【栽培断念】キャベツの水耕栽培に再挑戦。これまでの経験を使って今度こそ立派な玉を収穫したいです

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 以前に水耕と半水耕でキャベツを育てました。しかしながらどれも結球が途中で止まってしまい、市販のサイズにはならなかったのです。そこで次こそ立派なキャベツを採るべく、今年も栽培にチャレンジすることにしました。

 過去の栽培で問題となった点としては、

  1. 自重に耐えられずに株が傾く(水耕の場合)
  2. 夏場の水やり回数が多い(半水耕の場合)
  3. 大量のアブラムシやアオムシが発生する(水耕・半水耕)

です。1番目と2番目は栽培装置を工夫することで解決します。3番目のアブラムシは人力でどうにかできる問題ではないため、適切に農薬を使うことで発生を抑えます。

 本日、スーパーに行ったところ、立派なキャベツが1玉98円で売っていました。育てるための資材代と手間賃を考えると、絶対に買った方が安いでしょう。それでも自分で育てたキャベツを食べたいのです。それでは準備を始めましょう。

 

 

 

  

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

2021年7月18日 種蒔き

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 まずはキャベツの苗を作っていきます。2つのポリポットにバーミキュライトを入れて、液肥で湿潤をさせました。種はそれぞれに5個を蒔いて、厚さ5mmほどとなるように覆土を行いました。これらのポットは南向きのベランダに置いて、発芽するのを待ちます。

 

2021年7月23日 発芽(発芽から0日目)

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 双葉が開きましたので、本日を「発芽から0日目」として記録をしていきます。暑さのせいで徒長しないか心配ですが、今のところは大丈夫そうです。

 

2021年7月31日 2枚目の本葉(発芽から8日目)

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 現在、2枚目の本葉が出てきているところです。思っていたよりも徒長はしなかったので安心しています。
 正常に発芽した種の割合は60%と、少し低い値になりました。やはり暑さが原因でしょうか?まずはこの6株を大切に育てていきます。

 

2021年8月8日 間引き (発芽から16日目)

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 暑い中でも何とか頑張っているキャベツです。株がグラグラしていたので、根元にバーミキュライトを足しておきました。

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 真夏の強力な日光を浴びたせいか、葉の一部が枯れてしまっています。日差しを和らげる方法を考える必要がありそうです。

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 葉が触れ合ってきましたので、間引きをしましょう。1番成長している株を選んで、残りは切ってしまいます。

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 これで間引きの完了です。発芽から30日目で定植できるサイズになりますので、あと2週間は水枯れなどに注意をして栽培をしていきます。

 

2021年8月15日 定植(発芽から22日目)

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 苗は順調に成長し、本葉が5〜6枚となってきました。予定より早いですか、定植できそうなサイズとなっています。

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 ポットから培地を抜いてみました。底に根は少ないですが、側面にはたくさんあります。次の週末になると育ち過ぎになりそうなので、本日栽培装置に植え替えてしまいましょう。

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 栽培装置はこの記事《「バケツ&収穫コンテナ」を使った大型野菜用の水耕栽培装置の作り方。本体と支柱を分けることで強度を確保しています》を参考にしました。ザルの中心部に苗を置き、周りをバーミキュライトで埋めます。

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 そして手順通りに装置を組み立てれば、定植の完了です。ザルを乗せている液肥槽(バケツ)には5Lの水が入るので、余程のことがない限りは水枯れをしないでしょう。

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 ちなみに定植の際には、アブラムシやイモムシ対策として「オルトラン粒剤」を使っています。少なくもとも今からの数週間は彼らの姿を見なくなるはずです。

 

2021年8月21日 コナガの襲来(発芽から28日目)

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 定食した2つの苗のうち、今回からはこちらの成長を追っていきます。先週よりも一回りは大きくなりました。

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 また根がザルの隙間から出てきています。順調に成長しているようです。

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 植え付け時にイモムシ対策の薬を撒いたのですが、なぜかコナガが発生しています。直径5mmほどの穴をたくさん開けられてしまいました。

