなどのトラブルがあったとのこと。そんな時、味噌汁を飲んだら良い具合に水分と塩分が補給でき、最高の状態でライブができた…らしいのです。
今の職場になり、あまりにも汗をかくことが多くなりました。軽作業の場合は塩アメなどで十分対応することができます。しかし長い時間作業をした時には大量の汗をかいていて、それに伴い塩分も体から出てしまっています。そこでものは試しと、その歌手のように味噌汁を用意して飲んでみました。
買ってきた味噌汁はインスタント製品なので、お湯を注ぐだけでいつでもすぐに飲むことができます。作業終了後に飲んでみると、驚くべきことに効果は絶大でした。体が熱くなっていますので塩アメのような甘いものは食べたくありません。しかし味噌汁は熱いにも関わらずゴクゴクと飲むことができます。まさに体に染み渡るのを感じることができます。味噌汁はただ塩味があるわけではなく、出汁の旨味もあります。体が欲しているせいか、食事で飲むよりも数倍美味しく感じるのです。
私の場合、体の中の塩分が足りなくなると視界が狭くなり、軽い頭痛になります。この時に味噌汁を飲むと、塩アメを舐めるよりも早く回復できます。きっと例の歌手も同じ体験をしたのでしょう。
大量に発汗した場合は塩アメ程度のものでは塩分が補給できない可能性があります。そこで念の為にインスタントの味噌汁を用意しておくと、すぐに塩分補給ができるようになります。ぜひ熱中症対策の塩分補給に「味噌汁」を使ってみて下さい。かなりオススメです。
塩分補給用なのでフリーズドライの高価な味噌汁ではなくて大丈夫です。かと言ってあまりにも安すぎるのは美味しくないので、その中間くらいの価格帯が良いかと思います。
個人的にはアメよりも、タブレットの方が食べやすいと思います。味はスポーツドリンク味が美味しくいのでおすすめです。