「紫チンゲンサイ」の水耕栽培に挑戦。本当に葉の表面だけ紫色になるのでしょうか?

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 私は100円ショップで種を買うことが多いです。メジャーな野菜は揃っていますし、何よりも安いからです。一方でホームセンターで売っている種は少し高価ですが、珍しい種類のものも売っています。

 良くも悪くも、100円ショップの種は普通の野菜が多いです。しかし今秋の種には、今までの傾向から外れた野菜がありました。それが「紫チンゲンサイ」です。種袋の写真を見ると、不思議なことに葉の表面は赤紫色で、裏面は普通の緑色なのです。このようなチンゲンサイは大型のホームセンターでも見たことがありません。今年の仕入れ担当者に感謝しながら早速購入しました。

 暑かった夏も終わり、今は種蒔きにちょうど気温となっています。これからは害虫も少なくなっていくので、葉物野菜を育てるにはぴったりです。それでは紫チンゲンサイの栽培を始めましょう。

 

 

 

 

紫チンゲンサイの種と品種

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 種の色や形は普通のチンゲンサイと同じで、違いが全く分かりません。
 種袋の裏面を読むと、品種は『レッドパクチョイS1』とのことです。パクチョイとは広東語で「白軸のチンゲンサイ」を意味する言葉です。しかし写真を見る限りでは青軸(緑軸)のように見えますが…

 

栽培装置

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 使用する栽培装置は、この記事《水道管の継ぎ手を利用した水耕栽培装置。これで培地のコストが少なくなるはずです》を参考にして作りました。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。1.5kg入りのものもありますが、家庭菜園レベルでは500g入りが一番使いやすいです。 

 

2019年10月14日 種まき

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 紫チンゲンサイの種を1つの継ぎ手あたり3つ置き、その種が隠れるくらいの覆土を行います。

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 これらの継ぎ手を、給水布が浸るくらいまで液肥を入れた栽培装置にセットしました。そして室内で発根するのを待ちます。

 

2019年10月16日 発根

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 ちょっとだけ掘り返して種を見ると、薄皮が破けて根が伸びていました。もうすぐで双葉が出てくるでしょう。このタイミングで室内から屋外に出します。
 とその前に、害虫対策を行います。栽培装置にステンレス製の支柱を立て、その上から不織布をかけました。そして裾をヒモで縛り、チョウなどの虫が入ってこれないようにしました。ちなみに栽培装置の周りを覆っているのは断熱アルミシートで、直射日光による液肥温度の上昇を防ぐために取り付けています。
 この栽培装置を日の良く当たる場所に置いて、発芽するまで待ちます。

 

2019年10月17日 発芽(発芽から0日目)

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 無事に双葉が開きましたので、本日を「発芽0日目」として記録を付けていきます。発芽率は100%で、撒いた種の全てから芽が出ました。種の鮮度と気温が良かったのでしょう。

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 双葉は特に紫色ではなく、普通のチンゲンサイと同じように緑色です。もしかしたら本葉から色が変わってくるのかもしれません。

 

2019年10月19日 葉の色が変わる(発芽から2日目)

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 この変化には正直驚きました。緑色だった双葉が、太陽の光に当たったことで紫色になったのです!3株のうち1つはまだ緑色ですが、葉脈周辺が少し色付いています。これもあと数日で紫色になりそうです。

 

2019年10月22日 1つだけ色違い(発芽から5日目)

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 チンゲンサイは順調に成長しています。前回は薄かった葉の色も、今ではかなり濃い紫色となっています。葉の表面と裏面でちゃんと色が分かれているのが見て取れますね。

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 ところで現在18株を育てているのですが、その中で1つだけ葉が緑色のものがありました。色素を作る遺伝子が上手く働いていないのかもしれません。興味深いので、この株は間引かずに育ててみようと思います。予想では普通のチンゲンサイになるはずです。

 

2019年10月26日 間引き(発芽から9日目)

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 前回から4日が経過し、本葉が出てきました。株によっては茎が薄い紫色になっているものがあります。

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 出てきたての本葉はやはり緑色で、今は面積の半分くらいが色付いています。最初は葉脈が紫色になり、そして葉先→葉元と変化するようです。 

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 本葉が出てきましたので間引きを行いましょう。先の細いハサミを使って、一番成長の良いもの以外を切り取ってしまいます。

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 これで作業完了です。まだチンゲンサイらしい形ではないので、いつ頃から幅広の茎になるのか楽しみです。

 

2019年11月2日 葉の色が濃い(発芽から16日目)

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 秋も深まり、朝晩は薄いコートが必要な温度になってきました。紫チンゲンサイは今、2枚目の本葉が出てきています。この葉は若いからか紫一色ではなく、まだ緑色が混じっています。

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 一方で最初に出てきた本葉は、完全な紫色になってしまいました。こうして見ると、あまり食欲がわかない色です… 

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 例の色が付かなかった株は、他のものよりも成長が早いです。もしかしたら一番最初に収穫できるかもしれません。葉に紫色がないわけではなく、葉脈周辺には色素が生まれているようです。

 

2019年11月9日 葉の表面裏面(発芽から23日目)

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 ここ1週間でビックリするほど成長しています。高さで言えば3倍、葉の面積で言えば10倍くらいになったと思います。

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 葉の表面がこれだけ濃いのですから、裏面も同じような色と思うでしょう?

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 しかし緑色なのです。葉脈は色付いていますが、それ以外は紫の部分がありません。葉の裏面にも光が当たることがありますので、直射日光が発色の条件ではなさそうです。やはり表面と裏面では細胞の性質が違うのでしょう。

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 根は液肥槽に届いています。まだ途中で分岐はしておらず、長い1本の状態です。

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 水道管の継ぎ手を利用したこの栽培装置を使っていて感じるのが、液肥槽の密閉性が高いことです。それが関係しているのか不明ですが、同じシステムを用いて育てている野菜に根腐れの症状が出てきているものがあります。
 そこで今回の栽培では蓋を完全には閉めず、空気が動くように数mmの隙間がある状態で育てることにしました。紫チンゲンサイはぜひとも食べたいので、根腐れ対策を心がけたいと思います。 


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