水耕栽培で「手を汚さない種蒔き」方法を紹介します。培地→種→培地の順で作業をしましょう

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 私の中では、種蒔きをする時が一番ドキドキします。発芽温度は適温か?いつ発芽するのだろうか?曇りの日が続いて徒長しないだろうか?など、心配事は絶えません。

 昨年、十種類くらいの野菜を水耕栽培で育てました。葉物野菜だけではなく、ビーツのような株元が膨らむようなものも育て、無事収穫することができました。

 水耕栽培を始めた頃は、指先で培地に穴を開けて種を蒔いていました。この方法でも野菜は育ちますが、どうしても手が汚れてしまいます。また穴を何個も作らなくてはならず、作業効率がとても悪かったです。

 もっと簡単に種蒔きがしたいと思い、いろいろと試行錯誤をしてみました。その結果、今はこの方法で種を蒔いています。それでは私が行っている「手を汚さない簡単な種蒔き」の方法を紹介したいと思います。

 

 

  

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 今回使う水耕栽培装置はこの記事《底面給水式の水耕栽培装置を改良。水面が低下しても液肥が供給されるようにしました》のものです。
 まず種を蒔く前にプラカップを容器の蓋に差し込み、乾いたバーミキュライトを入れます。ただ入れただけですと底に空間ができてしまうので、指で軽く押して詰めましょう。

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 次にバーミキュライトを湿潤させるため、底から液体肥料を吸わせます。上から注ぐこともできますが、水流で培地に穴が開くのであまりおおすめできないです。

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 そうしたら、この培地の上に種を蒔いていきます。種の大きさにもよりますが、大豆のような大きい種は3個、水菜のような小さい種であれば10個が目安です。

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 細かい種は培地に落とした量が分かりにくく、蒔きすぎてしまう場合があります。しかし発芽後に間引くので、少しくらい多くても問題ありません。

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 蒔く範囲としては、500円硬貨くらいの面積です。ここに種を均一に蒔きましょう。

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 最後に、上からバーミキュライトを振り掛ければ完了です。私はこの作業に、余っていたコーヒー豆計量スプーンを使っています。掛けたバーミキュライトは、数十秒たつと下の層の水分を吸って湿ってきます。
 覆土の厚さは、種の種類によって変えます。レタスのような好光性の種は極薄く、普通の種でしたら3〜5mmです。

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 種蒔きが終わったカップはこのようになります。種は見えなくなっていますが大丈夫です。

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 栽培装置内に入れる液肥の量は、給水布が浸る程度で良いでしょう。あとは栽培装置を発芽に適した温度の場所、私の場合は室内か南向きのベランダに置き、芽が出るのを待ちます。

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 これは実際に水菜の種を蒔いて、発芽した時の写真です。ちょっと種の量が多かったのか窮屈そうです。もう少し広い面積に蒔けば良かったなと思います。

 最後に種蒔き作業の方法を要約すると、

  1. 培地に液体肥料を吸わせる
  2. 種を3〜10個蒔く
  3. 覆土をする
  4. 発芽するまで待つ

です。

 いろいろな野菜を育ててきましたが、今では大抵この方法で種蒔きをしています。指で穴を開けていた頃と比べると作業が早くでき、手が汚れることもなくなりました。

 もし、もうちょっと簡単に種蒔きができないかな?と思っている方がいたら、この方法を試してみてはどうでしょうか。慣れたらすぐに種蒔きができますよ。