水道管の継ぎ手に「つっかえ棒」を通してキャベツを水耕栽培。落下を防げるか試してみます

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 今年の秋、買ってきたキャベツの苗を水耕栽培装置に移植して育てました(参考記事:土耕栽培のキャベツ苗を水耕栽培装置に移植。上手く育ってくれるかドキドキです )。水耕栽培は土耕栽培と異なり、根で地上部を支えることができません。そこで何かしらの方法で固定するのですが、この時には茎をスポンジで挟んで穴に入れる方法を使いました。

 キャベツは順調に大きくなり、どんどん葉が広がってきます。そして風が強かった日に事件が起きました。地上部の重さに耐えきれず、株が液肥槽に落ちてしまったのです。どうもスポンジの固定力では、キャベツの重量を支えきれないようです。

 そこで今回は「つっかえ棒」が付いた水道管の継ぎ手を利用して育ててみます。もちろんそんな都合の良いものは売っていないので、材料を買ってきて自作します。初めての試みなので上手く行くか分かりませんが、継ぎ手を加工して種蒔きをしてみましょう。 

 

 

 

 

キャベツの種

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 育てる品種は『中早生二号』です。蒔き時が春・夏・秋と広く、球は1.5kg前後になる育てやすいキャベツとのことです。本来の種は茶色だと思うのですが、農薬処理をされているため青色となっています。
 キャベツを秋蒔きする場合、収穫は来年の春になります。ちょっと長い戦いになりそうなので、病気に注意しつつ育てようと思っています。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。この液肥の素は、名前の通り粉状です。水に溶かしても溶けない成分がありますが、問題ありません。溶け残りごと栽培装置の中に入れましょう。

 

栽培装置の作成

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 今回は水道管の継ぎ手(TS-FS25)を使ってキャベツを育てます。
 継ぎ手の側面に直径4.5mmの穴を2つ開け、直径4mmのステンレス棒を通します。そして接着剤で固定します。この「つっかえ棒」が地上部を支えることになります。強度は十分にあり、指で押したくらいではびくともしません。

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 次に給水布とスポンジを取り付けます。 そして継ぎ手の縁までバーミキュライトを入れ、液肥で湿潤させます。

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 この継ぎ手に「圧力分散板」を取り付け、蓋に穴を開けた5L容器に差し込みます。これをもう1セット、合計2個を作りました。

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 圧力分散板とは、穴の開いたプラスチックの板です。継ぎ手の縁は狭いため、上から過剰な力がかかると蓋が割れる可能性があります。この板を取り付けることで圧力を分散させ、破損や変形を防止しているのです。

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 最後に直射日光を遮るためのアルミ保温シートと、防虫ネットをかけるための支柱を取り付けて完成です。外に出す際には支柱の上から不織布をかけて、裾をヒモで縛り虫の侵入を防ぎます。

 

2019年11月3日 種蒔き

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 種はそれぞれの継ぎ手に4個置き、厚さ数mmとなるように覆土を行いました。液肥は給水布が浸るくらいの量を入れています。
 今の季節は昼と夜の寒暖差が大きいです。そのため昼は屋外に、夜は室内に取り込んで発芽するのを待ちます。

 

2019年11月8日 発芽(発芽から0日目)

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 無事に発芽しましたので、本日を「発芽から0日目」として記録をしていきます。
 合計8個の種を蒔いて、全てから芽がでました。素晴らしい結果です。

 

2019年11月16日 1回目の間引き(発芽から8日目)

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 白菜などの他のアブラナ科と比べると、キャベツの成長はゆっくりな気がします。今は小さな本葉が出てきたところです。

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 双葉が触れ合ってきたので、このタイミングで1回目の間引きを行います。成長の遅いものを2つ選び、ハサミを使って株元から切り取ります。

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 これで間引きの完了です。次の間引きは本葉が数枚出た頃を予定しています。

 

2019年11月24日 本葉の成長(発芽から16日目)

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 間引きをして2本残した株は、今のところどちらも同じ成長度合いです。 

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 小さいながらも、本葉はそれっぽい形となってきました。キャベツの葉は1枚1枚が大きいですが、この本葉もそのくらいになるのでしょうか?

 

2019年11月30日 エアレーション開始(発芽から22日目)

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 季節が冬に突入したようです。この前は最高気温が10℃に届かない日があり、軽装で外に出たことを後悔しました。こんな気温のせいかキャベツはあまり成長しておらず、見たところ中心にある新葉が数mm伸びただけです。

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 地上部の変化は少ないですが、根はちゃんと伸びています。
 以前の経験から、キャベツの栽培時にはエアレーションが必要なことが分かりました。そこで根が見えた本日から、エアーポンプを使って液肥をブクブクさせていきます。

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 エアレーションをする前に、栽培容器の加工をしましょう。縁に幅6mmほどの切り込みを入れて、送気チューブを入れても蓋がしっかりと閉まるようにしました。

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 エアーストーンは上手く沈むように、適当な石の板を重りとして括り付けています。エアーポンプは水作の「水心 SSPP-2S」を用意しました。

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 今まで使っていた液肥は全て捨て、新しい液肥を継ぎ手の底に触れるくらいまで入れました。ここにエアーストーンを投入し、ポンプの電源をONにします。空気が送られると、直径5mmくらいの泡が勢いよく出てきました。これならば空気の供給と液肥の撹拌が十分にできそうです。

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 エアレーションの開始と同時に、2回目の間引きを行いました。

