半水耕栽培で「ソラマメ」を栽培中。収穫は来年の春ですので気長に待ちます

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 今年の9月、赤タマネギの半水耕栽培を始めました。種を蒔いて発芽するまでは順調でした。しかし関東を直撃した台風19号のせいで多くの株が倒れてしまい、栽培を断念せざるを得ませんでした。

参考記事:
【栽培断念】「赤タマネギ」を半水耕で栽培中。収穫は半年後の来春を予定しています 

 倒れた苗を処分すると、残ったのはバーミキュライトだけです。ほぼ新品状態なので、捨てるには少々もったいない気がします。そこで保管している種袋を確認すると、封を開けていない「ソラマメ」がありました。これは昨年、庭で育てようと思って買ったものの使わなかった種です。調べると種の寿命は2~3年らしいので、まだ大丈夫そうです。

 今回の栽培では赤タマネギの跡地を利用して、半水耕でソラマメを育ててみます。この豆は苗の状態で冬を越し、春になったら開花、そして梅雨前に収穫となります。実は以前にソラマメを育てたことがあります。その時にはとてつもない量のアブラムシが付き、かなり驚きました。おそらくこの栽培でもアブラムシの戦いがあるので、負けないように頑張りたいと思います。それでは栽培スタートです。

 

 

 

 

ソラマメの種

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 種は2~3cmもある巨大なものです。つまり上手く育てれば、この大きさのソラマメを収穫できると言うことですね。本来の種の色は緑なのですが、農薬のコーティングがされているため青色となっています。
 品種は『陵西一寸(りょうさいいっすん)』になります。この品種の特徴は、

  • 大莢で3粒莢が多く、収量の6割を占める豊産種。粒は揃いよく上物率が高い。
  • 粉質で甘味があり風味たっぷり、食味すこぶる良い。 

出典:みかど協和株式会社 陵西一寸
http://www.mikadokyowa.com/product/ryosai_issun/

とのことです。 説明文を読んでいるだけでも美味しそうです。

 

栽培容器

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 栽培容器は、以下のようにして作りました。まず、5Lの容器の底に直径8mmほどの穴を8個開け、網を敷きました。ここにバーミキュライトを入れて栽培容器とします。 

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。半年くらい育てるので、1Lあたり2円という安価なこの液肥の素がおすすめです。 

 

2019年10月19日 種蒔き

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 ソラマメの種蒔きには、ちょっとしたテクニックがあります。それは「お歯黒」と言われる部分を下にし、さらに地面から少し出るように埋めることです。これによりスムーズな発根や発芽ができるようになります。今回の種はコーティングがされているので見えませんが、お尻のように割れている所がお歯黒です。

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 袋には種が4つ入っていたので、2つの容器に2個ずつ蒔きました。そして日当たりの良い場所に置き、発芽するのを待ちます。

 

2019年10月26日 種が割れる

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 種蒔きから1週間が経過しました。1つの種が縦に半分に割れて、内部が見えるようになっています。もう少しで芽が出てくるでしょう。

 

2019年10月29日 芽が見える

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 芽が地上に出てきました。ごちゃっとしていて密度が高いです。

 

2019年11月2日 発芽(発芽から0日目)

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 本日、葉が開きましたので「発芽0日目」として記録していきます。
 芽は種の大きさに比例して巨大です。もしかしたら、今までに育てた中で一番大きいかもしれません。ちなみに蒔いた種4つが全てが発芽したので、発芽率は100%です。1年くらいの保存では種の劣化しないようですね。

 

2019年11月9日 間引き(発芽から7日目)

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 太陽の光を求めて、片側に曲がりながら成長中です。これからはたまに逆向きに置き変えて、まっすぐに伸びるように調整しようと思います。

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 防虫ネットを掛けていませんが、特に何事も起きていません。葉は緑一色ではなく、所々に白いサシが入っています。

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 株元からは2つの新芽が伸びてきました。

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 育てている容器の容量は5Lです。この中で2株を育てるのは無理なので、片方を間引きします。成長が良くない方の株元を軽く掘り、根をハサミで切ります。

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 これで間引きの完了です。
 11月とは言え日中は暖かいので、まだ成長するはずです。本葉が5枚以上になると耐寒性が弱くなりますので、ちょうど良い具合で冬に入ってほしいです。

 

2019年11月24日 株元の分岐(発芽から22日目)

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 間引きをして栄養を独り占めできるようになったからか、前回よりかなり成長しました。できればこのくらいの大きさで冬越えをしてほしいです。

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 株元からは4本の枝が出てきています。まだ横に伸びていますが、そのうち上に向かって方向転換するでしょう。

