春色ソレイユ

ネズミが出たため野菜栽培は休止中。現在は観葉植物を育てています

瀕死の「アンスリウム リリー」を再生します。生き残っている脇芽を取って、水挿し→用土栽培にチャレンジ!


 昨年の秋に剪定をしてから調子を落とした「アンスリウム リリー」あります。冬の間は部屋の比較的暖かいところに置いていましたが、それでも調子は戻ってきませんでした。

 春になり気温が上がっても葉の色が悪く、また新芽も出てくる気配がなかったです。しびれを切らし、物は試しと、半日陰の屋外に出してみることにしました。するとさらに調子が悪くなり、株元がぐらついた瀕死状態に。これはもう駄目だ…と思い処分しようと触っていたところ、根の付いた脇芽が取れそうではではありませんか!この脇芽を上手く育てれば、もしかしたら再生してくれるかもしれません。やってみる価値はありそうです。

 この記事ではアンスリウム リリーの再生栽培にチャレンジします。リリーは小柄なピンク色の花を咲かせる品種です。上手く育てば今年は無理でも、来年には咲いてくれるはずです。気長に記録をしていきたいと思います。それでは栽培を始めましょう。

 

 

2025年5月10日 脇芽取り&水栽培(0日目)



 こちらが調子を崩しすぎたアンスリウム リリーです。主幹は茶色くなり、葉は何とか付いている状態です。


 その葉も緑色が薄かったり、黄色になっているものが多いです。主幹が枯れているせいか脇芽がグラついているので、丁寧に外してみます。


 このように取れました。根が付いていますので、新しい株が再生しそうな感じです。他にも同じ脇芽があるので、取り外していきます。


 全部で6個の脇芽が回収できました。今回はこれらを育てていきます。


 ちなみに脇芽を取った親株がこちらです。おそらく回復はしないので、惜しみつつも処分します。


 取り外した脇芽は流水で土を洗い、まずは水道水で水栽培をします。もし状態の悪い葉や脇芽自体があれば、1週間程度で溶けてしまうでしょう。室内の明るい所に置いて、水を毎日変えて様子を見ます。

 

2025年5月17日 無機用土に植え替え(7日目)


 前回から7日間が経過しました。この期間で6株中で2株がダメになってしまいました。


 しかし生き残った株は葉の色が濃くなり、ツヤが出てきています。また全ての株の根がしっかりとしていたので、もう大丈夫でしょう。


 このタイミングで水栽培→土耕栽培に切り替えます。用土は自分でブレンドした無機用土(小粒軽石2:小粒赤玉土1:小粒鹿沼土1+少量のマグアンプK中粒)を使い、2.5号鉢に4株を植え付けます。また1週間に1度ほどの間隔で、微粉ハイポネックスを1000倍に希釈した液肥を与えます。

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 これで作業の完了です。栄養分が少ない無機用土のため、今後は液肥である微粉ハイポネックス(1000倍希釈)を適宜与えながら栽培していきます。

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 これらの株は初期成長を促進するために、ピンク色の植物育成ライトで育てます。新しい葉が数枚出てきたら人工光は終わりとし、その後は明るい窓辺に移動させる予定です。

 

2025年5月31日 葉が立ち上がる(21日目)



 植物育成ライトを真上から当てているためか、前回と比べて葉が立ち上がっているのが分かります。ただ、思ったよりも成長が遅いです。


 新芽は見えてはいますが、ここからの伸びが今ひとつです。調子が良くなるまで、まだ時間がかかりそうですね。
 余談ですが、用土に白い菌糸が生えているのが見えるでしょうか。綿のようなフワフワしているものです。過去の栽培経験から、この様なカビは何かのタイミングで発生し、そして何もしなくてもいつの間にか消えます。そのため特に対策はせずに放置して、リリーの成長を見守ります。

 

2025年6月14日 新芽の伸長(35日目)


 前回発生していたカビは、やはりいつの間にか消滅しました。個人的には、用土の水分量が関係しているのではないかと思っています。
 株のサイズは前回の2週間前と変わりませんが、ようやく新芽が伸びてきました。傷みのない、全体的にきれいな緑色の芽です。調子が上がってきているようなので、とりあえず一安心です。

 

2025年6月21日 1株が不調(42日目)



 まだ6月にも関わらず、最近非常に暑い日が連続しています。日差しも強く、すでに部屋の最高気温が30℃以上です。


 前回撮影した新芽は伸びて、あと数日で葉が開きそうな感じとなっています。


 一方で、4株の中で1番小さい株の調子が悪くなっています。新芽の成長が止まり、葉の色が黄緑になってきました。また指で触れても茎に弾性がなく、株元にはグラつきがあります。このままダメになってしまうのでしょうか?もう少し様子を見ます。

 

2025年6月28日 脇芽の発見(49日目)


 やはり調子の悪かった1株はダメなようです。葉がさらにぐったりとしてきた上に、枯れてきています。


 株を抜いて確認してみました。根は完全に干からび、新しく出ているものは1本もありません。残念ですが、この株は処分となります。


 悪いニュースの後は朗報です。残っている株から脇芽が出てくる気配があります。今年の夏も酷暑だと思うので、どうにか育ってほしいものです。

 

使用資材

■固形肥料

マグァンプK 中粒
部屋の中に置く観葉植物の場合、虫が湧かないように自分でブレンドした無機用土を使って育てています。この無機用土には栄養分がないため、元肥としてマグァンプKを入れています。匂いがないので室内栽培におすすめの肥料です。

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■液体肥料


微粉ハイポネックス
ハイポネックス微粉は植物が育つための成分が全て含まれており、様々な場面で使える液体肥料の素です。私の場合、野菜や観葉植物を育てる時にはこの肥料を使って成長をサポートしています。6種類のサイズが販売されていますが、趣味ならば120g・200g・500gが使いやすい量です。

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■オリジナル無機用土


用土は、小粒軽石:小粒赤玉土:小粒鹿沼土を2:1:1の割合で混ぜ、料理用のステンレスメッシュザル(網目:約1mm角)でふるって、微塵を取ったものを使っています。乾くと用土の色が変わるので、水やりのタイミングが分かりやすいです。また有機成分がないため、虫が湧きにくいのもメリットです。

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・赤玉土 小粒
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