ポップコーンと言えば映画館を思い出します。ロビーは香ばしい匂いで満たされており、お客さんの中には大きい容器を片手にジュースを飲みながら観ている人もいます。
実は1ヶ月ほど前に、水耕栽培でトウモロコシのもやしを育てようと奮闘しました。その時に使ったのがポップコーン用の種です。この種が余りましたので、本来の食べ方であるポップコーンにしてみよう思います。
ポップコーンには塩味やカレー風味がありますが、今回は豪華に「キャラメルポップコーン」を作ります。よく甘い香りを漂わせながら映画館で売っていますが、家で作れば好きな時に好きな量を食べることができます。今回は少し苦味の効いた大人のキャラメルポップコーンを目指します。それでは材料を準備しましょう。
材料
- ポップコーンの種 15g
- グラニュー糖 67g
- バター 13g
準備
- クッキングシートを作業台に敷いておく
作り方
- ポップコーンの種を電子レンジ(600w)で3分ほど加熱する
- 弾けなかった種を取り除く
- 鍋にグラニュー糖とバターを入れる
- 弱火で加熱する
- 好みの色になったらポップコーンを入れて和える
- 重ならないようにクッキングシート上に並べる
- 完成
実際の作業とコツ
ポップコーン用の種は『爆裂種』と呼ばれるものです。茹でて食べるトウモロコシは『甘味種』ですので、加熱してもポップコーンになりません。購入する時は注意しましょう。
今回はボールに種を入れ、電子レンジで加熱します。15gの種はこのくらいの量です。
そうしましたら、ボールの上に「陶磁器製の皿」を乗せて加熱します。蓋をしないと弾けた種がボールの外に飛び出して、床面がポップコーンだらけになってしまいます。
また蓋の代わりにラップを使うのはおすすめしません。跳ねた種がラップに付くと、種の油でラップが溶けてしまうのです。そのため、溶ける心配のない陶磁器でできた皿を蓋として使いましょう。もちろん電子レンジでは金属製品は使えないので、鍋の蓋はNGです。
加熱スタートから1分でポンポンと音が鳴り始め、2分あたりでピークとなります。容器に透明なボールを使ったので、弾ける瞬間が見えます。思っていた以上の爆発具合でした。
1cmの種が、この大きさまで膨らみます。故に欲張ってたくさんの種を加熱すると、あふれ出てしまうので注意です。中には弾けずに黒く焦げている種もありますので、それらは取り除いておきます。
次はキャラメル作りです。最後に和える工程があるので、少し大きめの鍋を用意します。こにこグラニュー糖とバターを入れて、弱火で加熱します。
数分経過すると、グラニュー糖とバターが溶けて液体化します。この時点ではまだ薄い黄色です。
加熱を続けると一部分が茶色くなってきます。均一な色になるように、時々鍋をゆすっていきます。
均一な茶色になりました。
さらに加熱すると、細かい泡がたくさん出てきてます。
これを超えると大きい泡とともに煙が立ってきます。色が濃いほど苦味が強くなりますので、自分の好みの色となったら火を止めます。今回はこの煙が出始めた状態を使いました。
作ったキャラメルは温度が下がるとすぐに固まるので、ここからは素早く作業を行います。先程作ったポップコーンを入れて、キャラメルを絡め取っていきます。作業はゴムベラよりも菜箸を使う方が混ぜやすかったです。
和え終わったら前もって敷いていたクッキングペーパーに開け、それぞれがくっつかない様に広げます。
粗熱が取れればキャラメルポップコーンの完成です。もしひと塊になってしまったら、手でバラバラに崩しましょう。
今回は煙が出るまで加熱したキャラメルを使ったので、苦味のある大人な味に仕上がりました。
キャラメルポップコーンを店頭で買うと、この量でその値段⁉とかキャラメルの量が少ない…ということがあります。しかし手作りをすれば十数円で理想のポップコーンが食べられます。
今回作ったキャラメルポップコーンはキャラメルがポップコーンの9割を覆っており、食べるとバリバリと良い音がします。かなりクセになる食感と味で、まるで麻薬のように我慢ができなくなってしまいます。気付くと手が伸びているので、自分を制御するのが大変です。
味は砂糖の焦がし方を調整すれば変えられます。薄茶色で止めれば甘いキャラメルポップコーンができるでしょう。思っているよりも簡単にできますので、一度チャレンジしてはいかがでしょうか?
【追記】
キャラメルをあまり焦がさずに作ると、このような感じになります。火を止めたタイミングは、加熱中に細かい泡が出てきた直後です。
見ての通り色は明るい茶色で、食べると苦味はほぼありません。その代わりにかなり甘いです。私は苦い方が美味しいと思ったのですが、こちらの方が好きという人もいました。2種類作ってみて、どちらが好みか食べ比べをするのも良いですね。