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 葉の裏面を見ると、小さなコナガの幼虫がちらほらといます。こられの幼虫は見つけ次第、捕殺していきました。とりあえずは毎日様子を見て、葉に新しい穴があったら幼虫を探し出そうと思います。

 

2021年8月29日 成長中(発芽から36日目)

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 薬が効いてきたのか、コナガの被害はパタリとなくなりました。それにしてもこの1週間で、かなり成長しました。すでに葉の先端が栽培容器の外側に出ています。

 

2021年9月5日 鳥に食べられる(発芽から43日目)

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 葉は順調に巨大化しています。

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 ベランダにヒヨドリか何かがやってきたのか、葉の一部を突かれてしまいました。このまま放置していると、全部食べられる可能性があります。

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 そこで応急処置として、不織布をふんわりと掛けておきました。時間がある時に、防鳥ネットを買ってこようと思います。

 

2021年9月19日 不調の兆し(発芽から57日目)

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 前回、葉が鳥に食べられた報告をしました。しかし犯人は鳥ではなく、ネズミであることが判明したのです。このままキャベツを置いておくと被害が出そうですので、ベランダ→庭に移動させました。これでネズミからは逃れられますが、今度はアオムシ(チョウ)がくるのではないかとヒヤヒヤしています。
 ところで、キャベツの調子が悪くなっている気がします。下葉が垂れ下がっており、触ると水分が足りなさそうな感じです。この現象は晴れた日中に発生し、夕方には治ります。暑さのためだと良いのですが、周囲には何とも表現できない根臭?が漂っています。根腐れを疑いましたが、見た感じですと根の色は白くて問題がなさそうです。経過を観察しましょう。

 

2021年10月10日 結球中(発芽から78日目)

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 3週間前の不調っぽい症状は改善しました。今では葉が大きくなり、栽培装置が見えないくらいとなっています。不調の原因は分かりませんでしたが、とりあえずは回復して良かったです。
 恐れていたことに、庭に移動させてからチョウの産卵攻撃が止まりません。葉には直径0.3mmほどの黄色い卵が大量に産み付けられています。これが孵化をしたら葉が穴だらけになってしまうでしょう。もちろん数が多すぎるため、卵を手で取ったり、幼虫を捕殺するのは現実的ではありません。そのためイモムシ対策薬である「ゼンターリ顆粒水和剤」や「ベニカベジフルスプレー」で防御をしつつ育てています。

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 ようやく結球が始まりました。このまま順調に育てば、あと1ヶ月位で収穫ができるかもしれないです。

 

2021年10月24日 栽培断念&収穫(発芽から92日目)

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 ここに来て再び不調となっています。前回の写真と見比べても、成長をほぼ感じられないのです。

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 成長が止まっている場合は、根にトラブルを抱えていることが多いです。ザルを上げて根を確認します。根腐れのような臭いはないので致命的ではないですが、白い元気な根は見られず、薄茶色のものが多いです。やはり根が駄目になりつつあるのかもしれないです。

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 不調には関係がありませんが、大量のイモムシが発生して葉を穴だらけにしています。1つ1つの穴は小さくても、合計するとかなりの面積となるでしょう。

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 ちなみに結球部分の直径は7~8cmです。これ以上の成長が見込めないので、残念ですが栽培を終えようと思います。

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 このまま撤収では悔しいので、せめて結球した部分は収穫します。周りの葉を切り落として、玉の部分を露出させます。この姿だとエイリアンのように見えなくもないですね。

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 今回の成果物であるキャベツ、重量は150gです。売られているキャベツの重さは1200gですので、1/10ほどしかありません。キャベツの栽培は難しいです…

 

まとめ

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 過去に2度チャレンジをして、上手く育てられなかったキャベツ。この経験から、今回は栽培装置を大型のものに変えて育てました。途中までの成長は良かったのですが、結球初期で成長が止まってしまい、撤収せざるを得ませんでした。

 正直な話、この栽培で少し心が折れ掛かっています。そのため冬の間に英気を養い、暖かくなった来年の春に再挑戦したいと思います。はたして1kgを超えるキャベツを収穫できる時は来るのか。戦いはこれからも続きます。

 この記事がキャベツ栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。