 

2019年12月29日 寒くても成長中(発芽から57日目)

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 前回の報告より1ヶ月が経過しました。株元から出ていた芽も大きくなり、斜め上方向へ伸びています。

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 新芽は寒さに負けず、少しずつ成長中です。

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 数枚の葉にハモグリバエの這った跡がありました。かなり時間がたっているのか、通った道が茶色く変色しています。

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 根は垂直方向に滝のように生えています。予想以上に多いです。

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 底部はさらに凄く、まるで素麺を敷き詰めた感じです。
 毎日見ているので気付きませんでしたが、確実に大きくなっていますね。次回も1ヶ月後に成長を確認したいと思います。

 

2020年1月25日 予定よりも大きい(発芽から84日目)

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 ソラマメの育て方が書いてあるサイトには、「大きくなると耐寒性が落ちるため、小さい状態で冬を越しましょう」とあります。しかしこのソラマメは明らかに大きいです。葉5枚くらいがベストらしいのですが、もうそれ以上あります。

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 株元からは普通に新芽が出てきています。たぶんソラマメとって今年は暖かい冬なのでしょう。

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 たまに鳥に食べられるのか、葉の一部がないものがあります。しかしあまり美味しくないらしく、半分食べて終わっていることが多いです。
 春になるまであと1ヶ月。この大きさで厳寒期の2月は耐えられるでしょうか?少し心配です。

 

2020年2月9日 花芽?(発芽から99日目)

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 今年の冬は寒いとは言え、暖かい日が多いですね。前回のソラマメと見比べると、意外と大きくなっているのが見て取れます。

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 枝の先端には新芽が付いていますが、その少し下に葉とは違う小さな玉のようなものがいくつもあります。もしかして、これは蕾ではないでしょうか?
 調べたところによると、1番最初に咲く花は種蒔きから140~150日後のようです。今は100日目くらいなので、予定ではあと1ヶ月以上このままと言うことになります。春が待ち遠しいですね。

 

2020年2月23日 開花(発芽から113日目)

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 冬なのに春のような気候が続いています。それに伴ってソラマメは一段と大きくなりました。最近は水やりの回数が多く、5L容器では小さかったかな?と感じています。もっと気温が上がったら、1日1回の水やりの頻度になりそうです。

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 前回見つけた粒々はやはり蕾で、今にも咲きそうになっています。

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 と言うより、もう咲いています。2月も終わりなので霜はないとは思いますが、もし降りたら全ての花が駄目になってしまうでしょう。このまま暖かい気候が続くことを祈ります。

 

2020年3月7日 成長開始(発芽から126日目)

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 とうとう本格的な成長に入ったようです。前回よりも一回り大きくなりました。参考として隣に500mLのペットボトルを置いています。ペットボトルの高さは約20cmなので、ソラマメの丈は40~50cmありそうです。

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 黄緑色だった葉は、成長を始めてから完全な緑色になりました。気になるのは、葉の所々に黄色の斑点っぽいものがあることです。病気でなければ良いのですが…

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 初めて知ったことがあります。それはソラマメの茎は「正方形」ということです。今まで育てた野菜はほぼ全て円形だったので、この形はかなり新鮮です。四角だと何かメリットがあるのでしょうか?気になります。

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 蕾は下から上に向かって徐々に咲いてきています。

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 一番最初に咲いた花がしぼんできました。次は花の根本から小さなサヤが伸びてくるはずです。今咲いている花が全てサヤになったら大収穫です。取らぬ狸の皮算用にならないよう頑張って育ってほしいです。

 

2020年3月15日 小さなサヤ(発芽から134日目)

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 枝が広がってきたので、5Lの容器では地上部を支えきらなくなってきました。このままでは、ちょっと強い風が吹いたら転んでしまうでしょう。後ほど適当な紐を使って束ねようと思います。

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 昨日、桜の開花宣言とともに降ったみぞれに当たったせいか、葉がかなり萎れています。回復するでしょうか?

