「ひとくち茄子」の水耕栽培に挑戦します。3月中旬の種蒔きのため、自作のLED育苗器で苗作りを行いましょう

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 2020年夏にナスの水耕栽培を試みました《参考記事:【栽培断念】「長ナス」の水耕栽培に挑戦しています。5月下旬蒔きだといつ頃の収穫でしょうか?》。しかし栽培装置の破損と株の不調により、1個の実も採れずに栽培が終了となってしまいました。そして2年後の現在、様々な知識と経験が付きましたので、再度ナスの栽培に挑戦しようと思います。

 種蒔きは、まだ肌寒い日もある3月の中旬に行います。ナスの成長には比較的高温が必要になりますので、電気毛布で加温をしたり、自作のLED育苗器やビニールハウスなど駆使して苗作りを行う予定です。今回栽培するナスの品種は一口サイズのもので、着果数が多いと聞いています。食べきれないほどの実ができたら良いなと、今から楽しみにしています。それではナスの栽培を始めましょう。

 

 

 

ナスの種

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 ナスの種は直径3mmほどで、煎餅のような平たい形をしています。品種は「山形系梵天丸茄子」です。実は小型の丸形であり、皮が薄いため浅漬けに適しているそうです。

 

LED育苗器

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 育苗器のライト部は、この記事《野菜の室内栽培で使うライトを改良。非防水型のLEDテープと大きなアルミ板を使って問題を解決します》を参考にして組み立てました。

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 組み立てたライト部は、できるだけ光を反射させるために、内側にアルミ蒸着保温シートを取り付けた発泡スチロール箱(幅39cm×奥行32cm×高さ26cm)に乗せました。これを育苗器として使用します。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

2022年3月12日 種蒔き

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 72区画のセルトレーを3×3区画となるように切り出しました。そしてバーミキュライトを詰めて、液肥で湿潤させました。ここに1区画1個となるように種を置き、厚さ5mm程度となるように覆土を行いました。

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 ナスの発芽適温は20~25℃です。現在の最高気温は15℃なので、電気毛布を使って加温します。発泡スチロール箱に電気毛布入れ、その上にセルトレイを乗せます。さらに発泡スチロール箱にラップを掛けて外気が入りにくくします。この状態で電気毛布の電源を入れて、庫内の温度が20℃前後となるようにします。

 

2022年3月15日 発根&光照射

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 加温の効果があったのか、種蒔きから3日で発根が確認できました。

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 そのため本日からLED育苗器に入れて発芽するのを待ちます。光の照射時間は5:00~17:00の12時間、光源とセルトレイ上面の距離は約8cm、セルトレイの下には電気毛布を敷いておきます。外気温15℃の場合、点灯状態での庫内温度は20~25℃でした。もし夜間に温度が15℃を下回るようでしたら電気毛布にて20℃前後となるように加温します。

 

2022年3月19日 発芽(発芽から0日目)

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 双葉が開きましたので、本日を「発芽から0日目」として記録をしていきます。今のところ、LED光源下でも茎が異常に伸びていたり、葉の色が薄いなどの株はありません。

 

2022年3月26日 発芽率100%(発芽から7日目)

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 発芽から7日が経過しました。全ての種から芽が出たため、発芽率は100%となっています。素晴らしい結果です。
 現在、双葉が大きくなり、その間からは1枚目の本葉が出てきています。育苗器の光量不足が心配でしたが、どの株も徒長することなく成長しています。この本葉が大きくなったらポリポットに植え替える予定です。

 

2022年4月2日 ポリポットへ移植(発芽から14日目)

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 LED光でも徒長などはせず、普通に成長しています。

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 1枚目の本葉が成長し、今は2枚目が出てきている最中です。セルトレイの底の穴からは根も出ていますので、予定通りポリポットへ移植をしましょう。

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 1番成長の良い株を抜いてみました。しかし思っていたよりも根の量が少なく、培地が崩れてしまいます。

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 それでも何とかポリポットに入れて、周りをバーミキュライトで埋めました。

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 成長の良い4株を移植して、作業の完了です。培地上面にある物は、ドーナツ状に切ったアルミ蒸着保温シートです。これは水分の蒸発を抑えるために取り付けています。

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 セルトレイから株を抜く時に根が切れたのか、全ての株で葉がぐったりと垂れ下がってしまいました。

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 そのため根が回復するまでは、室内の明るい窓際に置いて養生をします。

