春色ソレイユ

水耕栽培や料理、買って良かったものを公開

自作の水耕栽培装置で「ミニチンゲンサイ」を栽培。上手く育つか心配です

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 先日、一斗缶を利用した水耕栽培装置を自作しました。装置の大きさは幅35cm・奥行24cm・高さ24cmとなっており、この中で野菜を育てます。高さが24cmしかないので、培地を使うことを考えると、育てられる野菜は15〜20cmの大きさのものに限られてしまいます。そこでこのサイズで収穫できる野菜を探してみました。

 今まで育てたことのある野菜は、どれも20cmを超えるものですのでダメでしょう。意外と大きさの制限が厳しく、育てられる野菜がない…と思いながら数日が経過しました。ふと100円ショップに寄ったところ、種コーナーにちょうど良い野菜を発見しました。それが「ミニチンゲンサイ」、商品名「はやどりチンゲンサイ」です。このチンゲンサイは名前の通り高さが10cm、約1ヶ月で収穫できますので、私にとって理想の野菜です。

 今回の記事では、自作した水耕栽培装置でミニチンゲンサイを育ててみます。完全な室内栽培は初めてなので、収穫までちゃんと行けるのか少し不安です。それでは装置を組み立てて、種を蒔いてみましょう。

 

 

 

 

ミニチンゲンサイの種

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 種は直径2mm程度で、球形をしています。ミニサイズと言っても、種は普通のチンゲンサイと同じ大きさでした。 

 

水耕栽培装置&液体肥料

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 水耕栽培装置は、この記事《一斗缶で水耕栽培装置を自作。穴開け工具費込みでも3000円台でできました》のものを使用しました。
 植物育成用ライトは最も明るい状態で使用し、光を当てる時間は1日あたり12時間としました。もちろん日光には当てず、完全室内栽培をします。液体肥料は微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

2018年12月2日 種蒔き

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 種は培地であるバーミキュライトに蒔きました。特に埋めることはせずに、培地の上に置いただけです。これらのカップは発芽するまで、部屋の隅に置いておきます。
 季節は冬となり、夜の冷え込みがだんだんと厳しくなってきています。きちんと発芽してくれるでしょうか?

 

2018年12月4日 もう少しで発芽

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 私の心配をよそに、2日目にしてミニチンゲンサイの種は発芽しそうになっています。発芽率も良好で、蒔いた種のほとんどから根が出てきています。

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 明日には双葉が開くと思いますので、このタイミングで水耕栽培装置に入れて育てていきます。

 

2018年12月5日 発芽(発芽から0日目)

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 双葉が開きましたので、本日を発芽0日目とします。茎が少し長いことが気になりますが、とりあえずこのまま育てていきましょう。

 

2018年12月9日 1回目の間引き(発芽から4日目)

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 ミニチンゲンサイは双葉が完全に開き、前回の報告の時よりもかなり育ちました。さらによく観察すると、双葉の間から早くも本葉が出てきています。

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 今は1カップあたり5~6株がある状態です。そこで1回目の間引きをして、3株にしようと思います。株を間引く際には、ハサミで根元を切り取ります。指でつまんで引っこ抜く方法もありますが、こうすると隣の株も一緒に抜けてしまう恐れがあります。ですので私はいつも切り取る方法で間引きを行っています。

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 これにて作業は終了です。トレーを再び水耕栽培装置の中に入れて、ピンク色の光を当てます。こんな色の光なのに育つのが不思議ですね。

 

2018年12月15日 本葉が成長(発芽から10日目)

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 外にも出さずに毎日12時間LEDライトを当てているチンゲンサイは、ちゃんと成長しているでしょうか?

