ラベンダーが有名な場所と言えば、北海道の富良野です。花が咲く7月頃には見渡す限りの紫が覆い、とても幻想的な雰囲気となります。ラベンダーは愛でて良し香り良しの植物で、個人的に一番好きなハーブです。
先日、ラベンダーを育てようと思いホームセンターに行ったところ、結構なお値段がすることが分かりました。例えばこれを10株も買うと、お財布は軽微ではない損害を受けてしまいます。そこで思い付いたのは、ラベンダーを「挿し木」で増やすことです。この方法は時間はかかかりますが、お金をかけることなく大量の苗を用意することができます。
インターネットでラベンダーの挿し木の方法を調べてみても、具体的に行っている人はあまりいませんでした。そこでこの記事では、ラベンダーの挿し木に挑戦してみようと思います。はたしてどのくらいの期間で根が生えてくるのでしょうか?早速、確かめてみましょう。
2018年10月6日(0日目)
挿し木をするラベンダーは、枝の先端部から15cmくらい下の部分を切って用意しました。品種はイングリッシュラベンダーで、葉は細かい毛が生えているシルバーリーフのものです。
取ってきた枝は下側1/3に付いている葉を、適当に手でむしり取ります。ちなみに枝によっては、この部分が半分木質化しているものもありました。
次に、この枝を水道水で湿らせたバーミキュライトにブスブスと刺していきます。特に発根剤などは使用せず、文字通り刺しただけです。この鉢は明るい日陰に置いて、バーミキュライトの湿り気が少なくなってきたらその都度水道水を与えます。そして発根するまで待ちます。
2018年11月2日(27日目)
日付は一気に進み、約1ヶ月が経過しました。どの株も枯れてはいませんが、全く変化は見られません。試しに数株を掘り起こして、どうなっているのか確かめましょう。
するとどうでしょうか。地上部とは裏腹に、ちゃんと発根してくれていました。しかし発根している株はまだ少なかったので、もうしばらく置いてみようと思います。
2018年11月11日(36日目)
前回から1週間がたちましたので、再び掘り出してみます。その結果、多くの株が発根しており、15本中13本から根が出ていました。
こうして見ると、発根具合に差があることが分かります。同じような枝を挿したのですが、個体差があるようですね。
発根が確認できましたので、ビニールポットにラベンダー達を植え替えました。この状態で根が回ったら庭に移植ができそうです。
今回はラベンダーの挿し木に挑戦しました。いつまでたっても発根せず心配していましたが、最終的には1ヶ月を過ぎたあたりで根が出てきました。作業に難しいところはなく、時間さえかければ誰でも成功すると思います。この記事が皆様のお役に立てれれば幸いです。
ラベンダーは暑さにあまり強くないので、夏を越えることができるかが課題になります。しかし「長崎ラベンダー」と呼ばれる品種は暑さに強く、比較的育てやすいものになります。もし夏の環境が厳しい場合は、このラベンダーを植えてみるのも良いかもしれません。