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 先日から咲いている花ですが、寒い日が多かったせいか大半の花は落ちてしまいました。しかし中には受粉に成功し、ミニサヤ出てきている所もあります。来週は暖かくなるらしいので、今ある蕾に期待しましょう。

 

【追記】

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 数時間たったら、萎れていた葉はしゃっきりしました。これなら一安心です。

 

2020年3月21日 栽培装置を改良(発芽から140日目)

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 ソラマメはどんどん巨大化しています。5L容器で育てるのは間違えだったようです。かと言って、大きすぎて植え替えもできないのでこのまま育てるしかありません。

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 開花は最盛期を迎えています。どこの枝でも20個くらいの花を付けています。

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 花が咲き終わってしばらくすると、サヤが出てきます。1ヶ所に3つほどの花が咲くのですが、その中で1つしかサヤが伸びてこないです。てっきり複数のサヤが出てきて、鈴なりになるのかと思っていました。

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 一番早く出てきたサヤの大きさは2cmくらいです。上に向かって成長中です。

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 最近、日中の気温が20℃まで上がる日が多くなってきました。現在の水やりは1日1回となっており、頻度が多くかなり面倒です。この水やり問題を解決するために、栽培装置を2階建てに改良しようと思います。
 栽培装置と同じ容器をもう1つ用意して、その中に底上げ用の小さいタッパーを入れます。ここに液肥を注ぎ、ソラマメを育てている装置を重ねます。

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 これで改良の終了です。1階は液肥槽、2階は培地槽になります。写真の状態で2.5Lの液肥が入っているので、少なくとも1日は持ちそうです。とりあえずはこれで様子を見ようと思います。

 

2020年3月28日 サヤの成長(発芽から147日目)

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 液肥槽を増設して正解でした。最高気温20℃で晴れた日の場合、すごい勢いで液肥を消費していきます。朝にあふれるほど補充しておけば、会社から帰ってくる頃までは持ってくれています。

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 サヤは1ヶ所に1個かと思いましたが、そのようなことはないようです。この場所は4つが同時に実っています。

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 最初に出てきたサヤはくびれも見えてきており、良い感じで大きくなってきました。

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 最近暖かくなってきたせいか、他の野菜にはアブラムシが発生しました。ソラマメはとてつもない量のアブラムシが、特に新芽部分に付きます。幸いなことに、今のところは新芽にはその姿は見えません。見つけたら先端部を摘心をして、増えないようにする予定です。

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 ところで、ソラマメは今2株を育てています。右側が記事で紹介している株(記事株)、左側が一緒に育てている株(一緒株)です。両方は同じ条件で育てているにも関わらず、一緒株の成長が良くありません。

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 茎は細いですし、株の広がりも弱いです。また下側の葉が黄色っぽいのが気になります。栄養不足かと思っていたのですが、液肥槽を増設しても特に改善していません。

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 先端部は勢いがなくスカスカな状態です。花は咲いていますが記事株と比べると密度が低く、体感では半分ほどの数です。
 特に病気の症状は出ていないので、この差は個体差によるものかもしれません。一番最初の間引きの時に選択をミスしてしまったようです。育てられる数が少ない家庭菜園では、成長が悪い株がいると痛いですね。とりあえず、こちらも収穫まで育てていきます。

 

2020年3月30日 摘心&整枝(発芽から149日目)

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 ただ今の時刻、夜の9時。なぜこんな時間にソラマメの前にいるかと言うと、摘心と整枝をするためです。実は日中の気温が上昇したせいで、

 ソラマメが1日に吸う液肥量 > 液肥槽に入る液肥量  

となりそうなのです。
 このままでは水切れを起こすので、不要な葉や枝を取って蒸散を抑えようと思います。本当は土日にやりたかったのですが、1日に減る液肥量から考えると、たぶん週末まで持ちません。

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 枝切りハサミを使って、花付きや成長が悪い枝を株元から切ります。そして残った枝の先端部を摘心していきます。ソラマメは新芽にとてつもない量のアブラムシが発生します。気候的なせいなのか、今回切り落とした新芽にはアブラムシは全く見られませんでした。

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 これで整枝と摘心の終わりです。葉の枚数が減ったので、液肥の消費スピードが少しは落ちるはずです。

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 さらなる施策として、バーミキュライトを容器の縁ギリギリまで追加し保水力を上げます。この状態でどうなるか、数日間様子を見ます。

 

2020年4月4日 液肥槽の容量アップ(発芽から154日目)

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 葉を整理したソラマメは元気に成長中です。心なしか緑色が濃くなった気がします。

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 摘心をしたので、花はこれより上には付きません。確実な受粉を期待したいところです。

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 前回撮影したサヤは指の長さほどに成長しました。

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 ところで液肥の消費量がどうなったかと言うと…やはり1日持ちません。そこで液肥槽の容量をアップする改造をします。

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 用意するのは容量9Lの容器、タッパーの蓋2つ、アルミ蒸着保温シートです。

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 まず容器にタッパーの蓋を置き、その上にソラマメを乗せます。

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 そして液肥を注ぎます。このままでは日光が当たって蒸発するので、影を作り出しましょう。

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 保温シートに大きめの穴を開けます。この際に1ヶ所だけ切れ目を入れておきます。

