今、我が家のベランダでは大葉（青じそ）が育っています。しかしあまりにも元気が良すぎるため、剪定をして樹勢を抑える必要がありました。そう言えば以前に、大葉は「挿し木で増やせる」と聞いたことがあります。調べると特別な技術は必要なく、切った枝をただ水に挿すだけで発根するらしいのです。
ベランダの元気すぎる大葉は、半分ほどの枝を剪定しようと思っています。その時に出た枝は捨てるしかないのですが、今回はこれらの枝を使って発根試験をすることにしました。もし簡単に根が出てくるならば種から育てなくても、枝をもらってくれば良さそうです。
現在の季節は真夏で、最高気温が35℃になる日もあります。この高温の中でも、ちゃんと枝から根が伸びてくるのでしょうか？それでは早速、挿し穂作りに取り掛かりましょう。
- 2021年8月1日 剪定＆水挿し（0日目）
- 2021年8月2日 変化なし（1日目）
- 2021年8月6日 突起ができる（5日目）
- 2021年8月7日 発根（6日目）
- 2021年8月9日 伸びる根（8日目）
- 2021年8月13日 発根率70％（12日目）
- まとめ
2021年8月1日 剪定＆水挿し（0日目）
ベランダにある大葉がこちらの写真です。毎週収穫しているにも関わらず、使い切れない量の葉が出てくるのです。そこで樹勢を落とすために、剪定をして枝の数を減らします。
先端から15cmほど下の部分をハサミで切り、大きな葉を落とします。これを挿し穂とします。
挿し穂は全部で10本を用意しました。これらは水道水を入れたプラカップに入れて、明るい窓辺に置き、発根するのを待ちます。なお、水は1～2日に1回交換します。
2021年8月2日 変化なし（1日目）
さすがに翌日では変化が見られませんね。もう少し待ちましょう。
2021年8月6日 突起ができる（5日目）
枝を水に挿してから5日目となりました。枝の切断した部分近くに、直径1mmほどの白っぽい円形の突起が現れてきています。もうすぐ発根するかもしれないです。
2021年8月7日 発根（6日目）
前日発見した突起が成長し、無事に根となりました。伸びる速度はかなり早く、24時間で約5mmの長さとなりました。根が出ているのはこの枝だけではなく、他にも数本あります。
2021年8月9日 伸びる根（8日目）
現在、複数の場所から根が伸び始めています。根の出る位置は決まっており、枝の切断面近くです。どうやら途中半端なところからは出てこないようです。
2021年8月13日 発根率70％（12日目）
水挿しを始めてから12日が経過しました。用意した10本の枝は枯れることなく、全て生きています。
この試験期間で先端の葉がかなり成長しました。もう少し大きくなれば収穫できそうなくらいです。
根は何本も出ており、ワシャワシャな状態となっています。
それぞれを引き上げて、発根している枝としていない枝で分けました。左側が発根しているもの、右側がしていないものです。枝の発根率は70％となりました。
根が1番多い枝がこちらになります。十分な量が出ているので土に植え替えれば、簡単に根付くと思います。
そしてこちらが発根しなかった枝です。中央と右側の枝は緑→黄緑に色が抜けつつあるので、発根はしなさそうです。一方で左側の枝は濃い緑色のままなので、もう少しすれば根が出てくるかもしれないです。
発根した枝と発根しなかった枝ですが、特段目立った違いはありませんでした。これより大葉を挿し木で増やす際には、どの位置の枝でも大丈夫そうです。
まとめ
今回は大葉の発根試験を行いました。何も考えずに枝をハサミで切って水に挿しただけですが、1週間ほどで根が出てきました。この発根した枝を植え付ければ、種から育てるよりも早く成長し、収穫ができると思います。もしスーパーで枝付きの大葉が売っていたら、水挿しで簡単に増やせそうですね。
この記事が、大葉栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
