ここ1ヶ月間の間にスプラウトであるカイワレ大根と豆もやしを育てました。気温が低いにも関わらずしっかりと成長してくれて、2週間で収穫となりました。
冬でも野菜を育てられることが分かりましたので、これに気を良くした私は次に育てる野菜を探しました。そして見つけたのか「豆苗」です。
豆苗とはグリーンピースの種を発芽させたものです。育て方はカイワレ大根と同じようにある程度まで暗室で育て、収穫前の数日は日光を当てて緑化させます。今は真冬ですので発芽するのか少し不安です。しかし、数週間前に同じマメ科である大豆の発芽に成功しているのできっと大丈夫でしょう。それでは早速育ててみます。
- 豆苗の種
- 栽培容器
- 2019年1月29日 種蒔き(種蒔きから0日目)
- 2019年1月30日 種が膨らむ(種蒔きからの1日目)
- 2019年1月31日 発根(種蒔きから2日目)
- 2019年2月1日 根が伸びる(種蒔きから3日目)
- 2019年2月2日 葉らしきものを発見(種蒔きから4日目)
- 2019年2月3日 垂直に立つ(種蒔きから5日目)
- 2019年2月4日 茎が伸びる(種蒔きから6日目)
- 2019年2月5日 モヤシっぽい(種蒔きから7日目)
- 2019年2月6日 容器から出る(種蒔きから8日目)
- 2019年2月7日 黄色→緑色に変化(種蒔きから9日目)
- 2019年2月10日 葉が開く(種蒔きから12日目)
- 2019年2月11日 運が悪い豆苗(種蒔きから13日目)
- 2019年2月12日 急成長(種蒔きから14日目)
- 2019年2月14日 2cm成長(種蒔きから16日目)
- 2019年2月16日 収穫と思いきや…(種蒔きから18日目)
- 2019年2月17日 収穫&再生栽培(種蒔きから19日目)
- 2019年2月23日 枝が伸びる(収穫から4日目)
- 2019年2月27日 葉が茂る(収穫から8日目)
- 2019年3月6日 収穫延期(収穫から15日目)
- 2019年3月9日 2回目の収穫(収穫から18日目)
- 2019年3月16日 ほぼ育たず(2回目の収穫から7日目)
- 2019年3月24日 液体肥料なら育つ(2回目の収穫から15日目)
- 2019年3月31日 3回目の収獲&栽培終了(2回目の収穫から21日目)
- まとめ
豆苗の種
豆苗の種は大きさが5mmくらいです。他の野菜の種ではあまり見られない特徴として、一つ一つの色が異なることが挙げられます。薄い緑やオレンジに近いもの、はたまた茶色とカラフルです。何となくミックスビーンズを思い出すような種です。
栽培容器
栽培容器は100円ショップで見つけてきた「水切りかご付き容器」を使います。豆苗は高さが20cmくらいになったら収穫となります。そこで発芽初期までは蓋を閉めて栽培し、大きくなったら開けた状態で育てようと思います。
2019年1月29日 種蒔き(種蒔きから0日目)
種は吸水すると膨らむので、栽培容器の半分程度の量を蒔くことにしました。
まずは水切りかごに4つ折りにしたキッチンペーパーを敷きます。これを水道水で濡らして、根が生える培地とします。
次に豆苗の種を均等な密度となるように蒔きます。最後に栽培容器に蓋をして光の入らないような暗室、例えばダンボール箱の中などに入れて発芽を待ちます。
2019年1月30日 種が膨らむ(種蒔きからの1日目)
種は水を吸ったせいか膨らみました。ただ、大豆の時の様に2倍になるようなことはなく、1.5倍くらいの大きさになっています。
2019年1月31日 発根(種蒔きから2日目)
室内の気温はだいたい15℃くらいですが、いくつかの種が無事に発根してくれました。キッチンペーパーに根付くまでは、できるだけ種を動かさないように水やりをしていく予定です。
2019年2月1日 根が伸びる(種蒔きから3日目)