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 これを株元に取り付ければ、直射日光を遮る傘の完成です。ヒラヒラして見た目が良くないですが機能重視です。

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 液肥槽を変えたことで、いつもの場所には置けなくなってしまいました。そこで広い所に移動し、転倒防止の紐を2方向から掛けました。
 今回使った液肥槽には最大5Lが入ります。さすがにこの量であれば大丈夫でしょう。本日からは晴れた日が続くので、どのくらい減るのか確かめます。

 

2020年4月11日 新液肥槽は良い感じ(発芽から161日目)

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 摘心をしたので目立った成長はありません。また株元からも新しい芽が出てくることもないです。

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 容量をアップした液肥槽は、非常に使い勝手が良いです。晴れた暖かい日でも1日は楽にもちます。このまま収穫が終わるまで使いましょう。

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 開花はとうとう終わってしまいました。これからはサヤになるのを待つだけです。何となくですが、先端部の花はサヤとなる確率が低い気がします。

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 枝の中間地点が最もサヤの数が多いです。1箇所に数本がまとまって生えている場所もあります。

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 育てているソラマメは1つのサヤに2〜3個の豆が入る品種です。しかし中には1個しか入っていないものもあります。プロの農家は栄養を他のサヤに回すため、このようなサヤは取り除くそうです。しかし今回は家庭菜園なので大目に見ましょう。 

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 以前から成長を追っているサヤがこちらです。前回までは垂直に立っていましたが、徐々に傾き始めました。

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 また表面に生えていた産毛が少なくなり、ツヤが出てきています。ソラマメの収穫時期の目安は、

  • サヤが傾く
  • ツヤが出る
  • 背のラインが黒っぽくなる

です。

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 傾きとツヤはありますが、まだ背筋は黒くはないです。収穫はもう1週間待ってみます。

 

2020年4月19日 仮収穫&試食(発芽から169日目)

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 今となっては見慣れた姿です。株元にある葉が少し枯れ落ちてきました。

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 前回収穫を保留したサヤはさらに傾き、水平よりも下となりました。

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  また緑色だった背のラインは若干濃くなっているような気がします。黒色とは言えませんが、このくらいで収穫した方が良いのでしょうか?豆の大きさを知るためにサヤを軽く押すと、意外と大きそうな手応えがあります。
 正直、収穫目安がよく分かりません。そこで今回はこのサヤを仮収穫し、豆の成長具合を確かめたいと思います。

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 サヤの付け根をハサミで切って収穫します。

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 これが水耕栽培ソラマメの第1号サヤです。非常にツヤツヤしていますね。早速開いて中を見てみましょう。

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 パカッと半分に切りました。開けてびっくりしたのですが、指で触った感じよりも豆が小さかったです。

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 その理由はサヤの厚みにあります。サヤの内側は柔らかな綿状のもので覆われています。この分が触った時に足され、実際以上の大きさを感じたのです。

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 サヤの長さは15cmで、豆は1.5~2cmです。この品種は豆のサイズが1寸、つまり3cmとなるので、まだ成長が足りなかったようです。今回の仮収穫から、もっとサヤの胴回りが大きくなってから収穫するのが良さそうです。

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 あまり大きくないとは言え、ソラマメはソラマメです。収穫したてを食べましょう。

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 フライパンでお湯を沸かして、その中にソラマメを投入します。1分ほどで火が通りました。

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 薄皮を割ると中からふた周りほど小さい可食部が出てきました。育てていて何ですが、実を言うと私はソラマメがあまり好きではありません。小学生の時に初めて食べたソラマメ…あの独特の風味が駄目で、今でも引きずっています。
 「今回収穫したソラマメもあの味なんだろうな」と思いながら口に入れました。するとどうでしょうか。あのホクホク感や青臭さは全く無く、むしろしっとりとしていて甘くて美味しかったのです。まるで甘納豆ようです。また捨ててしまおうと思った皮も柔らかく、一緒に食べることができました。このソラマメを最初に食べていたら、小学生の私でも嫌いにならなかったかもしれません。

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 豆が甘くてしっとりとしていたのは、やはり比較的未熟な時に採ったからだと思います。これはこれで美味しいのですが、次はソラマメっぽいソラマメを採るにはいつのタイミングなのか疑問が湧いてきました。そこで今あるサヤはもっと成長させ、完全に下を向いた頃に収穫を行います。

 

2020年4月29日 培地腐敗のため全収穫(発芽から179日目)

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 ソラマメの調子が明らかにおかしいです。数日前から下葉が変色し、どんどん枯れ落ちています。

