先日の記事《3種類のスポンジで小松菜の発芽実験。一番目の粗いスポンジが良さそうです》では、食器用スポンジの発芽状況が良くありませんでした。種から出た根がスポンジを掴めずに、転倒しそうな株が大多数だったのです。
これを改善する方法を考えたところ、種をスポンジの中に埋め込み発芽させることを思い付きました。この方法ならば種が固定されますので、根がしっかりとスポンジを掴めそうです。それでは予想通り発芽するのか、実験をして確かめてみようと思います。
準備&種蒔き
培地である食器用スポンジは2.5cm角に切り、中央部に深さ3~4mmの切れ込みを入れました。そしてここに小松菜の種を1つ埋めます。
同じものを8個用意し、液面がスポンジの高さの2/3となるように液体肥料を入れました。液肥には微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用しています。これを室内に置いて、発芽するのを待ちます。
結果
種を蒔いてから4日目となりました。発芽する気配は全くありません。今は気温が高いですから、だいたい3日目を過ぎると双葉が出てこないとおかしいです。
スポンジの種を確かめると、発根はしていますが、種の薄皮が取れてるものはありません。これはスポンジの固定力が強すぎて、種が地上に出ることができなかったからだと思います。残念ながら結果は「発芽せず」で、実験は失敗となってしまいました。
まとめ
・小松菜の種を食器用スポンジの中に入れて発芽させるのは難しい
前回行った『種をスポンジに乗せて発芽させる試験』では、食器用スポンジの中に根が入って行きませんでした。これは上からの圧力がないためと考えられたので、今回の実験ではスポンジに切れ目を入れ、その中に種を入れて発芽を待ちました。しかし、かかる圧力が高かったためか思った通りにはならず、発芽までは至りませんでした。この結果より、食器用スポンジの中で小松菜を発芽させるのは難しいことが分かりました。
スポンジの上で上手く発芽できないならば、中に入れれば大丈夫ではないのか?という考えは、種にとって厳しい環境でした。発芽できないので、この方法を今後使うことはないでしょう。今回の実験では失敗をしましたが、失敗も有用なデータとなります。この知見を元に、さらに発芽に適した条件を見つけていきたいと思います。