根の成長するスピードは早く、1日で1cmくらい伸びました。
2019年2月2日 葉らしきものを発見(種蒔きから4日目)
根はさらに成長中です。真下にスペースを見つけられない種は、1つ2つ先の空いているところを目掛けて根を伸ばしています。種の量は容器の半分程度にしましたが、まだ多かったようですね。
根の付け根には何やら葉っぽいものが出てきています。成長を見守りましょう。
2019年2月3日 垂直に立つ(種蒔きから5日目)
もう周りが根だらけで、収拾が付かない状態となってきています。
昨日見つけた葉っぽいものが垂直に立ち始めました。てっきりの種の丸い部分が葉になるのかと思っていたのですが、そうではないようです。
昨日まではキッチンペーパーが濡れる程度の水分を与えていました。本日からはキッチンペーパーの位置まで水道水を満たして成長させます。
2019年2月4日 茎が伸びる(種蒔きから6日目)
昨日出てきた芽が伸びてきました。葉の部分の大きさはそのままですが、茎が成長しているのが分かります。
根はカゴのスリットから出てき始めました。直径1mmほどの真っ白な根です。
2019年2月5日 モヤシっぽい(種蒔きから7日目)
さらに茎は伸びて、蓋にギリギリ届くかどうかになりました。このままですと蓋が邪魔になってしまうので、これからは開けた状態で育てていきます。
根は種から出た1本のみでしたが、その根から側根が出てきました。今でさえ根が縦横無尽に走っているのに、これ以上増えたら根のマットができあがりそうです。
2019年2月6日 容器から出る(種蒔きから8日目)
横から見ると豆苗の頭が容器から出てきたことが分かります。高さは4cmくらいでしょうか。
全光を当てていないので、全体的に黄色味がかかっています。ある程度大きくなりましたので、明日からは明るい窓辺に置き「緑化」させようと思います。
2019年2月7日 黄色→緑色に変化(種蒔きから9日目)
この変化には正直驚かされました。朝、豆苗を窓辺に置き、会社に行きました。そして帰宅すると、全く違う姿になっていたのです。黄色だった茎や葉が半日で鮮やかな緑色となり、丈も2cmほど伸びていました。
特にびっくりしたのは葉の成長です。日に当たることで数倍の大きさになりました。明日か明後日には双葉が開くと思うので楽しみに待っています。
2019年2月10日 葉が開く(種蒔きから12日目)
今までの豆苗は発芽したばかりのためか、少し黄色味がかかった緑色でした。しかしここ数日の日光浴で濃い緑色となってきました。
また、たたまれていた葉も開きつつあります。正直もう食べれそうな感じですが、スーパーで売っている豆苗はもっと大きいです。そのサイズになるまで育ててから収穫したいと思います。
2019年2月11日 運が悪い豆苗(種蒔きから13日目)
運悪くスリットを抜けて、内カゴと容器の間で育っているものを見つけてしまいました。もう取り出すのは不可能ですので、この場所にいてもらうしかないでしょう…
2019年2月12日 急成長(種蒔きから14日目)
成長期を迎えたのか、見た目が日々違っているような気がします。そこで、どのくらい伸びているのか測定してみることにしました。定規を当てると、一番高いところは16cmの位置です。それでは2日後にもう一度測ってみます。
今まではキッチンペーパーの位置まで水を入れていましたが、蒸散のスピードが早く少し心もとないです。今日からは種が浸る程度くらいまで入れることにします。
2019年2月14日 2cm成長(種蒔きから16日目)
今の一番高い部分は18cmの位置です。2日間で2cm、つまり1日1cm成長したことになります。この速さで伸びると、さすがに前日とは見た目が違ってきますね。
株元の方はまるでジャングルのようになっています。はたして中心部の株には十分な光が当たっているのでしょうか?
