パプリカの水耕栽培に挑戦しています。ホームセンターで購入した苗を水耕栽培装置に植え替えましょう

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 今年の夏には、是非ともパプリカを水耕栽培してみたいと思っていました。薄切りにして葉物野菜と混ぜるだけで鮮やかなサラダになりますし、マリネにしても美味しいです。また少し邪な理由もあります。スーパーではパプリカが1個100円ほどで売られています。手間代を除けは、実を5個くらい収穫できれば元が取れるはずです。

 当初、パプリカは種から育てる予定でした。しかしホームセンターの種コーナーにはパプリカの種袋が1種類しかなく、それも実の色(赤・黄・オレンジ)がミックスされているものだったのです。今回はオレンジ色の品種を育てたいので、この色を引き当てる確率は33%とあまり高くないです。一方でネット通販では特定の色の種を買えますが、値段が1袋500円以上もします。育てるのは1株だけなので、コストパフォーマンスがあまり良くないです。そのため種からの栽培は諦めて、苗から育てることにしました。

 パプリカの苗は5月の大型連休あたりから出回ると思っていましたが、すでにホームセンターで売っていました。この苗を一回り大きいポリポットに植え替えて育苗し、十分に暖かくなった頃に水耕栽培装置へ定植する予定です。それでは早速、パプリカの苗を用意しましょう。

 

 

 

 

2022年4月9日 植替え(植替えから0日目)

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 今回購入したパプリカの苗がこちらです。実の色はオレンジを選びました。品種を知りたかったのですが、札には記載がなかったです。

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 ポットから抜いて根を確認します。底に薄っすらと広がるように根が伸びています。

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 購入した苗は土で栽培されているので、水耕にするために土を取り除きます。バケツに水を張って、その中で優しく土を崩していきます。ただ土は完全には取り切れないため、ある程度のところで止めます。

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 土を落とすと随分と軽くなりました。根の切れも最小限にできたと思います。

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 この株を直径15cmのポリポットに入れて、周りをバーミキュライトで埋めます。そして液肥(微粉ハイポネックス:希釈率1000倍)で十分に湿潤させました。

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 これにて植替え作業の終了です。このポリポットは数日間明るい日陰に置いて、根が伸びてくるのを待ちます。

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 その後はベランダに設置した簡易ビニール温室の中に入れて、1番花が開花する前まで育苗します。

 

2022年4月16日 成長中(植替えから7日目)

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 温室に入れているおかげか、順調に成長をしています。買ってきた時よりも葉が2〜3節分増えました。ちなみに、株元にある銀色のものはアルミ蒸着保温シートです。培地から水分が蒸発しにくくなるように取り付けています。

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 新しく出てくる本葉は緑色がとてもきれいです。写真には収められませんでしたが、すでに小さな蕾が付いています。
 株自体は成長していますが、栽培装置に定植するにはまだ早いです。5月の大型連休付近に植え付けができればな、と思っています。

 

2022年4月30日 栽培装置に定植(植替えから21日目)


 葉の数も多くなり、高さも出てきました。前回見つけた蕾は膨らみ、もうすぐで咲きそうです。程よい大きさに成長しているため、栽培装置に定植をしましょう。


 栽培装置はこの記事《「バケツ&収穫コンテナ」を使った大型野菜用の水耕栽培装置の作り方。本体と支柱を分けることで強度を確保しています》を参考にして組み立てました。改良点としては液肥槽に直接アクセスできるように、塩ビ管を通したことです。


 塩ビ管の先端は斜めに切り落とし、液肥が出入りしやすいようにしています。液肥を交換する際には、この塩ビ管に灯油ポンプを挿して古い液肥を吸い出します。そして新しい液肥を塩ビ管を通して入れます。


 それでは作業に移ります。茎が栽培装置の中心となるように置き、周りをバーミキュライトで埋めます。


 またこのタイミングで摘蕾を行います。株の充実を優先するために、1番花と2番花になる蕾をハサミで摘みました。3番花からを実らせていく予定です。
 ピーマンは蕾が付くと、そこから二手に分岐する性質があります。しかし今回は最初の分岐が三叉になっていたので、そのうちの1本を切り落として2本となるようにしました。


 これで定植の終了です。培地上面に取り付けてあるのは、アルミ蒸着保温シートです。直射日光を遮って、培地からの水分蒸発を抑える効果があります。最後に栽培装置を日当たりの良い場所に置いて、さらに株が成長するのを待ちます。

 

2022年5月6日 脇芽の摘み取り(植替えから27日目)


 先端部分の成長は順調です。葉も増えましたし、3番花の蕾もだんだんと大きくなってきています。


 主枝から脇芽が出てきていたので、最初の分岐より下の芽を全てカットしました。これで栄養が分散されず、成長点に集中するはずです。

 

2022年5月19日 蕾が膨らむ(植替えから40日目)


 パプリカは分岐を繰り返しながら、上へ上へと成長しています。茎も太くなり、立派な姿になっています。


 3番花となる蕾が膨らんできました。来週中には咲きそうな感じですね。

 

2022年5月28日 結実(植替えから49日目)


 背が高くなり、葉も多くなってきました。そのためか強い風が吹くと、株全体が傾いて倒れてしまいそうです。そこでこの記事《「バケツ&収穫コンテナ」を使った大型野菜用の水耕栽培装置の作り方。本体と支柱を分けることで強度を確保しています》を参考にして支柱を立てました。支柱と茎をビニール紐で縛ったので、強風でも大丈夫でしょう。


 花は6日ほど前に咲き、受粉したのか今は子房が大きくなりつつあります。


 新葉を中心にアブラムシが発生するようになりました。今のところ数は多くないので、筆を使って払い落としています。もし対処できないほど増えた場合には、農薬を使ってしまおうと考えています。

