水耕で「ミニ白菜」栽培に再チャレンジ。今度こそ収穫までたどり着きたいです

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 今年の春にミニ白菜を育てました。美味しい白菜になることを期待していたのですが、途中で根腐れを起こして成長が止まってしまいました。また栽培場所であるベランダにネズミが出没し、無残にも葉を食べられてしまったのです。このダブルパンチのため、栽培を断念せざるを得ませんでした。

参考記事:【食害で撤収】水道管の継ぎ手で「ミニ白菜」を水耕栽培。初めての白菜は上手く結球するでしょうか

 しかし諦めるわいきません。白菜は春だけではなく、秋にも育てることができます。そこでネズミが出るベランダは諦め、1階の庭で育てることにしました。根腐れについては原因がはっきりしないので、2回目の栽培でも起きるのか確かめてみたいと思います。それではミニ白菜の再栽培スタートです。 

 

 

 

 

ミニ白菜の種

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 今回の栽培は、前回と同じ品種のミニ白菜『YOYO』を使います。この品種をネットで調べても、自分のブログくらいしか情報が出てこないです。少し怪しいですが育つことは分かっていますので、きっと大丈夫でしょう。

 

栽培装置

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 今回利用する栽培装置は、この記事《水道管の継ぎ手を利用した水耕栽培装置。これで培地のコストが少なくなるはずです》を参考にして、一回り大きい継ぎ手TS-FS25を使って組み立てました。
 容器の四隅から伸びているのは、防虫ネットを掛けるための支柱です。白菜はアオムシの被害が多いので、チョウが寄り付かないようにできるだけネットの中で育てていきます。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。何種類もの野菜を収穫できた実績と、液肥1Lあたり約2円という優れたコストパフォーマンスが気に入っています。 

 

2019年8月21日 種蒔き

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 種は継ぎ手に5個蒔きました。

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 1セットのみの栽培ですと、病気などになった際に収穫量が0となってしまいます。そこで同じものをもう1セット用意し、2つ体制で栽培していきます。

 

2019年8月24日 発芽&1回目の間引き(発芽から0日目)

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 種蒔きから3日が経過し、双葉が開きました。どちらの継ぎ手も5個の芽が出ましたので、発芽率は100%です。本日を「発芽から0日目」として収穫まで記録をしていきます。

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 5個も芽が出てしまったので、継ぎ手の中が狭くなってしまいました。そのため1回目の間引きを行います。先の細いハサミを使って、成長の芳しくないものを切っていきます。

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 とりあえず、どちらの栽培装置も2株を残して作業完了です。白菜は大きくなるのが早いので、2回目の間引きは数日後になりそうです。

 

2019年8月31日 2回目の間引き(発芽から7日目)

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 発芽から1週間で本葉が2枚も出てきました。やはり白菜の成長は早いですね。この狭い面積で両方の株を育てることはできないので、小さい方を間引きしました。あとは前回の様な根腐れが起きないように祈るだけです。

 

2019年9月7日 葉焼け(発芽から14日目)

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 本日はあまりにも暑く、日差しは真夏を思わせるものでした。ふと白菜をみると直射日光をガンガンに浴びているせいで、かなり萎れていました。

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 すぐに日陰に移したのでハリは戻りましたが、このように葉の縁が焼けてしまいました。明日以降も暑い日が続くので、涼しくなるまでは木陰で育てようと思います。

 

2019年9月14日 直射日光のダメージ(発芽から21日目)

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 先日の強烈な直射日光は、思っていたよりも株にダメージを与えていました。見ての通り、最初に出た本葉が完全に枯れ落ちました。

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 また、こちらの葉は緑色が抜けて黄色くなっています。おそらく数日中には本体と切り離されるでしょう。
 周りの葉は枯れていますが、幸いなことに中心部からは新しい葉が出てきています。株自体がダメになったわけではさなそうですね。前回のネズミの食害と言い、白菜の栽培は前途多難です。

 

2019年9月22日 あまり成長せず(発芽から29日目)

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 先週と見比べても、白菜は大きくなった気がしません。気候的にはちょうど良いと思うのですが、やはり先日の強すぎる光がいけなかったのでしょうか。

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 一応、根は継ぎ手から出てきており、だんだんと液肥層へ伸びて行っています。これからの成長に期待しましょう。

 

2019年9月28日 ハダニの被害(発芽から35日目)

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 白菜はちょっと大きくなりました。また、以前のような平べったい形から変化をして、葉が立ち上がってきています。とうとう成長期になったのでしょうか?