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 下の葉は昔からある葉なので、落ちるのは新陳代謝の一環と思っていました。しかしそのスピードは早く、今ではサヤがある部分まで達しています。
 症状としては葉が黄色→茶色くなり、枝ごと落ちる感じです。前回の栽培記録を読むと『株元にある葉が少し枯れ落ちてきました』と書いてあるので、この時から症状は出ていたようです。

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 異常なのは葉だけではありません。新しく伸びてきたサヤの成長は止まり、その後黒く枯れます。

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 これらの原因はおそらく「培地の腐敗」です。ショウジョウバエのような小さいハエが何匹もバーミキュライトの上を這っており、匂いを嗅ぐと強烈な腐敗臭がします。
 もしかしたら液肥の入れすぎによる、根腐れが起きたのかもしれません。このまま放置してもサヤが成長しないばかりか、収穫間近のサヤにも影響が出そうです。そのため本日、緊急収穫をします。 

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 現時点で、このサヤが1番立派に育っているものです。完全に下を向いており、くびれもしっかりと見て取れます。これは中身が期待できそうです。

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 中を開けると、前回試し採りしたサヤよりも豆のサイズが大きいです。

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 この収穫した豆を茹でて食べてみました。中身はホクホク系に近く、ソラマメ特有のあの香りもしっかりとあります。ちなみに皮は固くて食べれませんでした。邪道かもしれませんが、個人的には前回の未熟な小さい豆の方が甘くて好きです。 

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 それでは収穫作業を続けます。全部で13本が採れました。

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 まだ上を向いているサヤは、さすがに採るのを断念しました。本来は大きくなるはずだったのに残念です。

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 収穫も終わりましたので、栽培装置を片付けましょう。ここまで大きくなるのに半年かかりました。5L容器で伸びた根はどうなっているのでしょうか?

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 容器から抜いて裏返しました。底面と側面は根でガッチリと固定されており、培地であるバーミキュライトが落ちてくることはありません。また四角い形を保ったまま裏返りました。

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 特に底の根はすごく、培地が見えないくらいです。この量から推察するに、ソラマメを5L容器で栽培するのは無謀なようです。容量が十数Lあるプランターで育てた方が根が自由に伸びるので、もっと大きく成長するでしょう。
 この作業は素手で行ったのですが、腐敗のため非常に手が臭くなりました。記事を書いている今でも思い出す臭いです。もしかしたら、培地の腐敗は根詰まりも影響した可能性があります。今となっては遅いですが、やはり大物の野菜を育てる時は、その大きさに合った栽培容器を準備するべきですね。

 

まとめ

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 それではソラマメの栽培まとめになります。

 

  • 昨年の10月に種を蒔いて、翌年の4月下旬まで栽培をしました。越冬するには株のサイズが大きかったですが、何事もなく春を迎えました。もう少し遅く種蒔きをした方が良かったかもしれません。

  • 春になると開花し、順調にサヤが成長していました。ところが培地が腐敗してしまい、179日目で強制収穫となってしまいました。これは液肥の入れ過ぎや根詰まりによって起きた根腐れが原因だと思います。

  • 収穫したソラマメは美味しかったです。個人的には大きい豆のホクホクさよりも、小さい時に収穫したしっとり甘めの豆が好きです。

 

 ソラマメの収穫はできたのですが途中で培地が腐ってしまい、中途半端な状態での収穫となってしまいました。やはり地上部のサイズに見合った容器を使うのが良さそうですね。

 栽培期間が長いことや水耕栽培をするには大きすぎるため、2回目のチャレンジをするかは分かりません。もしその時があるならば、今回の記事を参考にしてもっと立派なソラマメを収穫したいと思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

【番外編】2020年5月5日 もう一株の収穫(発芽から185日目)

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 2020年3月28日に紹介した、「一緒株」を覚えてるでしょうか?調子が悪いながらもサヤは成長し、本日3本が収穫できました。

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 サヤが真下を向いてからも収穫せずに待っていたため、中の豆も大きくなってくれました。一番下のサヤは上手く育ったら4個が入ったのでしょうか?中央部に豆の跡がありますね。 

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 ソラマメは「お歯黒」の色で、収穫時期を確かめる方法もあるようです。採れた豆の中には、少し黒くなっているものがありました。
 今回ソラマメを育ててみて、収穫すべきタイミングがいまいち分からなかったです。結局のところ、サヤが下を向いたら試し採りをして自分が1番美味しいと思うタイミングが採り時なのでしょう。

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 ちなみにソラマメのサヤが好きなのか、最近カメムシが集まってくるようになりました。商業ベースだと殺虫剤を撒くのでしょうが、サヤの数はあと数本なので今回は好きにさせておきます。薬で退治するならばマラソン乳剤が効くようです。