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 現在、栽培装置はこのように並んでいます。中央と右が今回のキャベツです。ちなみに左は晩夏から水耕栽培をしているキャベツです。1つのエアーポンプで、3つの栽培装置に空気を送っています。
 これから12月 1月 2月と、さらに寒さが厳しくなります。もしかしたら雪が降る日もあるかもしれません。春になるまでは不織布を掛けて保温をし、株が傷まないようにしていきたいと思います。

 

2019年12月15日 問題なく適応(発芽から37日目)

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 エアレーションを始めて2週間。問題なく適応してくれたようです。

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 前回はちょろっとした根しかありませんでしたが、今では出てくる本数が多くなってきています。
 ちなみに継ぎ手にいくつかの穴がありますが、これは穴あけ位置に失敗したものです。特別な効果を狙ったものではないので、あまり気にしないで下さいね。

 

2019年12月29日  茎が太くなる(発芽から51日目)

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 葉の数も多くなってきて、キャベツっぽい感じになってきました。

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 と言っても結球には程遠いです。結球は外葉が18~20枚になった頃に始まるらしいので、まだまだ枚数が足りませんね。

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 茎は太くなりつつあります。株元の色が紫なのが気になりますが、気温が上がれば緑色になるのでしょうか?

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 根の量もかなり増えてきました。ここまで来れば安心して見ていられます。 

 

2020年1月19日 葉が大きくなる(発芽から72日目)

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 キャベツは寒くても成長を続けています。葉を広げた大きさは、栽培装置の横幅と同じくらいになってきました。

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 今ある中心部の葉が全て成長したら、結球が始まる枚数に達しそうです。

 

2020年2月8日 結球の始まり?(発芽から92日目)

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 最低気温が-3℃という日を経験したにも関わらず、キャベツはピンピンしています。前回と比べると幅はあまり変化していません。ただ、中間部の葉が斜め上に立ち始めた気がします。

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 中に行くほど傾斜がきつくなり、中心部はほぼ垂直方向に伸びているのが分かります。

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 上から見ると、新しく出てくる葉の密度が高いです。この株だけではなく、一緒に育てているもう1つの株も同じ現象が起きています。 もしかしてこれから結球が始まるのでしょうか?

 

2020年3月7日 成長の停滞(発芽から120日目)

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 結球が始まってから1ヶ月が経過しました。もっと成長するかと思いきや、一回りほどしか大きくなっておらず停滞気味です。

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 結球部分は拳の半分くらいのサイズになっています。指でつまむと固さを感じますので、中には葉が詰まっているのでしょう。

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 葉の表面にあるワックス(撥水)成分の量は多く、手で触れた部分はそれが取れて色が変わったように見えます。 

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 昔からある根は藻が付着して緑色ですが、最近伸びてきた根は白いです。分岐も多く、栄養を効率よく吸収できそうな感じがします。
 キャベツが成長するには、まだ少し気温が低いようです。天気予報を見ると、最高気温が10℃だったり23℃だったりと安定しません。4月になってから本格的な成長が始まりそうです。

 

2020年3月20日 玉の成長(発芽から133日目)

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 キャベツの株は、外葉を含めた直径がかなり大きくなる印象がありました。水耕栽培の場合はそれほど巨大化しないのでしょうか?今のところ、栽培装置と同じくらいのサイズに収まっています。

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 下葉は徐々に枯れてきています。病気のような不自然さはなく、新陳代謝の一環として定期的に落ちている感じです。

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 結球部分は握りこぶしよりも大きくなってきました。これから重くなっていくと思うので、つっかえ棒が役目を果たしてくれることに期待です。

 

2020年3月28日 キャベツの露見(発芽から141日目)

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 相変わらず外葉の成長はありません。しかし着実に成長しています。

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 中間部にあった葉が開き、急にキャベツが現れてきました。予定ではあと1ヶ月で収穫です。これは期待できそうですね。

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 結球部が大きく重くなってきているため、栽培筒(水道管)には割と負荷がかかっているはずです。まだ培地が陥没するなどの傾向は見られませんので、つっかえ棒が効いているようです。

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 冬の間、鳴りを潜めていたアブラムシ…暖かい気候になったため増えてきました。まだ許容できる範囲なので、次の週末になったら薬を散布しようと思います。

 


水作 水心 SSPP-2S
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今回使っているエアーポンプはこの商品です。水深25cmでの吐出量が3000mL/分なので、3つの栽培装置を同時にエアレーションしてもまだ余裕があります。万が一、送気機構が壊れてもパーツが別に売られており、ユニットごと簡単に交換できる親切設計です。
 水心シリーズには3つのグレードがあり、それぞれのスペックは、

SSPP-2S
・最大吐出量3500mL/分
・水深25cmでの吐出量3000mL/分
・吐出量調整機能 あり 

SSPP-3S
・最大吐出量2500mL/分
・水深25cmでの吐出量1500mL/分
・吐出量調整機能 あり

SSPP-7S
・最大吐出量2000mL/分
・水深25cmでの吐出量1000mL/分
・吐出量調整機能 なし

となっています。自分の育てている栽培装置の数や大きさによって選びましょう。また実際に使う際には、

送気チューブ
逆流防止バルブ
エアーストーン
チューブコネクター

が必要になるので、用意するのを忘れずに。

 


サカタのタネ 実咲野菜2006 四季まきキャベツ 中早生二号 00922006
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