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 葉の緑色がかすんでいたので裏を確認したところ、赤いハダニが少なくない量いました。これ以上の被害があるようでしたら、薬を撒いて退治したいと思っています。

 

 2019年10月5日 ハダニの攻撃(発芽から42日目)

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 風にあおられたせいで倒れ気味ですが、先週よりも確実に成長しています。最近は最高気温が30℃を下回ることが多くなっていますので、やっと良い季節になってきました。

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 茎は幅広になり、白菜らしい姿となっています。

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 まだ結球する雰囲気はなく、中心部からは斜め上に葉が伸びるだけです。

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 ハダニは攻勢を増し、葉の裏に糸を張ったコロニーみたいなものを作っています。このままでは葉が枯れるかもしれないので、殺虫剤である『アーリーセーフ』を500倍に希釈をして撒いておきました。これで様子を見て、数が減らないようでしたら再び散布したいと思います。

 

2019年10月14日 結球が始まる?(発芽から51日目)

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 ハダニ対策としてアーリーセーフを何回か撒いていますが、あまり数は減りません。手前の葉は緑色がかなり抜けてきているので、切り落とす必要がありそうです。

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 中心部から出てくる葉が密になってきました。結球が始まったのでしょうか?

 

2019年11月2日 それっぽい形になる(発芽から70日目)

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 白菜の成長は予想よりもゆっくりです。発芽から70日になってもこの具合。まだまだ先は遠いです。

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 薬を撒いていますが、ハダニは一向にいなくなりません。ダメージが大きい葉は、このように枯れてしまっています。

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 それでも中心部は、何となく白菜っぽい形になってきています。せめて11月中には収穫したいですね。

 

2019年11月16日 根腐れのため収穫(発芽から84日目)

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 ここ数週間、ほぼ成長が見られない白菜です。外葉も枯れ気味ですし、何が原因でしょうか?

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 地上部はたまに虫食いの形跡がありますが、萎れていることもありません。となると根に問題がありそうです。

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 液肥槽に広がっている根を見ると、暗緑色となっており、また匂いも軽い腐敗臭がします。完全に根腐れです。これにより栄養を吸い上げることができず、成長が滞ったと思われます。
 昨年の春〜夏にかけて育てた白菜も、同様に根腐れを起こしてしまいました。季節を変えても同じ現象が発生したということは、使っている栽培装置に問題がありそうです。

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 根腐れの要因として考えられるのは、装置の気密性が「良すぎる」ことです。隙間が少ないせいで新鮮な空気が供給されず、結果的に根が腐ったのではないでしょうか?蓋を少しずらして通気性を良くして育てていたら、結果は違っていたのかもしれません。

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 これ以上の成長は期待できないので、小さいミニ白菜として収穫してしまいましょう。株元をハサミで切って、傷んだ外葉を取れば完了です。

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 本当にミニサイズの白菜になってしまいました。予定ではもっと大きくなるはずだったので、とても残念です。
 この白菜はざく切りにして、豚肉と一緒に炒めました。小さいですが、歯ごたえがあって美味しかったです。

 

まとめ

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 それでは栽培のまとめになります。

  • 今年の夏は残暑が厳しく、日当たりの良い場所で育てていたら葉焼けを起こしてしまいました。涼しくなるまでは半日陰や寒冷紗で直射日光対策をすれば良かったです。

  • ハダニが大量に発生したので、定期的に薬を散布しました。しかし効果が弱く、完全に倒すことはできませんでした。

  • 今回も根腐れを起こしてしまい、成長がストップしました。時期を変えて育てても発生したので、白菜と栽培装置の相性に問題があると思われます。

 

 残念なことに、今回もちゃんとした白菜は収穫できませんでした。それでもネズミに食べられてしまった前回を思うと、自分で食べられた分だけましなのかもしれません。

 調べると白菜を水耕している人がいるので、栽培できなくはないのでしょう。私の育てている環境が、白菜の成長条件と一致していないのかもしれません。もし液肥槽の通気性が原因ならば、エアレーションで解決するはずです。次回の栽培では、金魚のブクブクを入れて育ててみようと思います。

 最後に、この記事が白菜を育てようとしている方のお役に立てればと思います。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。