現在、5種類の葉物野菜が混ざったサラダミックスを育てています(参考記事:「サラダミックス」を半水耕栽培しています。ベビーリーフとしてサラダにして食べましょう)。色々な葉が採れるのでお得だなと思っていましたが、最初の収穫ではなんと5種類のうち2種類しか採れなかったのです。この原因としては、品種によって成長速度に差があったためです。例えば水菜は育つのが早く、サニーレタスは遅いといった感じです。
そこで思ったのは「近縁種で育てれば、1回目から本当のサラダミックスが採れるのではないか?」ということです。アブラナ科はアブラナ科で、レタス系はレタス系で育てた方が成長が均一になりそうです。早速この考えを試すべく、過去に育てた種を引っ張り出して、それぞれを混ぜ合わせました。
今回の栽培では水切りカゴとバーミキュライトを使って、アブラナ科系とレタス系のベビーリーフの収穫をします。これからは気温が低くなるので、ゆっくりとした成長かもしれませんが気長に待ちます。それでは栽培スタートです。
- 使用する種
- 栽培装置
- 液体肥料
- 栽培場所
- 2020年11月22日 種蒔き
- 2020年11月26日 発芽(発芽から0日目)
- 2020年12月5日 成長差(発芽から9日目)
- 2020年12月13日 順調な成長(発芽から17日目)
- 2020年12月26日 アブラナ科系の収穫(発芽から30日目)
- 2021年1月1日 レタス系の収穫(発芽から36日目)
- まとめ
使用する種
保管している20種類ほどの種から、ベビーリーフとして食べられそうなものをピックアップしました。アブラナ科系では、
- 水菜
- 赤水菜
- わさび菜
- 小松菜
- ルッコラ
の5種類を育てます。またレタス系は、
- サラダ菜
- ちりめんしちゃ
- ロメインレタス
- サニーレタス
- ビーツ
を選びました。ビーツはレタスではないですが成長がゆっくりめなので、こちらのグループで育てます。
栽培装置
栽培装置はこの記事《ベビーリーフを育てるための栽培装置を紹介。水切りカゴに不織布を敷いて培地を入れましょう》を参考にして組み立てました。
液体肥料
液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。
栽培場所
栽培場所は南向きの2階のベランダです。ここに4段の棚(商品名:タカショー ビニール温室 GRH-N03T)を置いて、その中で育てます。
この棚にはビニール製の覆いが付属しており、取り付けることで簡易的な温室にすることもできます。もし寒い日が出てきた場合には、ビニールを被せて防寒対策をします。
2020年11月22日 種蒔き
適当な容器にそれぞれの種を0.1mLずつ(ビーツのみ0.3mL)入れ、よく混ぜ合わせます。ちなみに0.1mL分の水菜の種を数えたところ45個でした。
上の写真がアブラナ科系、下がレタス系&ビーツとなります。ビーツを除き、どの種がどの品種かは全く分かりませんね。
これらの種をバーミキュライトにばら蒔きをし、厚さ2〜3mmとなるように覆土を行いました。この栽培装置をベランダの棚に置き、発芽するのを待ちます。
余った種はチャック付きビニール袋に入れて、次回使用する時まで保管しておきます。
2020年11月26日 発芽(発芽から0日目)
どちらの系統も種蒔きから4日で芽が出てきました。本日を「発芽から0日目」として記録を行っていきます。赤水菜だけは双葉に色が付いていて判別しやすいですね。
2020年12月5日 成長差(発芽から9日目)
発芽後の成長はやはりアブラナ科の方が早いです。双葉の間からは本葉が出てきました。現状では赤水菜以外の見分けはできません。本葉が大きくなればどの品種か分かるようになるでしょう。
一方で、レタス系はやっと双葉が育った感じです。
気になるのはビーツの発芽率が良くないことです。体感では蒔いた種の半分しか芽が出ていません。原因としては気温が低く、発芽温度に達していない可能性が考えられます。冬に育てるサラダミックスにはビーツの種は入れないか、別な場所で一旦発根させてから蒔くと良いかもしれませんね。
2020年12月13日 順調な成長(発芽から17日目)
アブラナ系は本葉が大きくなり、どの株がどの品種か分かるようになりました。水菜・赤水菜・わさび菜・小松菜・ルッコラの中で1番成長の早いものは赤水菜です。このペースで成長すれば、来週か再来週には収穫できそうです。
レタス系はまだゆっくりと成長中です。成長スピートの差が大きいので、別々の栽培装置にしておいて良かったです。
2020年12月26日 アブラナ科系の収穫(発芽から30日目)
アブラナ科系はこの2週間で程よいサイズにに成長しました。それでは収穫をしましょう。
収穫は株元をハサミで切って行います。この作業は時間が掛かりそうだったので、寒い屋外ではなく自室で椅子に座ってやりました。
双葉が黄色くなっているものが多く、その都度手で取り除いていきます。
これで収穫の完了です。重さは117gもあり、大きめのボウルに山盛りとなりました。
平均的な大きさの各品種を並べてみました。左からルッコラ・水菜・小松菜・わさび菜・赤水菜です。どれも同じ量を蒔きましたが、左→右に従って収穫量が多かったです。1番少なかったルッコラは、今の気温ではあまり成長しないのかもしれません。その反対に赤水菜は非常に元気が良かったです。
収穫したベビーリーフはサラダとして食べました。5品種が混ざっているので、これだけで一品となるのが嬉しいですね。赤水菜の色がアクセントとなって見た目がきれいなことも良い点です。もちろん味も大変美味しかったです。
ちなみにレタス系はまだ成長中です。来週には収穫できそうなサイズとなっているでしょう。
2021年1月1日 レタス系の収穫(発芽から36日目)
アブラナ科系から遅れること1週間。レタス系も収穫できるサイズになりました。種をたくさん蒔いた記憶はないのですが、かなり密集した状態となっています。それでは収穫をしましょう。
こちらも同様に株ごとに採っていきます。レタスの葉は摩擦力が強く、無理に引っ張ると隣の葉に引っかかって千切れてしまいます。細かく振動させるようにして取ると、上手く外れます。
今回は冷蔵庫のスペースの関係で半分を採りました。残りは数日後に収穫する予定です。
そしてこちらが収穫したリーフレタスです。重さは56gありました。どの葉も1~2口サイズの大きさで、そのままサラダに入れられそうです。試食してみると、葉は非常に柔らかく、レタス特有の苦味も少しあって美味しかったです。
ちなみにビーツも写真のように、食べやすいサイズに育っていました。しかし発芽率が悪く、彩りにするには数が足りなかったです。寒い時の栽培ではビーツの種は入れなくても良いでしょう。
まとめ
今回は手持ちの種を使ってオリジナルのサラダミックスを育てました。アブラナ科系・レタス系共に順調に育ち、約1ヶ月で立派なベビーリーフを収穫できました。自分の好きな品種を選んだので、市販のサラダミックの種よりも使い勝手が良かったです。余った種は新しい栽培装置に蒔いて、再び美味しいベビーリーフを収穫しようと思います。
この記事がサラダミックス(ベビーリーフ)栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。