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 前回は双葉の間から本葉が少し見えている状態でした。それから6日が経過すると、その葉が大きくなり、今では双葉と同じくらいになっています。またLEDの光量は十分なのか、徒長する気配はありません。このまま順調に育ってくれれば、立派なものが収獲できそうですね。

 

2018年12月23日 2回目の間引き(発芽から18日目)

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 前回から一週間が経過しました。本葉が大きくなり、株同士が触れ合ってきたので2回目の間引きを行いましょう。

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 今回もハサミを使って作業を行いました。3株の中から一番元気の良いものを選びますが、はっきり言うとどれも大差はありません。とりあえず大きくなりそうな株を勘で選んでみました。

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 完全な室内栽培をしているので、藻とは無縁だろうと最初の頃は思っていました。しかし、それでも藻はどこかから侵入してきて増えてしまいました。
 確かに野菜が育つ環境ですので、植物の一種である藻にとっても環境が良いのでしょう。とりあえず今回はトレーを綺麗に洗って、新しい液肥に入れ替えました。根絶することは不可能なので、今後も適当なタイミングで掃除をしていきたいと思います。

 

2018年12月31日 根元が細い(発芽から26日目)

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 先週の写真と比べてみると、葉が一気に大きくなったことが分かるかと思います。栽培装置の中の気温は約10~15℃ですが、しっかりと育っているようです。

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 背も伸びてきており、カップの縁を軽々と越えています。

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 順調に成長はしていますが、1点気になることがあります。それは根元の幹が「細すぎる」ことです。葉の茎と比べると、根元の部分はヒョロヒョロです。これはあくまでも私の予想ですが、

  • 栽培装置の中は風が吹かず負荷がないので、太くなる必要がない
  • カップの縁で葉が支えられているので自重が分散され、太くなる必要がない

のではないでしょうか?このままですと上部が大きくなった時に自重崩壊をしそうな感じですが、これからの成長を見守っていきましょう。

 

2019年1月6日 順調に成長中(発芽から32日目)

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 発芽から一ヶ月が経過しました。このミニチンゲンサイは30日間で収獲できるとのことでしたが、今の季節は冬。さすがにこの気温では、収獲できる程の大きさにはまだ育っていません。それでもだんだんとチンゲンサイらしい形になりつつはあります。

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 近付いてみると、葉の茎が太くなっているのが分かります。きっと次に出てるくものは、さらに太くなることでしょう。来週にはどのくらいの大きさに成長しているのか楽しみですね。

 

2019年1月13日 出てくる茎が太い(発芽から40日目)

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 先週と比べると一回り以上大きく成長しました。横から見ると、その具合が特に分かりやすいかと思います。葉が大きくなり、奥の壁がだんだんと見えにくくなってきています。

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 新しく出てくる茎は太く、よりチンゲンサイらしくなってきています。と言っても市販品と比べると細いので、まだ大きくなりそうですね。

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 このチンゲンサイは一斗缶で育てています。栽培装置を作った時には気付かなかったのですが、中は空気の対流が少なく、葉から排出された水分が蒸発しにくいようです。特に今は冬ですので、気温が低いことも原因となっているでしょう。この水のせいで葉が腐るなどの症状は出ていませんので、とりあえずは何もせずに様子を見ようと思います。

 

2019年1月26日 成長中(発芽から53日目)

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 LEDライトで育てているチンゲンサイは、今こんな感じになっています。葉もかなり成長し、もう少しで収獲できるかなと思っています。

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 中心部からは数日ごとに新しい葉が伸びてきています。

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 一斗缶の中で育てているので、もちろん害虫の被害は全くありません。気温が低いせいで成長は遅めですが、それでも少しずつ葉の数を増やしてくれています。

 

2019年2月3日 面白い根張り(発芽から61日目)

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 発芽してから60日がたちました。葉や茎が大きくなり、このままでも食べれそうな感じがします。

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 今まで頑張っていた双葉が黄色くなってきました。また、最初に出てきた本葉も元気がありません。こちらの葉ももう数日で役目を終えそうです。

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 栽培容器の中はこの様になっています。高さはまだ余裕がありますが、幅が足りていません。そのせいか葉の中には折れ曲がって育ってしまったものがあります。もう十分な大きさに育っているので、来週あたりに収獲をしたいと思います。

