昨年、室内でリーフレタスを育てるために栽培装置を作成しました《参考記事:LEDテープを使って水耕栽培装置を自作しました。見た目よりも価格重視で組み立てます》。この装置を簡単に説明すると、LEDテープをアルミ板に貼り付けて、これを光源として野菜を育てるものです。
栽培開始時は順調に光っていましたが、困ったことに日数がたつにつれ光量が徐々に減ってしまいました。原因としては基板上にある防水樹脂の劣化です。使用したLEDテープは水がかかっても大丈夫なように、基盤が柔らかい樹脂で覆われています。この樹脂がLEDの光や熱により透明→黄色に変色したのです。
そこで今回はライト部の改良として、覆いのない非防水タイプのLEDテープを使います。また気になっていた発熱対策も同時に行います。方法としては前回使ったアルミ板よりも大きいものを使い、熱を逃がす面積を大きくしたいと思います。それでは改良作業を始めましょう。
用意する材料
- LEDテープライト 5050
白色光 300連/5m 非防水型 - ACアダプター
12V 2A - アルミ板
縦300mm 横400mm 厚さ1mm - 配線コード(0.5sq)
- はんだ
スズ60% 鉛40% 線径1.0mm ヤニ入り - デジタルコンセントタイマー
- DC電源コネクター
- ホットメルト接着剤&グルーガン
作り方
- LEDテープを長さ25cm×5本に切る
- 接点に配線をはんだ付けする
- LEDテープをアルミ板に貼り付ける
- LEDテープの端をグルーガンで固定する
- DC電源コネクターを取り付ける
- DC電源コネクター、ACアダプター、デジタルコンセントタイマーをつなぐ
- 完成
作り方の解説
購入したLEDテープは非防水タイプで、素子の種類は5050です。前回使ったLEDテープは防水のための樹脂で覆われていましたが、今回は剥き出しになっているため色が変わることはないでしょう。
LEDテープは25cmの長さに切り、接点に配線をはんだ付けします。
ちなみに作業はこのように行っています。耐熱性のシリコンマットを敷き、クリップで配線を掴んではんだ付けをします。商品のリンクを下に貼っておきますので、興味があれば参考にして下さい。
今回使うのは30cm×40cmの大きいアルミ板です。前回使ったものと比べると、面積が2.5倍くらい広いです。連続点灯で出る熱はこのアルミ板から放熱させます。
脱脂のためにエタノールを含ませた紙ウエスで拭いた後、繋げたLEDテープを貼り付けていきます。
LEDテープの端は浮き上がりやすいので、グルーガンを使って止めます。これにははんだ付けした接点を固定する意味もあります。
DCコネクターはネジで止めるタイプを使用します。力がかかる場所ではないので、これで大丈夫でしょう。
次にDC電源コネクター・ACアダプター・コンセントタイマーを繋げます。コンセントタイマーにはアナログ式とデジタル式があります。野菜の栽培では長期間使うので、ズレの少ないデジタル式がおすすめです。今回は『リーベックス エコタイマー ET55D』を使います。
これで改良型ライトの完成です。照度は変わりませんが非防水型のLEDテープを使い、また面積の大きいアルミ板にすることで放熱性が向上しています。
使い方は以前と同じく、適当な箱の上に置いて電源をオンにします。
もし箱とアルミ板の間に隙間がなくて熱がこもるようでしたら、ペットボトルの蓋などを取り付けて空気が通る道を作りましょう。
まとめ
今回は非防水型のLEDテープと大きなアルミ板を使い、栽培ライトの改良作業をしました。次は実際に使ってみて、どうなるのか検証したいと思います。
この記事が野菜栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
《追記》
このライトでレタスの栽培を始めました。
24時間ずっと光を当てながらミックスレタスを栽培しています。予想通り短期間で収穫できるでしょうか?