家庭菜園で使うスプレーボトルの選び方。逆さ向きOK・大レバー・細かい霧が必須です

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 水耕栽培では土を使わないので、病気になる確率が低い栽培方法です。しかしそれでも風で流れてくる病気や害虫の被害を受けることがあります。そのまま放置していると枯れないまでも正常に育たなかったり、収穫量が減ってしまいますので対策が必要です。

 野菜を育てるプロの農家は、収穫量の減少=収入の減少 なので適切に農薬を使っています。広い畑に薬を散布する際にはエンジン式の散布機を使ったり、小規模の場合にはレバーで加圧する背負式のものになるでしょう。ただ、ベランダで育てる水耕栽培の面積はせいぜい新聞紙1枚程度です。これほど狭いと背中に背負う散布器でも大きく、作った薬の大半が無駄になってしまいます。このような時は「スプレーボトル」を使うと便利です。一回で散布する量は数百mLで良いので、十分対応できます。

 スプレーボトルを何個か使った結果、何となく良いもの悪いものが分かってきました。この記事では水耕栽培はもとい、ベランダ家庭菜園で使うスプレーボトルの選び方を書こうと思います。

 

 

 

 私が実際にスプレーボトルを使ってみて感じたのは、『どんなものでも良いわけではない』ことです。野菜を育てるためは、以下の項目を満たしたスプレーボトルが使いやすいと感じました。

【必須】
・逆さ向きで散布可能
・レバーが大きい
・均一な細かい霧が出る

【あれば便利】
・目盛りがある
・液が入る部分が透明

 必須なのは3項目で、その他にあったらより良い機能が2項目あります。それではそれぞれを説明していきましょう。

 

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【必須】逆さ向きで散布可能
 病気ならば患部にかからなくても薬剤が植物全体に回ってくれます。しかし害虫を退治する場合は、薬が直接虫にかからなくては効果が出ないことがあります。もちろん害虫は退治されやすい場所にいるわけではなく、特に葉の裏側に隠れていることが多いです。
 これをやっつけるためには葉を手でめくって散布するか、葉の下側から散布するかになります。部分的な被害ならば葉をめくる方法でも良いですが、株全体になると下から噴射する方法が手っ取り早いです。その時にはスプレーボトルを横向きや逆さにする必要があるので、逆さ向きでも散布できる機能は必須となります。 

 

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【必須】レバーが大きい
 薬を散布する時には、色々な方向から何回もレバーを引かなくてはなりません。レバーが小さいと力が必要なので、できるだけ大きいものを選ぶと軽い力で霧にすることができます。私がおすすめするのは、握った時にレバーが小指までかかるスプレーボトルです。試してみると分かりますが、小指を使えるか使えないかで疲労度がかなり違ってきます。

 

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【必須】均一な細かい霧ができる
 農薬の種類によっては散布にムラがあると、十分に効果が発揮できないものがあります。そのため細かい霧が均一に吹けるスプレーをおすすめします。ダメなものだと全てが霧にならず、一部分が水鉄砲のように噴射されたり、液だれをしてしまいます。
 また多くのスプレーボトルは先端を回すことで、霧の細かさを調節できるようになっています。質の悪いものだと散布中にこのネジが緩んでくることがあるので、注意が必要です。

 

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【あれば便利】目盛りがある
 目盛りがあれば、どのくらい水を入れたか分かりやすくて便利です。ない場合には計量カップで水を100mLずつ入れて、マジックで線を引けば良いでしょう。私は基本的に1回で500mL作りますので、あればより宜しいくらいですね。

 

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【あれば便利】液が入る部分が透明
 薬は水に溶かして散布します。しかし水と混ぜて少し時間たつと、分離してしまう薬があります。もしスプレーの液を入れる部分が透明でなかった場合、分離に気付かずに散布してしまうかもしれません。そうなると規定以上に濃い薬がかかり、薬害が生じでしまいます。事前に防ぐためには、透明な容器を使うことです。
 透明なスプレーボトルはそうでないものと比べて金額が少し高いですが、使い勝手を考えると透明なものをおすすめします。

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 私が価格の安い~高いスプレーボトルを使ってみて分かったのは、当たり前ですが《価格の高いものが使いやすい》です。
 安いものを使った時は霧が均一に出なかったり、何よりレバーが小さいので引く作業を何回もすると疲れてしまいました。しかし高価なスプレーボトルを使ったところ、不満なところが全てが解決しました。まさに使いやすさが別次元です。高級スプレーボトルと言っても1000円でお釣りがくる程ですので、ここはケチらずにお金を出すことを強くおすすめします。

 野菜の栽培で使うスプレーボトルは、とりあえず使える程度では不便です。特に逆さ向き散布ができる機能は必須となります。迷ったならば高級品を買っておけば後悔しません。使いやすいスプレーボトルで、病気や害虫から野菜を守りましょう。

 

私が使っているスプレーがこれになります。レバーがしっかりと大きく作られているので長時間使っていても疲れにくいです。車の高級品は手が出ませんが、スプレーボトルの高級品ならば1000円以下で買えます。家庭菜園に必須な道具ですね。