2019年2月16日 収穫と思いきや…(種蒔きから18日目)
豆苗は良い高さにまで育ってくれました。
ガラス越しの窓辺で育てたにも関わらず、意外なほど緑は濃いです。また今までは気づかなかったですが、ツルのようなものが伸びてきていますね。
容器の間に入ってしまった豆苗はどうでしょうか?容器は半透明なので光が当たり、それなりに葉は育ちました。しかし何分狭いところなので、茎はうねり、葉は開かずとなってしまっています。
全体的にもう食べられるまで大きくなりましたので、それでは収穫をしましょう。ハサミを手に取って茎を切ろうとした瞬間、家族から「それ、明日使うから明日にして」とストップがかかってしまいました。
とても残念ですが、収穫はお預けです。冷気が直接当たらないようにビニール袋を被せて、冷蔵庫に入れておきます。
2019年2月17日 収穫&再生栽培(種蒔きから19日目)
さて、翌日になりました。それでは収穫をしましょう。今回はとある実験のために、株元ぎりぎりではなく、小さな葉が生えている少し上で切り取ります。
その場所は種からだいたい3〜4cm上です。今回ハサミを使いましたが、さすがに1度で全てを切るのは不可能でした。もしかしたら包丁を使った方が楽だったかもしれません。
これで収穫完了です。切ったばかりのせいか、茎の青臭い香りが周りに漂っています。
茎の太さは、スーパーで売っているものよりも少し細い気がします。
葉を観察すると、まるで公園に生えているクローバーのようです。豆苗もクローバーも同じマメ科の植物なので、よく似た形になるのでしょうね。
収穫した豆苗は、ベーコンと一緒に炒めて食べました。ボウル一杯分の豆苗は炒めると小さくなり、今回の収穫量で2人前くらいです。できたもの食べてみると、茎が細い割には少々筋っぽい感じがしました。しかしその分シャキシャキとした歯ごたえがあり、とても美味しかったです。
ところで残した根の部分はどうするのかというと、再び太陽に当てて2回目の収穫を狙います。ネットの情報では、残した芽から茎や葉が伸びてきて再生するらしいのです。それでは成長を見守っていきましょう。
2019年2月23日 枝が伸びる(収穫から4日目)
ここ数日は天気が良く、2月とは思えない気温でした。そのおかげかハゲ山状態だった豆苗も大分回復し、緑が多くなってきました。
想定通り、側芽の場所から新しい茎が伸びてきています。これが成長すれば再び収穫できるようになります。種から育てた時は19日かかりましたが、今回は何日間で採れるサイズまで成長するでしょうか?
2019年2月27日 葉が茂る(収穫から8日目)
新葉が出始めたと思ったら一気に伸びて、一週間でここまで回復しました。もちろん肥料などは与えず、数日に1回、容器の中の水道水を入れ替えているだけです。
株元を見ると、新しい茎が伸びているのが分かります。さすがに最初に出た茎よりは細いですが、食べられるくらいの太さにはなっています。このスピードで成長すれば、来週の中頃には2回目の収穫ができそうですね。
2019年3月6日 収穫延期(収穫から15日目)
前回と比べると、豆苗の高さは2倍くらいになりました。本当は今日、収穫をするつもりだったのですが、想定よりも成長速度が遅いです。最近は雨や曇が多かったので、日光に当たる時間が少なかったのが原因かもしれません。もう2~3日育ててから収穫をしたいと思います。
2019年3月9日 2回目の収穫(収穫から18日目)
追加で成長させた結果、1回目の収穫の時と同じくらいの大きさになりました。
高さはだいたい同じですが、決定的に違う点が1つあります。それは茎の太さです。最初に収穫したものと比べると、太さが2/3くらいとなっています。やはり2回目となると育つ力が弱くなってしまうのですね。
この豆苗を根元から切って収穫をしました。先ほど茎が細いと書きましたが、むしろ細い方が柔らかく、食べるにはちょうど良さそうな感じを受けます。実際に炒めた豆苗を食べたところ、イメージ通り筋が少なく美味しかったです。
