普段私は、5Lのプラスチック容器を利用して水耕栽培装置を作っています。この容器の大きさは縦19cm×横25cm×高さ14cmで、屋外で使うには全く気にならないサイズです。ただ今回は外ではなく、室内の奥行き10cmしかない窓枠で野菜を育てようと思っています。この奥行きですと、上記の栽培装置を置くことはできません。そこでもっと細身の容器を使って、新しい栽培装置を作ることにしました。
どの容器を使うか検討した結果、2Lのペットボトルが良さそうです。これを横向きに寝かして置くと、窓枠にぴったりでした。構想としては、ペットボトルに穴を開けて水道管の継ぎ手を差し込み、ここで野菜を育てます。それでは材料を用意し、栽培装置を作っていきましょう。
用意するもの
- 四角型の2Lペットボトル
- 水道管の継ぎ手(TS-FS20)
- エアーポンプ(水作 水心シリーズ 等)
- エアーストーン
- エアーチューブ
- 逆止弁
- アルミホイル
- 液体肥料(微粉ハイポネックス 等)
準備
- 特になし
作り方
- ペットボトルに継ぎ手が入る穴を3つ開ける
- ペットボトルにエアーチューブを通せる穴を1つ開ける
- 切り口を紙ヤスリで整える
- エアーストーンを入れ、エアーチューブ・逆止弁・エアーポンプをそれぞれ繋ぐ
- アルミホイルで遮光をする
- 液肥を入れる
- (サイコロ状に切ったスポンジに種を蒔き、苗を育てる)
- 苗を継ぎ手セットし、栽培装置に差し込む
- エアレーションを開始する
- 完成
実際の作業とコツ
横にする関係上、使うペットボトルは四角型が安定しているのでオススメです。このペットボトルに水道管の継ぎ手が入る穴を3つ、エアーチューブが通る穴を1つ開けます。そして切り口を紙ヤスリで整えます。
継ぎ手の穴はカッターナイフを使って開けましたが、凸凹しているので非常に作業しにくかったです。滑って手などを切らないように注意しましょう。
ちなみにチューブの穴はドリルビットで開けました。写真では分かりにくいですが、ペットボトルの肩の部分に直径6.5mmの穴を開けています。
水道管の継ぎ手は『TS-FS20』を使いました。ホームセンターで1個100円ほどで売っています。
開けた穴に継ぎ手を入れると、このようになります。あまり大きい穴にすると継ぎ手が落ちてしまうので、縁で引っかかるように調整しましょう。
使うエアーストーンは広範囲の液肥を撹拌できるように、長いタイプを選びました。
エアーストーンを中に入れるのには少しコツが必要です。まずチューブのみを穴に通し、ペットボトルの外側でエアーストーンに繋ぎます。
そしてエアーストーンを継ぎ手の穴から入れます。もう少しスマートにできるように、チューブの穴の位置を検討する必要がありますね。
ペットボトルにはアルミホイルを巻いて遮光をします。これは藻の発生を防止するために行います。個人的にはアルミホイルの光沢面ではない面(マット面)を表にする方が、目に優しい気がします。
最後に継ぎ手を差し込み、液肥を入れれば栽培装置の完成です。
アルミホイルを外すと、中はこのようになっています。エアーストーンが右に寄ってしまうのが気になる場合は、L字型のチューブコネクターを使うと中央に設置できると思います。
実際の運用方法としては、別途スポンジ上で育てた苗を継ぎ手に詰め、栽培装置の穴に差し込み育てます。液肥は根が十分に浸るくらいを入れましょう。
まとめ
窓枠で育てるために、2Lのペットボトルを使って水耕栽培装置を作成しました。穴開けが大変でしたが、それ以外は特に難しいところはなかったです。以前同じような構成の装置で野菜を育てたことがあるので、この装置もきちんと育つはずです。
現在、この栽培装置でルッコラを育てています。もし良かったら、そちらの記事もご覧ください。
【参考記事】
窓際で「ルッコラ」の水耕栽培に挑戦中。柔らかくてクセの少ない葉になる予定です
商品紹介
使った材料からいくつかを選んで、購入サイトのリンクを貼りました。参考にしてはいかがでしょうか?
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私が使っているエアーポンプが「水心」シリーズです。作った栽培装置では、ミドルグレードのSSPP-3Sを使ってエアレーションをしています。過去にこのポンプをレビューしていますので、時間があればお読み下さい。
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今回使用したエアーストーンは細長いものです。広範囲で泡が出るので、効率的に液肥を撹拌できると考え選びました。エアレーションにはポンプやエアーストーンの他に、エアーチューブや逆止弁、場合によりチューブコネクターが必要になりますので、用意するのを忘れずに。
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カッターナイフを使ってペットボトルに穴を開けましたが意外と固く、刃が滑って危ない時がありました。何か安全に加工できる道具はないかと探したところ、「ホットカッター」と呼ばれる商品を見つけました。
これはハンダゴテの先端を専用品にしたもので、熱で溶かしながらペットボトルを切ります。加工する数が多いならば、購入を検討すると良いですね。