 

2022年6月4日 4つの実(植替えから56日目)


 最近、アブラムシの量が急激に減りました。何事かと思っていたところ、どうやらテントウムシの幼虫が食べてくれたようです。まだ餌のアブラムシはいますので、もう少し頑張ってもらいましょう。


 最初に開花した4個の花は全て実となりました。今は一口サイズの大きさです。これからの成長に期待です。

 

2022年6月8日 成長が鈍る(植替えから60日目)


 今までは盛んに新芽を出して成長していたのですが、最近その度合いが鈍ってきたように感じています。


 要因としては、実の数が多すぎるのかもしれないです。もしさらに成長が遅くなるようならば、いくつかの実を摘果する必要がありますね。

 

2022年6月17日 摘果(植替えから69日目)


 パプリカらしい大きな実になってきました。株自体の成長がかなり遅くなっていますので、本日摘果を行いましょう。


 大きな実と中サイズの実をいくつか選び、ハサミで切り取ります。


 摘果で4個の実が採れました。これらは普通のピーマンとして料理に使いたいと思います。

 

2022年6月28日 不調?(植替えから80日目)


 最近、パプリカの調子が良くないように感じます。


 その理由としては、実の肥大化が途中で止まってしまったこと。


 そして蕾がどんどん落ちてしまっていることです。外見からは特に不調の原因が見つかりません。もう少し観察を続けます。

 

2022年7月3日 根腐れ発生(植替えから85日目)



 やはりパプリカの調子が悪いです。


 新しくできた蕾は落ち続け、結実するものは全くありません。


 不調の原因は根にありそうです。そこでザルを引き上げると、根が茶色になっていました。明らかに根腐れが発生しています。


 根腐れは起きていますが、地上部はまだ大丈夫そうな感じがします。このまま栽培を終えるのは惜しいので、根の再生を試みます。まずはザルの外に出ている朽ちた根をできるだけ取り除きます。


 こちらが取った根です。鼻を近付けると若干の腐敗臭がします。


 培地内の根も駄目になっている可能性があります。しかし取り除くのは無理なので、ジョウロを使って水道水を通し、洗浄しておきました。



 最後に軽く剪定をして作業の完了です。これで新しい根が伸びてくれると良いのですが、はたしてどうなるでしょうか。

 

2022年7月17日 パプリカ収穫(植替えから99日目)


 根を取り去ってから2週間が経過しましたが、まだ新しい根は伸びてきていないです。今のところ回復する気配は見られません。


 一方で実の着色は進み、1つは完全にオレンジ色となりました。良い具合ですので、収穫を行いましょう。


 ヘタの茎をハサミで切り取ります。


 これでパプリカの初収穫の完了です。上から下まで鮮やかな色です。市販品よりもサイズが小ぶりですが、不調もあるので致し方ないでしょう。


 サラダに使うべく、半分に切ってみました。中身も完全にパプリカで、種の部分もしっかりとできています。薄切りにしてしたものを試食しましたが、甘みがあって美味しかったです。


 残りの実はあと4つあります。これらはまだ色付き途中なので、収穫は1〜2週間後となりそうです。

 

2022年7月20日 強剪定(植替えから102日目)


 株が大変なことになっています。今日は薄曇りであるにも関わらず、全ての葉が完全に萎れてしまっているのです。


 大きい葉だけではなく、先端の新芽もぐったりと垂れています。根腐れは予想以上に進行しているようです。


 この写真は株元の培地となります。本来ここに伸びている根は白く、根毛もたくさん出ています。しかし今は茶色くなり、指で軽く引っ張るだけで切れてしまいます。根の機能を果たしていないのは明確です。


 葉の萎れの程度は酷く、おそらく元の状態に戻ることはないでしょう。そのため強剪定をして、株の回復を試みます。その前に今ある実4個を回収します。


 この2個は完全に色付いていますが、


 こちらの2個は半分ほどしか色が変わっていません。根腐れしてしまったのが悔やまれます。


 それでは剪定をしていきましょう。葉の付いている枝を全て切っていきます。


 茎だけにして作業の完了です。根が回復すれば新しい葉も出てくると思います。株の回復力に期待です。

 

2022年8月5日 撤収(植替えから118日目)



 葉を落としてから2週間が経過しました。枯れる気配はありませんが、新芽が伸びてくる雰囲気もありません。


 悪いことに、株元がかなりグラグラしてきました。根が完全に駄目になったようです。回復は無理そうなので、残念ですが栽培を終了して撤収作業に入ります。


 後学のために、このパプリカの根がどうなっているのか観察しましょう。培地にシャベルを挿したところ、簡単に底まで刺さってしまいました。元気な状態であれば抵抗感があるはずなので、やはり根がかなり腐っているようです。


 こちらは株を引き抜いた後の穴です。培地を縦方向で見ると、底に行くほど色が黒っぽく、また臭いも不快なものとなっていました。


 健康な白い根を探したところ、全くなかったです。
 根腐れの原因は病原菌や高温、酸素不足などが考えられます。このパプリカの根腐れは最も暑い時に起きたので、液肥槽の温度が高くなり過ぎたのかもしれないです。今後は根腐れが発生しにくいような改良を装置に施して、来年の栽培に繋げたいと思います。

 

まとめ


 今回はパプリカの水耕栽培を試みました。結果としては市販品の半分サイズの実しか採れず、また根腐れにより収穫数も少なかったです。途中までは順調に成長しましたので、次回は改良した装置で栽培を行いたいと思います。

 この記事がパプリカ栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。