ベランダのような省スペースで行う水耕栽培では、それほど多くの野菜を作ることができません。私の場合ですと葉物野菜であれば4種類、枝豆のような少し大きくなる場合であれば3種類までとしています。欲を出して育てる数を増やしてしまうと、ベランダに洗濯物を干せなくなりますので注意が必要です。
野菜を育てていると避けては通れないのが「病気」です。自然治癒力で治る場合もありますが、やはり農薬を撒いた方が治りが早いです。育てている野菜が数種類ですと、薬の量はそれほど必要ありません。多くても500mLもあれば十分です。
液体の農薬を使う時には、水で薄めて散布します。希釈倍率は1000〜2000倍が多いので、500mLを作ろうとすると、農薬の原液が0.25〜0.5mL必要です。この量は少なすぎて、計量カップでは量り取ることができません。そこで活躍するのが「スポイト」です。今回は省スペースで行っている水耕栽培に適したスポイトについて紹介します。
実際に私が使って良いなと感じたスポイトは、
- 容量2〜3mL
- 目盛りが0.5mL単位
- 使い捨て
のものです。
容量に関しては、小量しか扱わないので3mLくらいで十分です。しかし目盛りは必ず付いているスポイトを購入して下さい。特に写真のような0.5mL間隔の目盛り付きをおすすめします。農薬の中には2000倍希釈をして使うものがあります。もし500mLを作ろと思うと、0.25mLを量り取らなくてはならないのです。最小量が0.5mLであれば、その半分にすれば良いので計量しやすくなります。ちなみに《使い捨て》と書いてあっても、使った後によく洗浄すれば何回も使えます。もちろん汚くなったら、捨ててしまってもかまいません。
スポイトの他にも同じような機能がある、「シリンジ(注射器)」もあります。しかし私にとってはスポイトの方が使いやすかったです。シリンジの場合は片方の手で本体を押さえて、もう片方の手で引っ張り量り取ります。スポイトの場合は、片手でつまんで吸い取るだけなのですごく楽なのです。
スポイトは農薬を作る時だけではなく、液肥を調製する場合にも使えます。私は粉末状の液体肥料の素を使っているので活躍しないのですが、ハイポニカのような液体を薄めて作る液体肥料の時にもスポイトは活躍します。
スポイトの使用頻度はそれほど多くないですが、持っていないと不便な道具です。よく100本入りで売られていますが、この量は必要ありません。ホームセンターや100円ショップで数本入りのがあれば、そちらを購入した方が良いです。
水耕栽培で使うスポイトは容量2〜3mLで、0.5mLの目盛りがあるものが便利です。値段の高いものではないので、見つけたら購入しておきましょう。
使い捨てのスポイトは、その使い方のせいで1箱に数十本も入っています。例えばこの商品は100本入りで販売されています。目盛りは0.5mL間隔で付いているとのことなので、農薬を調製するのに適したスポイトとなっています。
もしスポイトよりも正確に測りたい場合には、目盛りが細かく振られたシリンジが良いでしょう。先端に細長いアタッチメントを付けないと、農薬のボトルから吸い取れないので注意が必要です。