チマサンチュとサラダ菜をLED光源下で苗にし、屋外で育てます。初期成長にかかる手間を省けるでしょうか?

f:id:haruirosoleil:20210920192255j:plain
 レタスを何度か育てたことがありますが、発芽をしてから本葉が3枚目くらいになるまでの成長が遅いです。またこの期間の苗は小さいので、もし体の大きい害虫に目を付けられると短期間で食べられてしまうでしょう。そこで初期成長を早めつつ、なおかつ害虫の被害が出ないような、何か良い方法がないか考えました。そして思い付いたのが、LED育苗器を使うことです。

 種をセルトレイに蒔き、自作のLED育苗器で本葉が3〜4枚になるまで室内で育てます。家の中であれば害虫の被害はないですし、光を24時間ずっと当て続けることにより成長も早まりそうです。

 1つ問題があるとすれば、苗の時にずっと光を浴びた場合、その後の成長に影響があるのか否かです。そこで今回は「チマサンチュ」と「サラダ菜」を育てて、どのように成長するのかを確かめようと思います。もしかしたら光の影響により、トウ立ちが早まったりするかもしれないですね。それでは2種類のレタスを使った栽培を始めましょう。

 

 

 

 

栽培品種

f:id:haruirosoleil:20211010205126j:plain
 今回はサラダ菜とチマサンチュの2品種を育てます。チマサンチュは葉が巻かないリーフレタスであり、サラダ菜は半結球レタスに分類されます。

サラダ菜(品種名:ウエアーヘッド)

草勢旺盛で生育も早く、作りやすい貴重なレタスです。葉は鮮やかな緑色でやわらかく、ビタミンを多く含んでいます。新鮮な味覚はサラダ料理に大人気。プランターなどでも手軽につくれます。

 

チマサンチュ(品種名:青かきしちゃ)

下葉から順にかき取る為、長期間収穫できるリーフレタス、必要に応じて下葉をかき取り新鮮な味覚が楽しめます。食味、歯切れともに最高でサラダ料理、焼き肉を包んで食べる、コチュジャンをつけて食べるなど、幅広く利用できます。

 

LED育苗器

f:id:haruirosoleil:20210123203156j:plain
 育苗器のライト部は、この記事《野菜の室内栽培で使うライトを改良。非防水型のLEDテープと大きなアルミ板を使って問題を解決します》を参考にして組み立てました。

f:id:haruirosoleil:20210123203326j:plain
 組み立てたライト部は、できるだけ光を反射させるために、内側にアルミ蒸着保温シートを取り付けた発泡スチロール箱(幅39cm×奥行32cm×高さ26cm)に乗せました。これを育苗器として使用します。

 

栽培装置

f:id:haruirosoleil:20210123201425j:plain
 栽培装置はこの記事《「黒色ビニール袋」を使って遮光仕様の水耕栽培装置を作製。液温上昇と藻の増殖を防ぎます 》を参考にして組み立てました。

f:id:haruirosoleil:20210403182825j:plain
 追加した機能としては、お茶パックの底に穴を開けて化学繊維でできた布を通したことです。この布を通してカップ内の培地に液肥を供給します。

 

液体肥料

f:id:haruirosoleil:20190316165941j:plain
 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

2021年9月19日 種蒔き

f:id:haruirosoleil:20210920192252j:plain
 セルトレイにバーミキュライトを入れて、液肥で十分に湿潤させます。ここに種を5個ずつ置いて、厚さ3mm程度となるように覆土を行いました。チマサンチュとサラダ菜の位置は、

(奥)
チマサンチュ・ サラダ菜 ・サラダ菜
チマサンチュ・チマサンチュ・サラダ菜
(手前)

になります。

f:id:haruirosoleil:20210920192255j:plain
 このセルトレイをLED育苗器に入れて電源をオンにし、発芽するのを待ちます。セルトレイでの栽培中は、光を24時間常に照射している状態にします。

 

2021年9月21日 発芽(発芽から0日目)

f:id:haruirosoleil:20211008211648j:plain
 種を蒔いてから24時間後には発根し、最終的には2日間で双葉が開きました。

f:id:haruirosoleil:20211008211657j:plain
 こちらがチマサンチュで、

f:id:haruirosoleil:20211008211700j:plain
こちらがサラダ菜になります。本日を「発芽から0日目」として記録をしていきましょう。 現時点ではチマサンチュの方が成長が早いようですね。

 

2021年9月23日 1回目の間引き(発芽から2日目)

f:id:haruirosoleil:20211008211706j:plain
 24時間常に光を当てていても、特に奇形などは見られません。至って普通です。双葉が大きくなって、株同士が触れ合ってきました。

f:id:haruirosoleil:20211008211709j:plain
 そのため小さいハサミを使って間引きを行います。

f:id:haruirosoleil:20211008211711j:plain
 1セルあたり3株となるように間引きました。再びLED光の下に置いて成長をさせます。

 

2021年9月29日 2回目の間引き(発芽から8日目)

f:id:haruirosoleil:20211008212607j:plain
 前回の報告より7日間が経過しました。出てきた本葉も大きくなり、それぞれの株で成長差が出てきています。このタイミングで2回目の間引きを行います。

f:id:haruirosoleil:20211008212610j:plain
  1セル1株にして間引きの終了です。このまま定植できるサイズになるまで育てていきましょう。


2021年10月3日 定植(発芽から12日目)

f:id:haruirosoleil:20211008205558j:plain
 発芽から2週間を待たずに、本葉が3~4枚となりました。同じ栽培条件だとチマサンチュの方が成長が早いようです。

f:id:haruirosoleil:20211008205603j:plain
 チマサンチュとサラダ菜の違いは、葉の縁の形です。上の写真はチマサンチュですが、葉の根本の縁が粗くギザギザしています。

f:id:haruirosoleil:20211008205600j:plain
 一方でサラダ菜は滑らかであり、また少しカールしています。
 どちらももう初期成長は十分でしょう。それでは栽培装置に定植をしていきます。

f:id:haruirosoleil:20211008205608j:plain
 小さめのフォークを使って、セルトレイから抜きました。根は白くて健康そうです。

f:id:haruirosoleil:20211008205605j:plain
 この苗を栽培装置のプラカップに入れて、周りをバーミキュライトで埋めます。

f:id:haruirosoleil:20211008205611j:plainf:id:haruirosoleil:20211008205614j:plain
 これにてチマサンチュ(左側)とサラダ菜(右側)の定植の完了です。最後に装置の上から防虫ネットである不織布を掛けて、日当たりの良い場所に置いて成長するのを待ちます。

 

2021年10月9日 少しのトラブル(発芽から18日目)

f:id:haruirosoleil:20211011212232j:plainf:id:haruirosoleil:20211011212234j:plain
 定植した苗は順調に大きくなっています。ただ、ちょっとしたトラブルが起きています。

f:id:haruirosoleil:20211011212237j:plain
 こちらはチマサンチュです。ヨトウムシらしきイモムシに葉を食べられています。どうやら防虫ネットを掛ける前に産卵されてしまったようです。葉の裏に小さな幼虫がたくさんいたため、息を強く吹きかけて飛ばしておきました。

f:id:haruirosoleil:20211011212240j:plain
 写真では分かりにくいですが、サラダ菜は薄茶色をした直径0.5mmほどの斑点が大量に発生している葉があります。ネットで調べても、このような病気の症状は見当たりません。経過を観察しましょう。