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 回復後はベランダに設置した簡易ビニール温室に入れて、温度を確保しつつ育てていきます。

 

【番外編】2022年4月9日 セルトレイ苗の移植時期(発芽から21日目)

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 前回、苗の根が少ないとの報告をしました。そこで残りの株をもう7日間追加で育苗した結果、ほど良く根が伸びて、セルトレイから抜いても培地が崩れない程度となりました。このくらいで移植した方が良さそうです。

 

2022年4月10日 成長中(発芽から22日目)

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 温室の効果か、葉が見違えるほど大きくなっています。今は3号ポット(直径9cm)で育てていますが、根が回ってきたら5号ポット(直径15cm)に鉢増ししたいと思います。

 

2022年4月23日 鉢増し(発芽から35日目)


 どの株も順調に成長し、ひと目でナスと分かる姿になってきました。


 出たての葉は紫色が強いですが、成長するにつれて葉脈以外の部分が緑色となってきます。


 株をポリポットから抜いてみると、培地全体に根が回っていました。このタイミングで鉢増しを行いましょう。


 4株の中から成長の良い2株を選び、これらを5号ポットに植え替えます。


 作業のついでですので、栄養が分散されないように脇芽を切り取っておきました。



 これにて鉢増し作業は終わりです。栽培装置への定植は1番花が咲いた頃にする予定です。

 

2022年4月30日 栽培装置に定植(発芽から42日目)


 鉢増しから一週間でかなり成長をしました。株の高さは2倍程になったようです。葉の色は濃く、茎もがっしりと太いです。


 そして先端には蕾ができていました。この蕾が咲いた頃に定植をしようと思っていたところ、最近の天気は不安定で雨が連日降りそうです。そのため鉢増しからあまり日数がたっていませんが、晴れていて作業がしやすい本日に定植することにしました。


 栽培装置はこの記事《「バケツ&収穫コンテナ」を使った大型野菜用の水耕栽培装置の作り方。本体と支柱を分けることで強度を確保しています》を参考にして組み立てました。改良点としては液肥槽に直接アクセスできるように、塩ビ管を通したことです。


 塩ビ管の先端は斜めに切り落とし、液肥が出入りしやすいようにしています。液肥を交換する際には、この塩ビ管に灯油ポンプを挿して古い液肥を吸い出します。そして新しい液肥を塩ビ管を通して入れます。


 育てている2株のうち、高さのある方を選び植え付けます。ポットから培地を抜くと、やはり根の量は少なかったです。



 株を栽培装置の中心に置き、周りをバーミキュライトで埋めました。最後に、水分の蒸発を抑えるためのアルミ蒸着保温シートを培地上面に取り付けて定植の完了です。この栽培装置は日当たりの良い場所に置いて、一番花が咲くのを待ちます。

 

2022年5月6日 仕立てミス(発芽から48日目)


 栽培装置への定植は上手くいったようで、新芽が伸びてきました。もう少し大きくなったら支柱で支えないと風で倒れそうですね。


 主枝を見ると脇芽が出ているのが分かります。このまま伸ばしていると栄養が取られてしまうため、ハサミで切り取りましょう。


 作業が終わって休憩している時に、とある事実に気付いてしまいました。それは切り取る脇芽を間違えていたのです。ナスは3本立てで育てようと思っていたのですが、何故かピーマンの仕立てと勘違いして、1番花下の脇芽までを取ってしまいました…切ってしまった芽は戻らないので、次に出てくる脇芽2本を育てていきます。

 

2022年5月19日 1番花の開花(発芽から61日目)



 この一週間でかなり背丈が伸びました。先端部には脇芽が出てきていますので、これを伸ばして3本立てにしていきます。


 発芽から2ヶ月目にして1番花が咲きました。このナスは一口サイズの実をつけるので花も小さいかと思いきや、意外にも大きかったです。上手く実になるでしょうか?

