今年の冬は室内でのベビーリーフ栽培に挑戦しています(参考記事:24時間ずっと光を当てながらミックスレタスを栽培しています。予想通り短期間で収穫できるでしょうか?)。ベビーリーフの種は培地であるバーミキュライトに蒔き、葉がほど良い大きさになったら収穫する予定です。
バーミキュライトは手に入りやすく、また低価格なので、培地として非常に優秀です。しかし一方で、移し替える時に粉塵が舞いやすかったり、再利用ができない故、収穫後にゴミがたくさん出てしまうのが問題です。室内栽培であれば屋外よりも環境が穏やかなので、もっと扱いやすい培地がありそうです。そこで色々考えを巡らせた結果、「お茶パック」を使うことを思い付きました。
お茶パックとはその名の通り、中に茶葉を入れるための袋です。不織布でできているので細かな穴があり、この上に種を蒔いたとしても根が上手く張ってくれるでしょう。
今回の記事では色々な品種を混ぜた種を用意し、小さな容器でこれらを試験栽培してみることにしました。もし本当にお茶パックの上でベビーリーフを育てることができるならば、バーミキュライトを凌ぐ培地になりそうです。早速種蒔きを始めましょう。
- 種
- 栽培装置
- 液体肥料
- 2020年12月31日 種蒔き
- 2021年1月1日 発根
- 2021年1月3日 発芽(発芽から0日目)
- 2021年1月5日 本葉が出てくる(発芽から2日目)
- 2021年1月10日 藻の発生(発芽から7日目)
- 2021年1月13日 遅い成長(発芽から10日目)
- 2021年1月17日 撤収(発芽から14日目)
- まとめ
種
種は以下の5品種、
- 水菜
- 赤水菜
- わさび菜
- 小松菜
- ルッコラ
を同量混ぜたものを使用します。
栽培装置
栽培装置はこの記事《野菜の室内栽培で使うライトを改良。非防水型のLEDテープと大きなアルミ板を使って問題を解決します》を参考にして作成しました。ライト部乗せている発泡スチロール箱のサイズは、幅39cm×奥行32cm×高さ26cmになります。箱の内側にはアルミ蒸着保温シートを取り付けて、できるだけ光が反射するようにしました。
液体肥料
液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。
2020年12月31日 種蒔き
こちらが用意したお茶パックになります。素材はポリエステル・ポリエチレンであり、1枚1円の低コストです。
今回使う栽培容器には、100円ショップで購入した「電子レンジで温野菜を作る」商品を転用します。この商品には内カゴがあり、セットすると底に液肥を貯められるスペースが空くので具合が良いです。
カゴの底にお茶パックを敷き、お茶パックが湿潤するような量の液肥を入れました。重ならないように種を蒔いた後、乾燥防止のためにラップを掛けました。この容器を室内の温かいところに置いて、発根するのを待ちます。
2021年1月1日 発根
写真では小さすぎて分からないですが、いくつかの種から根が出てきました。
この状態になると数日で双葉が開くので、本日からLEDの光を当てて栽培します。ちなみに水分の蒸発を防ぐため、ラップは掛けたままにします。光は収穫するまで24時間常に当て続け、成長を促進させます。
2021年1月3日 発芽(発芽から0日目)
双葉が開きましたので、本日を「発芽0日目」として記録をしていきます。ずっと光を当てているので、葉の色が緑になるのが早いです。
多くの株は上手くお茶パックを掴んでいますが、中には根が上方向に育っているものもあります。とりあえずはこのまま何もせずに様子を見ます。
2021年1月5日 本葉が出てくる(発芽から2日目)
上向きになっていた根も、徐々に下へと降りてきています。また最初の方に発芽した株は、双葉の間から本葉が出てきました。
写真では再現できていませんが、どうもお茶パックが少し緑色になっているようです。もしかして、もう藻が生えてきたのでしょうか?
2021年1月10日 藻の発生(発芽から7日目)
数日前、薄っすらと緑色だったお茶パックは完全に緑色となりました。藻が生えていても株の成長は続いており、今は大半のものから本葉が出てきている状況です。
2021年1月13日 遅い成長(発芽から10日目)
過去の栽培実験より、24時間ずっと光を照射していると、野菜の成長は非常に早くなります。しかし今回はこの傾向が見られず、3日前と比べてもほぼ大きくなっていません。
また気になるのは、双葉の緑色が抜けて黄色や赤色っぽくなっている株が多いことです。双葉が枯れるには早すぎるタイミングです。もう少し様子を見ましょう。
2021年1月17日 撤収(発芽から14日目)
発芽から2週間が経過しました。お茶パックは藻に覆われて緑一色となっています。前回報告した双葉の色抜けは進行し、枯れて取れかかっているものもあります。
しかし、なぜか赤水菜の双葉は枯れずに残っています。それも緑色→濃い紫色に変化をして…太陽光で育てた時の双葉は緑色だったので、かなり不気味な色合いとなっています。やはり連続照射の影響でしょうか?
液肥や栽培容器には藻が生えてしまい、若干汚らしい感じとなっています。ここで気付いたのは、カゴから根が出ていないことです。通常2週間も育てれば根が十分に伸びて、液肥に漬かっているはずです。今回はそれが見られないため、根はお茶パックの上のみで伸びているようです。
装置の中からいくつかの株を取り出しました。左から小松菜・わさび菜・赤水菜となっています。ちなみにルッコラも蒔いたはずですが、どこにも見当たりませんでした。小松菜とわさび菜は非常に小さく、指先ほどのサイズしかありません。2週間育てたものとは思えず、成長不良となっています。
これ以上栽培を続けても育ちが遅いうえ、大量の藻が生えるだけなので、本日でテストを終了することにします。
まとめ
この成長不調はお茶パック培地のせいなのか、光を24時間連続照射したせいなのか、それとも藻が生えたせいなのか、どれもと言い難いです。また根がお茶パック表面にのみ伸びて、下側には行かないのも気になる点です。
2週間の栽培実験より、お茶パックを培地をして使うのは、あまり適していないと考えらます。今後は成長不良の原因が何であるか調査したいと思います。
この記事が水耕栽培における培地選択のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。