お菓子を作っていると、生地の表面を均すためのパレットナイフを使うことがあります。しかし使うたびに思っていたのが、「柄の感触があまり良くない…」ことです。もちろん商品としての最低限の仕上げはしてありますので、使う分には全く問題ありません。どちらかと言うと、私の感性の問題でしょう。
パレットナイフの柄は木材でできています。それならば紙やすりで整えて、亜麻仁油と呼ばれる仕上げ剤を塗れば手触りが良くなりそうです。そこで今回の記事では購入したパレットナイフの改良についてを紹介したいと思います。
用意するもの
- パレットナイフ
- 紙やすり(240番)
- 亜麻仁油
- 布
- 綿棒
- 使い捨てゴム手袋
- マスキングテープ
- ビニールひも
- 開いた牛乳パック
作業
- 柄を紙やすりでなめらかに整える
- 亜麻仁油を塗る
- 10分ほど放置する
- 余分な亜麻仁油を布で拭く
- 乾燥させる
- 完成
実際の作業とコツ
こちらが購入したパレットナイフです。全長は約20cmで、柄の長さは9cmになります。木目や色から木の種類は「レッドウッド」のようです。
木製の柄はささくれが立っていたり、仕上げが甘いわけではないので、このまま使うことができます。しかし今回、もっと手触りを良くするための改良を行います。
まずは表面を240番の紙やすりで整えていきます。
この際、刃部分に傷が付かないようにマスキングテープで保護します。
こちらが紙やすりで整えた柄になります。若干白っぽくなりました。次はオイルを塗っていきます。
事前準備として、マスキングテープを使って刃の先に輪となるようにビニールひもを取り付けます。これは乾燥する時に引っ掛けて使用するものです。
今回塗るオイルは「亜麻仁油」です。これは亜麻の実から取れる油で、オリーブオイルとは異なり乾燥性のものになります。亜麻仁油を塗ることで表面に保護膜ができて手ざわりが良くなります。
やり方はいくつかありますが、今回は綿棒でたっぷり塗ってから拭き上げます。作業は開いた牛乳パックを敷いて行うと良いでしょう。紙だと亜麻仁油が下に抜けてしまいます。
全体に塗ったら10分ほど放置して染み込ませます。
そして布を使って余分な油を拭き取ります。使い捨てのゴム手袋をすると、手が油だらけになるのを防げるのでお勧めです。
最後に、風通しの良い場所で数日間乾燥させれば完成です。
亜麻仁油を塗ったことで深い色合いになり、またスベスベでしっとりとした手触りになりました。いつまでも触っていたくなるほどです。非常に満足のある出来栄えとなりました。
実はもう1本パレットナイフを持っているので、そちらにも同じ処理をしました。油を塗ると木目が綺麗に出てきて、使うたびにニヤけそうです。
まとめ
今回の記事では、パレットナイフの柄を紙やすりで整えて亜麻仁油を塗りました。思った以上の出来となり大満足です。簡単な改造ですので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
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亜麻仁油は「亜麻」と呼ばれる植物の種から作られ、家具などの仕上げ剤として利用されています。この油を塗ることで表面に保護層ができて耐水性が上がったり、木目が美しく浮き出ます。時間がたつと色が変化するようなので、それも楽しみですね。
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今回、柄の改良をしたパレットナイフがこちらの商品です。刃の部分がストレートではなく段差が付いており、型の中に入れた生地の表面を整えることにも使えます。趣味のお菓子作りには丁度良いサイズなので、何かと重宝しています。