 

2022年5月22日 支柱の取付け(発芽から64日目)


 背が高くなってきたので、この記事(「バケツ&収穫コンテナ」を使った大型野菜用の水耕栽培装置の作り方。本体と支柱を分けることで強度を確保しています)を参考にして支柱を立てました。そして茎をビニールヒモで軽く縛り、支えとしました。若干不安定ですが、今のところは風で倒れなければOKです。 


 1番花はまだ咲き続けています。受粉の結果は、もう少し先にならないと分かりませんね。


 1番花の上には2番花の蕾が付いています。順調な成長です。

 

2022年5月28日 結実(発芽から70日目)


 株が大きくなったので、今回からはこの角度からの写真となります。中間の位置にある葉は手のひらより大きくなり、それに伴って液肥の消費スピードが上がってきています。


 1番花は無事に結実しました。艶のある実が大きくなりつつあります。この品種は小ナスなので、比較的早く収穫できるかもしれないです。


 2番花も開花しました。これからどんどん花が咲いてほしいですね。

 

2022年6月8日 順調な成長(発芽から81日目)


 梅雨に入り、曇の日が多くなっています。しかしナスの成長は早く、上へ上へと枝葉を伸ばしています。


 2番花も実が大きくなってきました。3番花からも順調に咲いていますので、これから連続して収穫ができそうです。

 

2022年6月17日 初収穫(発芽から90日目)


 我が家のベランダは南向きですが、直射日光が当たるのは日の出~13時頃までです。この環境下でもナスは元気に育ってくれています。


 1番花の実はこのサイズで成長が止まってしまいました。また艶もなくなりつつあります。それでも一口サイズにはなっていますので、収穫をしてしまいましょう。


 また2番花の実もちょうど良い大きさなので、一緒に採ってしまいます。


 まずは初回の収穫完了です。深い紫色の肌がきれいです。


 ヘタを取ると、隠れていた場所は白~明るい紫色でした。このナスを浅漬けにしようと思っていたのですが、運悪く浅漬の素を切らしていました。後日、漬物にしたいと思います。

 

2022年6月26日 2回目の収穫(発芽から99日目)


 前回収穫したナスですが、いつの間にか家族に食べられていました。しかし実はまだありますので、本日2回目の収穫を行いたいと思います。


 実は一口サイズよりも大きくなっています。このくらいの方が食べごたえがありそうです。


 ハサミを使ってヘタの上にある茎を切ります。


 4つの実が収穫できました。ヘタにある棘が意外に鋭く、刺さると痛いです。


 収穫した実を半分に切ってみました。サクッとした手応えで切れ、中身はちゃんとナスの姿をしています。これらのナスはフライパンで焼いてネギとポン酢をかけて食べました。少し皮が固かったですが、身はしっかりとしており食べごたえがありました。今後は大きくなった実から順次収穫をしていく予定です。

 

2022年7月3日 ハダニの襲来(発芽から106日目)


 最高気温が35℃を超える日が連日続いています。強烈な太陽光の下でもナスは葉焼けをせずに成長しています。本日も2個の実が収穫できました。


 雨が少ないためか、ハダニが発生してしまいました。葉脈の部分を中心に色が抜けてしまっています。これ以上に被害が増えるようでしたら、葉水などをして対応したいと思います。


 栄養が足りていないせいなのか、それとも暑すぎるせいなのか、色素が薄い花が出てきました。本来の花びらは濃い紫色ですが、この花は白に近い紫です。ちゃんと結実するのか不安です。

 

2022年7月17日 花の色が戻る(発芽から120日目)


 実は1週間で2個ほど採れる日が続いています。このくらいのペースですと、余ることもなく料理に利用できますね。


 花びらの色が落ちていましたが、いつの間にか回復して紫色となりました。何が原因だったのでしょうか?

 

2022年8月20日 切り戻し(発芽から154日目)


 前回の報告から1ヶ月が経過しました。高温が続いているせいか、ハダニが減る気配がないです。葉にはカスリ状の跡がたくさんあり、きれいな緑色とは言えない感じになっています。また葉の枚数が少なくなり、スカスカ気味となってしまっています。


 それでも枝は順調に成長して、支柱の高さを超えてきました。これ以上の高さになってほしくないのとハダニで葉が傷んでいるため、切り戻しをして枝の更新をしましょう。


 作業の前に、今付いている実を採ります。今回は3個が収穫できました。


 ハサミを使って半分の高さの場所で切っていきます。そしてボロボロになっている葉も落としていきます。


 これにて切り戻し作業の完了です。予想以上にすっきりした姿になりました。新しい枝や葉が出てくるのを待ちましょう。

 

2022年9月4日 回復中(発芽から169日目)


 切り戻しをして以来、順調に枝葉を伸ばしてくれています。



 ハダニも根絶できたようで、しばらくの間見ていなかった綺麗な葉となっています。


 花が咲くこともありますが、今のところは結実せずに全てが落ちてしまっています。もう少し株が充実するのを待ってみます。