ところで、これが収穫後の株となります。一部の葉は寿命のためか、黄色くなっていることが分かります。
容器の底をアップで見ると、2日に1回水を交換しているせいか、カビなどは生えていません。
ということで、3回目の栽培に挑戦してみましょう。再び明るい窓際に置いて、成長するのを待ちます。ウェブで調べたところ、3回目の収穫は株に余力がないせいか難しいらしいです。育てばラッキー、駄目で元々の気持ちで見守りたいと思います。
2019年3月16日 ほぼ育たず(2回目の収穫から7日目)
2回目の収獲をしてから、7日が経過しました。手前側の収獲を免れた芽は少し育っていますが、それ以外の部分は全く変化がありません。
1回目に収獲をした時は、4日後に新芽が出てきていました。もしかしたら、根元にある種の部分の栄養を使い切ってしまったのかもしれません。
そこで私が愛用している液体肥料の素「微粉ハイポネックス」で、栄養の補給をしたいと思います。この素を水道水で1000倍に希釈して、豆苗の根が浸かるくらいまで注ぎ入れました。これで育つのかは分かりませんが、経過を観察してみましょう。
2019年3月24日 液体肥料なら育つ(2回目の収穫から15日目)
やはり液体肥料の効果は偉大です。水道水だけでは育たなかった豆苗が、ここまで芽を伸ばしてきました。
少し気になるのは、容器の縁辺りが主に育っており、中心部がスカスカなことです。収穫した時に短く切り過ぎてしまったようです。しかし新芽は見えていますので、もう1週間も待てば収穫できるくらいには大きくなっていることでしょう。
2019年3月31日 3回目の収獲&栽培終了(2回目の収穫から21日目)
やはり液体肥料を使うと豆苗の伸びるスピードが早くなり、1週間でジャングルのようになりました。大きいものでは25cmを超える高さとなっています。
しかしこれほど大きくなってしまうと、食べた時に固くないか心配してしまいます。本来であれば、もう少し小さい時に採るのが良いでしょう。
前回回復しきれていなかった中心部は、このようになっています。何となく茂りましたが最盛期と比べると葉は小さく、伸びもいまいちです。
液肥を使ったことで成長したのは豆苗だけではありません。藻も一緒に成長しました。半透明の容器なので、若干汚らしく見えてしまうのがよろしくないですね。
それでは3回目の収獲に入ります。前回と同様にハサミを使いましたが、茎が細く簡単に切り採れました。収穫量は1回目の1/3の量くらいです。おそらく次の収獲は今回以下の量となりますので、現実的ではありません。これにて栽培を終了します。
収穫した豆苗は味噌汁の具として食べました。しかし思っていた通り、大きい豆苗は繊維が固かったです。育ち過ぎたものは取り除いて調理をした方が良さそうです。
後学として、茎を短く刈り込み、根元がどうなっているか見てみました。茶色かった種の皮は完全に黒くなり、液肥の影響かカビも生えてしまっています。
根はぎっしりと詰まっており、塊として持つことができます。厚さは数cmもあり、「根の絨毯」と言っても過言ではありません。
まとめ
それでは豆苗栽培のまとめを行いましょう。
- 気温の低い冬でも豆苗は3回収獲できました。1回目は種蒔きから約3週間で、2,3回目もそれぞれ2~3週間で育ちました。
- 1,2回目は水道水で育てることができましたが、3回目はほぼ育ちませんでした。そこで液体肥料を入れたところ、一気に成長し収獲となりました。収穫量は1回目が一番多く、3回目はその1/3くらいの量でした。
- 収獲は基本的に2回目までな気がします。液体肥料を使って強制的に3回目を行いましたが、藻が生えたうえ収穫量が少なかったです。
今回は豆苗を2ヶ月間育ててみました。寒かったせいか市販品ほどは立派になりませんでしたが、それでも美味しく育てることができました。まだ種は残っているので、もう少し暖かくなったらもう一度挑戦したいと思います。