水耕栽培で使っているバーミキュライトについて。培地には一番適していると思います

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 水耕栽培では植物を支えるものとして「バーミキュライト」を使用しています。この部分に根が広がることによって、少しくらい風が吹いても地上部分が倒れることはなくなります。

 かれこれ何度も使っていますが、バーミキュライトとは一体どんなものなのでしょうか。今回の記事では、バーミキュライトの正体と水耕栽培での使い方について書こうと思います。

 

 

 

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 バーミキュライトは石を加熱することでできる無機物の資材です。原料は『蛭石(ひるいし)』と呼ばれ、これを800〜1000℃の高温で急熱するとアコーディオン状に膨張します。元の蛭石の容積1とすると、加熱した蛭石は十数倍の体積にもなります。バーミキュライトの生産国は主に南アフリカ、オーストラリア、中国となっています。

 バーミキュライトの特徴としては、

保水性が高い
アコーディオン状のヒダに水が多く蓄えられる

無菌である
1000℃の高熱で焼いているため清潔

比重が小さい
加熱すると十数倍に膨らむため、見た目よりも軽い

塩基置換容量が大きい
多くの肥料成分を保持することが可能

なことが挙げられます。

 実際に水耕栽培で使うと、土のように重たくないので簡単に家に運べる点が良いです。また無菌状態なので、苗がかかりやすい「立ち枯れ病」の予防にも使えます。 

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 買ってきたバーミキュライトは袋のままでは使いにくいので、私は大きい容器に移し替えています。この際、一緒に紙コップも入れています。 

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 写真は、倒れがちな苗にバーミキュライトを追加しているところです。紙コップを使うことで、袋から直接入れたり、スプーンですくったりするよりも簡単に足すことができます。 

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 バーミキュライトは3L容量のものが100円ショップで売っていたり、ホームセンターに行けばさらに多い30L入りの大袋もあります。

 3Lと30Lですと、1Lあたりの価格は30Lの方が安いです。私はコストパフォーマンスが高い30Lのものを買いました。しかし意外に場所を取るので、置き場所に困っています…ベランダで水耕栽培をする程度ならば、100円ショップで売っている容量で十分でした。

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 ちなみに、野菜を育て終わったバーミキュライトは使い回さずに捨てています。根を全て取り除いて乾燥・殺菌すれば再び使えるのでしょうが、その手間を考えたら、新しいものを使った方が良いからです。 

 以前、植物を支える培地としてバーミキュライトまたはハイドロボールを使って小松菜を育てたことがあります(ハイドロボールを使った小松菜の水耕栽培。バーミキュライトと成長の比較をしてみます)。その結果、バーミキュライトの方が成長が良かったので、以降はバーミキュライトを水耕栽培で使っています。

 最初に何となくでバーミキュライトを使い始めましたが、水耕栽培の培地としては、安い・手に入りやすい・扱いやすいの三拍子そろった良い資材でした。ベランダで行う水耕栽培は、身近な道具を使うことが長続きするコツだと思っています。これからもバーミキュライトを使って、色々な野菜を育てていきたいです。