LEDテープを使って水耕栽培装置を自作しました。見た目よりも価格重視で組み立てます

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 水耕栽培もとい、家庭菜園をしていると冬は暇です。寒さのせいで植物の成長は遅く、また種を蒔いてもまず発芽しません。そこでこの閑散期を利用して、室内で育てるための水耕栽培装置を自作することにしました。

 もちろん作らなくても、このような栽培装置は市販されています。ネックは価格で、なんと数万円もします。もしこれで元を取ろうとすると、効率良く育てても数年かかってしまいそうです。もし自分で作ることができたら材料費(と手間)だけでよいので、より低コストで運用できるでしょう。

 ウェブで画像検索すると、栽培装置はライト部分さえ作ってしまえば、あとは適当な箱を用意すればできそうです。最初は光源としてLED電球を考えていました。しかしさらに調べると「LEDテープ」なるものを発見しました。この商品は自由な長さに切って光らせることができるので、明るさの調節がしやすそうです。

 この記事ではLEDテープを使って水耕栽培装置を作ってみます。初めての試みなので、とりあえず形にして、実際に使っていく中で徐々に改良を施したいと思います。それでは通販で材料を集めましょう。

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土耕栽培のキャベツ苗を水耕栽培装置に移植。上手く育ってくれるかドキドキです

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 今年の秋には「キャベツ」を水耕栽培しようと前々から計画をしていました。キャベツの株は巨大になりますが、これを5Lサイズの栽培装置で育てられるか試してみたかったのです。

 私が野菜の種を仕入れる先は100円ショップが多いです。先日、最寄り駅の店舗に行ったところ秋野菜の種が入荷されていました。もちろんキャベツも種あります。念のため買う前に種袋に書いてある栽培方法を見たところ、何と収穫は翌年の春と書いてあるではありませんか。てっきり今種蒔きをすれば11月くらいに採れると思っていました。

 一旦家に帰り改めて調べると、キャベツは夏蒔きだと秋収穫、秋蒔きだと翌春収穫なことが分かりました。さらに悪いことに、今の時期は季節の変わり目で種蒔きには適していないのです。完全に出遅れました。がっかりとしたその時、頭の中に良い案が思い浮かびました。ホームセンターで売っている『苗』を水耕栽培したらどうか?ということです。

 売っている苗を使えば種蒔き〜苗作りまでの1ヶ月ほどを短縮できますので、秋には収穫できるでしょう。また以前メロンを育てた際に同じような方法を使いました(参考記事:【病気で撤収】水耕栽培で「ニューメロン」作りにチャレンジ!甘くなるように祈りながら育てています)。この経験から考えるに、土耕栽培をしている苗を水耕栽培にしても大丈夫な気がします。

 この記事では、ホームセンターで売っている土耕栽培のキャベツの苗を水耕栽培装置に移植して育てます。少し不安ですが、この移植が成功すれば様々な野菜に応用できるでしょう。それではホームセンターに苗を買いに行ってきます。

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IoTで水耕栽培 第2回目。基板上のLEDを光らせましょう

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 購入したESP32-WROOM-32 開発ボード(DOIT社 V1互換機)の基板には小さなLEDが付いています。今回はこのLEDを1秒間隔で点灯させます。シンプルなスケッチ(コード)なので、初めての方でもすぐに理解できると思います。それでは始めましょう。

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IoTで水耕栽培 第1回目。目指せ、水耕栽培とウェブの融合!

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 最近は家庭だけではなくコンビニや新幹線の中でもwifiの電波が飛んでおり、何時でもすぐにインターネットに繋げることができます。この様な環境になったおかげか、「IoT(Internet of Things)」=モノとつながるインターネット が普及し始めています。例えば、帰宅途中にスマートフォンを使ってエアコンの電源を入れたり、心拍数を組み込んだTシャツからリアルタイムでデータが送られてくる…などです。

 IoTの機材は市販のものを使わなければダメ…と思いきや、個人でパーツを購入し、それらを組み立てても作れるらしいのです。そこで新しい試みとして、私の趣味である水耕栽培にIoTを活用してみようと思います。

 この『IoTで水耕栽培』シリーズでは細かい事は他のウェブサイトにお願いして、要所要所を説明していきます。内容は数回に分けて書き、簡単なことから徐々に難しいことにチャレンジしていく予定です。それでは第1回目「準備編」のスタートです。

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光を12時間サイクルで当ててサラダ菜を栽培します。徒長は抑えられるでしょうか?

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 先日、LEDライトを使ってサラダ菜の室内栽培をしました。光を24時間当て続けたおかげか、サラダ菜は通常よりも早く成長したような気がします。しかし徒長したせいで結球はせず、また葉もやけに細長かったです。正直な話、ぱっと見ではサラダ菜だと気付かない姿となってしまいました。

 こうなった原因は、やはり光を1日中当てていたことでしょう。調べてみると、レタス系は長日条件(=光の当たる時間が長い環境)で花芽を付けるために茎が伸びるそうです。確かに、発芽からの収穫までライトを消さずに育てていたので、この条件に当てはまっています。

 そこで今回は光の照射を12時間サイクルにしてサラダ菜を育て、どのような変化が起きるのか確認してみます。予想では栽培期間が長くなる代わりに、徒長が抑えられるはずです。できれば葉の形も細長から丸形になってくれたらな、と思うのですがどうでしょうか?それでは実験を始めましょう。

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「紫チンゲンサイ」の水耕栽培に挑戦。本当に葉の表面だけ紫色になるのでしょうか?

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 私は100円ショップで種を買うことが多いです。メジャーな野菜は揃っていますし、何よりも安いからです。一方でホームセンターで売っている種は少し高価ですが、珍しい種類のものも売っています。

 良くも悪くも、100円ショップの種は普通の野菜が多いです。しかし今秋の種には、今までの傾向から外れた野菜がありました。それが「紫チンゲンサイ」です。種袋の写真を見ると、不思議なことに葉の表面は赤紫色で、裏面は普通の緑色なのです。このようなチンゲンサイは大型のホームセンターでも見たことがありません。今年の仕入れ担当者に感謝しながら早速購入しました。

 暑かった夏も終わり、今は種蒔きにちょうど気温となっています。これからは害虫も少なくなっていくので、葉物野菜を育てるにはぴったりです。それでは紫チンゲンサイの栽培を始めましょう。

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水耕栽培で起きる根腐れについて。根と空気の触れ合う面積が大切なのかもしれません

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 水耕栽培では病気や害虫に気を付けるだけではなく、「根腐れ」の防止にも務めなければなりません。根腐れとは読んで時の如く、根が腐ってしまう現象のことです。

 根腐れの原因としては、根の空気不足や与える肥料が濃すぎるなどが挙げられます。水耕栽培ではその性質上、根が液肥に浸かりっぱなしなので根腐れが起きやすい環境になっています。

 現在、水耕栽培を始めて2年目になります。1年目は根腐れとは無縁でしたが、2年目になると多くの野菜で根腐れの症状が見られました。

 最初は運が悪かったのだろうと思っていました。しかし根腐れを起こす野菜が増えるにつれ、何となくその共通点が見えました。それは「栽培筒(水道管の継ぎ手)」です。今回の記事では、水耕栽培の根腐れについて考察しようと思います。

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