真夏に液肥の温度変化を調べました。我が家の場合、15時の40.1℃が最も高かったです

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 近頃は暑さが強烈で、何をするにも「暑い…暑い…」と口に出てしまいます。ふと、この天候の中で水耕栽培装置の液体肥料は何℃になっているのかと気になりました。真夏の太陽を浴びていますから、50℃くらいでしょうか?あまりにも熱くなってしまうと、野菜がダメになってしまいます。幸いなことに、今育てている野菜は元気ですから、常識的な液温くらいなのでしょう。

 そこで晴れた暑い休日を利用して、水耕栽培の液体肥料がどのように温度変化するかを確かめてみました。

 

 

 

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 まずは液温を測定する水耕栽培装置の紹介です。測定には「モロヘイヤ(写真左)」と「枝豆(写真右)」を育てている装置を使いました。これらの水耕栽培装置には液温上昇対策として周りにアルミ蒸着保温シートを巻いています。ただかなり薄いものなので断熱効果よりも、液肥層を日陰にするといった意味合いが強いです。

 水耕栽培装置を置いているベランダは、7時~16時くらいまで太陽の光が当たります。ベランダには隙間の空いた手すりがありますので、野菜に当たる光の量は半分くらいになります。

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 温度を測定する機械は、お菓子作りで使っている「タニタ スティック温度計 TT-533-GR」を使いました。測定日は2018年7月21日と7月22日の2日間です。天気はどちらも晴れ時々薄曇りでした。また測定時刻は7時~19時で、1時間ごとに温度を記録しました。

 なお、液温の他に気温も測定しています。ただしこれはベランダの床から10cm上での測定結果なので、実際に感じる温度とは少し異なるので注意が必要です。

 それでは測定結果を見てみましょう。これより下のグラフと表は拡大することができますので、見にくい場合はクリックまたはタップをして下さい。

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 まずは7月21日の液温の変化です。赤色が「モロヘイヤ」、オレンジ色が「枝豆」の液温変化になっています。青色はベランダの気温変化です。

 今の時期ですと大体5時が日の出になります。太陽が出て数時間すると気温が上昇し、それに伴い液温も上がっていきました。気温は11時頃に38℃を記録し、それ以降は徐々に下がりました。しかし液温のピークは気温と連動せず、4時間後の15時に最大温度の40.3℃となりました。

 15時を過ぎると日が傾き始め、水耕栽培装置に日光が当たらなくなります。そうなると液温は低下をし始めて、測定終了時刻の19時には36℃となりました。モロヘイヤも枝豆も1日を通してほぼ同じような温度変化となり、植物の種類では差がでないことが分かりました。

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 7月22日でも同じような傾向が見られました。この日は12時頃から薄曇りになって来ましたので、この時間に気温の大幅な低下が見られました。しかし気温が下がっても液温はすぐに低下せずに、やはり15時頃に最大値の39.8℃となりました。 

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 この表は温度変化の数値になります。詳しい値が知りたい方はご覧ください。

 今回、2日間を使って液体肥料の温度変化を追ってみました。測定した結果、我が家の栽培環境では液温が最大40℃程度まで上がることが分かりました。この数値は装置の周りにアルミ蒸着シートを巻いている状態での値でとなります。そのため何もしていない場合は温度変化が早く、最大液温がより高くなると思われます。

 気温と液温のピークに差があったのは、太陽の光で熱せられたベランダの床が徐々に液体肥料を温めたためと考えられます。床からの熱を遮断するために、発泡スチロール敷いた方が温度の上昇を抑えられるかもしれません。

 今年の夏は非常に暑く、先日は埼玉で41.1℃の国内最高気温が観測されました。この最も暑い夏に液温を測定できましたので、ある意味ラッキーでした。水耕栽培をしている環境によって値は違うかと思いますが、参考程度にはなるでしょうか。もしこのデータが皆様のお役に立てれば幸いです。

 

液肥の温度測定には、お菓子作りのために買ったデジタル温度計を使いました。防滴仕様ですので、少しくらい水がかかっても平気です。アルコール温度計よりも反応性が良く、下一桁まで表示されますので使い勝手が良かったです。