ミツバの「節」を水耕栽培。上手く育てば安定した収穫ができるかも?しれないです

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 現在ミツバを水耕栽培しています。最初は数cmだった株も大きくなり、つい先日1回目の収穫をしました(参考記事:食べ終わったミツバの「再生栽培」に挑戦。ちょっと長めに切り落としましょう)。収穫時に気付いたのですが、節がやけに膨らみ、そこから根らしきものが出ている部分があったのです。

 ミツバの増やし方を調べると種から育てる他に、私のようにスーパーで売っているミツバを再生栽培する方法があります。しかし節を植えて増やす方法は、少し調べた限りでは見つかりませんでした。

 ミツバは1株しか育てていないので、収穫したら回復するまで待つ必要があります。もし節で株を増やせたら、いつでも安定した収穫ができるようになるでしょう。そんな期待を胸に、ミツバの「節」栽培にチャレンジです。

 

 

 

  

2020年3月28日 節の水挿し(0日目)

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 今育てているミツバがこちらです。カーテン越しでも順調に葉が大きくなっています。

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 そしてここが目的の節です。かなり膨らんでおり、茎の色とは違う円形の突起がいくつか出ています。何やら根が出てきそうな雰囲気です。

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 まずはこの節をハサミで切り切り取ります。

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 節には2つの枝が付いていました。これは落とさずに、そのままにしておきます。

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 節をアップで撮影しました。画像サイズの関係で分かりにくいですが、黒っぽい突起が見えるでしょうか?

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 この節を水道水に挿して、根が伸びてくるか確認します。直射日光が当たると葉が萎れてしまうので、窓際のカーテン越しに置いて待ちます。

 

2020年3月31日 発根(3日目)

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 水挿ししたミツバの姿は全く変わりません。

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 しかし節からは発根が始まりました。てっきり黒っぽい突起が伸びて根になるのかと思いきや、その側面部分から数本が出てきています。3日間で発根するとは恐るべし…

 

2020年4月3日 植付け(6日目)

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 水に挿してから1週間が経過しました。2つあった葉の小さい方が枯れつつあります。根はどうなったかと言うと…

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 色々なところから湧き出るように発根しており、カニやエビの腕のようになっています。ここまで多くなれば十分でしょう。水から出して植え付けます。

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 このミツバも水耕栽培をするので、この記事《底面給水式の水耕栽培装置を改良。水面が低下しても液肥が供給されるようにしました》を参考にして、培地に植え付けました。その際に傷んでいた小さい葉を取り除いています。このまま順調に進めば、数日後には底から根が見えてくるはずです。

 

2020年4月11日 根の成長(14日目)

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 植え付けから1週間がたちました。株元からは新しい芽が伸び、葉が開いています。 

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 根はまだ底から出てきていませんが、側面にはその姿が見えます。この調子ならば、週末には栽培装置にセットできそうです。

 

2020年4月19日 栽培装置にセット(22日目)

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 新しく出てきた葉も大きくなってきましたね。予定通りカップの底から根が出たので、栽培装置にセットします。

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 容量5Lの容器の蓋に穴を開けて、ミツバのカップを差し込みます。そして液肥の素である「微粉ハイポネックス」を水道水で1000倍に希釈し、容器に注げば完成です。
 ミツバは日陰で育つ野菜なので、栽培装置を直射日光が当たらない明るい日陰に置きました。あとは成長するのを待つだけです。

 

2020年5月3日 栽培成功(36日目)

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 前回の報告から2週間が経過しました。2枚の葉だったミツバも成長し、苗くらいの大きさになりました。

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 気温が高くなったせいか、または日が長くなったせいか、先端部に蕾が付いています。このまま開花させると栄養分が花に行ってしまうので、指で摘み取りました。

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 根はカップの中を縦横無尽に伸びています。また底からは太い根も出てきており、これからの成長が期待できそうです。ミツバの節の栽培は成功です。

 

まとめ

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 今回の記事ではミツバの節を水耕栽培しました。節を水道水に入れてから3日で発根し、30日ほどで苗くらいの大きさに成長しました。この方法で増やせるならば、ミツバはいくらでも増やせそうです。

 「ミツバが大好きだから、たくさん育てたい」という方は珍しいかもしれませんが、この方法で簡単に増やすことができます。もし機会があれば 使ってみては如何でしょうか?