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 チンゲンサイを良く見ていたら、面白いものを発見しました。普通、根は培地の中にあります。しかし株元を観察すると、根が培地表面から数mm上空にも生えているのです。また根の周りには細かい綿のような毛根も見て取れます。
 こうなった要因としては、栽培装置内の湿度が高いことが考えられます。装置の中は空気の循環が少なく、葉から蒸散した水分で多湿となっています。チンゲンサイはこの水分を求めて、空中に根を伸ばしたのではないのでしょうか?野外で育てるのとは違ったことが起きるのも、室内栽培の楽しみですね。

 

2019年2月8日 収穫(発芽から66日目)

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 先週と見比べると、チンゲンサイはほとんど育っていないように感じます。しかし一応、収穫の目安である高さ10cmには達しているので大丈夫でしょう。まずは収穫をする前に、色々な部分を見ていきたいと思います。

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 種袋の写真を確認すると、チンゲンサイの中心部はギュッと詰まっていることが分かります。しかし今回育てたものは、全体的に茎の密度が低かったです。これはLEDライトで育てたせいなのか、それとも気温が低かったせいなのか、様々なことが考えられるので原因を特定するのは難しそうです。

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 前回の報告で、双葉が萎れてきたことを書きました。今週その双葉は枯れ落ち、今は最初の出た本葉が黄色くなり垂れ下がってきています。

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 古い葉がなくなってもその分、新しい葉が成長してくるので差し引きは0となっています。

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 今度は根を見てみましょう。カップから根は出ていますが、量は多くないです。もしかしたら《ミニ》チンゲンサイなので地上部が大きくならず、それに伴って根の量も少ないのかもしれませんね。

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 最初はヒョロヒョロだった茎も何とか太くなってくれました。屋外ですと風があるので太く頑丈にならざるを得ませんが、室内栽培ではこの程度でも大丈夫なのでしょう。

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 全体の観察も終わりましたので、それでは収穫に入りましょう。育てたチンゲンサイは茎が細いので、工作用のハサミを使って切り取りました。

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 これで収穫完了です。予定では1ヶ月で採れるはずでしたが、やはり真冬のためかその2倍の時間がかかってしまいました。

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 秋に普通サイズのチンゲンサイを野外で育てましたが、その時にはアブラムシの被害にあってしまいました。今回は種まき~収穫まで室内で行いましたので、アブラムシどころか害虫が付くようなことは全くありませんでした。

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 5株を収穫すると小さめのボウルに山盛りとなりました。室内栽培をしたチンゲンサイなので、ホコリや汚れはそれほど付いていません。そのため軽く水洗いをしてから適当な大きさに切り、野菜炒めにして食べました。葉は柔らかく、茎はシャキシャキしていてとても美味しかったです。路地栽培をしたチンゲンサイと比べても、味や食感の違いは特にありません。至って普通のチンゲンサイです。

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 ちなみに培地の「上」に生えた根を直上から撮影してみました。毛根が発達しており、雪が降りたようできれいだなと感じました。

 

 

 

まとめ

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 それでは栽培のまとめに移りましょう。

  • 自作の栽培装置でミニチンゲンサイを育てることができました。ただし気温が低かったせいか、予定より長い66日目で収穫となりました。

  • 太陽光の代わりにピンク色のLEDライトを使いましたが、無事成長しました。成長初期がやや徒長気味でしたので、株とライトを近付けるなどして光量を多くすれば良かったかなと思っています。

  • 完全室内で育てたチンゲンサイは、野外で育てたものと遜色ない味でした。アブラムシなどの害虫被害は全くなかったので、軽く洗うだけで調理に使うことが利点ですね。

 

 今回は自作の水耕栽培装置を使って、ミニチンゲンサイを室内で育ててみました。予定よりも時間がかかってしまいましたが、ちゃんと収穫までたどり着けました。何となくこの装置の良い点や悪い点が分かったので、次は改良したもので新しい野菜作りにチャレンジしたいと思います。それではこの記事が、野菜の室内栽培をしている方の参考になればと思います。

  

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