春色ソレイユ

水耕栽培や料理、買って良かったものを公開

「ビーツ(ビート)」を水耕栽培で育てています。真紅の野菜は一体どんな味がするのでしょうか?

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 以前、ロシア料理のレシピを調べている時に「ビーツ(ビート)」という単語が出てきました。初めて見る単語でしたのでどんな材料なのかを調べると、濃い赤色をした野菜であることが分かりました。姿はカブに似ていますが、ビーツはアカザ科の植物であり、アブラナ科のカブとは全く違うものとのことです。どちらかと言うとホウレンソウと同じグループに入ります。

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 ビーツを使った料理で有名なのは、ウクライナの伝統的な煮込み料理である《ボルシチ》です。写真のようにボルシチの色は赤いのですが、これはビーツから出た色なのです。その他の食べ方としてはサラダやサンドイッチの具、火を通してそのまま食べるなどがあります。味は泥臭かったり、甘かったり、ホクホクしていたりと、料理方法によって大分変わるようです。

 今年の夏、何気なくホームセンターの園芸コーナーに行ってみると、なんとそこにビーツの種が売っていたのです。珍しい割には価格が安かったので、つい買ってしまいました。ビーツは根の直径が5cmくらいになったら収穫時期です。この大きさならば、私の使っている水耕栽培装置でも育てられそうです。育てる前の段階では「甘いジャガイモ」をイメージしているのですが、果たしてどうでしょうか?それでは育てていきましょう。

 

 

 

 

ビーツの種

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 今回購入したビートの種は農薬処理がされており、鮮やかな青色となっていました。形はゴツゴツとした不定形で、一見小さな岩のように見えます。品種は「デトロイドダークレッド」と言い、いかにも赤そうな名前です。種を蒔いてから60~80日で収穫できるので、11月の後半には食べられるでしょう。

 

水耕栽培装置&液体肥料

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 水耕栽培装置はこの記事《底面給水式の水耕栽培装置を改良。水面が低下しても液肥が供給されるようにしました》のものを使用しました。
 液体肥料は微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使います。

 

2018年9月7日 種蒔き

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 種袋の説明によると、ビーツの種は好光性とのことです。そのため種がぎりぎり見えるくらいの深さに蒔きました。約10日で発芽しますので、それまでは部屋の中に置いて様子をみます。

 

2018年9月9日 発根

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 種蒔きをしてから2日後に発根しました。この時点ですでに根が赤いです。どうもビーツの種は2~3個が連結しているようで、写真のように1つの種から複数の根が出ています。もうすぐ葉も出てくると思いますので、このタイミングで部屋の中から屋外(ベランダ)に移動させました。

 

2018年9月10日 発芽(発芽から0日目)

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 種を蒔いてから3日で双葉が開きました。今日を発芽0日目としましょう。
 種袋の説明では、発芽まで1週間以上かかると書かれていました。しかし実際にはたった数日で発芽です。もしかしたら気温などの条件が良かったのかもしれませんね。
 出てきた芽を見ると緑色なのは葉の表面だけで、裏面や茎は濃い紅色をしています。この感じでは根も赤くなっている気がします。

 

2018年9月13日 1回目の間引き(発芽から3日目)

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 発芽から数日たちました。意外と発芽率が良かったので、全体的にもっさりとしています。

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 種は3~4粒くらいしか蒔いていませんが、このカップではかなりの数の芽が出てきています。このままでは密集しすぎですので、1回目の間引きを敢行します。

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  元気そうな株を選んで、1カップあたり約4株となるように間引きを行いました。間引きの際、そのまま抜くと周りの株も一緒に抜ける場合があるので、私は株元をハサミで切る方法を採用しています。次回の間引きは、本葉が数枚になった頃に行う予定です。

 

2018年9月16日 本葉が出る(発芽から6日目)

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 発芽から約1周間で本葉が出てきました。まだ小さくて形ははっきりとは分かりませんが、ギザギザしていそうな葉です。

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 発芽直後の双葉は裏側も赤かったですが、成長すると普通の緑色になりました。ただ茎はまだ赤いままです。

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 種を浅植えにして発芽させたせいか、うまく根が張れずに傾いてしまっている株があります。そこでバーミキュライトを追加して、真っ直ぐになるように調整をしました。これで上手く育ってくれることでしょう。

 

2018年9月22日 2回目の間引き(発芽から12日目)

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 ビーツはホウレンソウと同じ仲間なので、何となく葉の形が似ている気がします。そろそろ本葉も大きくなってきたので、このあたりで2回目の間引きを行います。

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 一番大きくなりそうな株を選び、その他のものはハサミを使って根元から切りました。これにて作業は終了です。

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 ビーツの葉を見ると、太い葉脈は赤く、末端になるにしたがって緑色になっていきます。
 ブドウのように赤いのでアントシアニンなのかな?と思い調べてみると、『ベタレイン』と呼ばれる色素であることが分かりました。初めて聞く言葉ですが、何はともあれ鮮やかで丸々と太った姿に育ってほしいものです。

 

2018年9月30日 株元はまだ膨らまず(発芽から20日目)

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 毎日見ているとその成長に気付きませんが、確実に大きくなっています。ビーツは風に弱いのか、割と倒れている姿を見ることが多いです。

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 発芽から20日が経過し、株元が太くなってきました。しかしまだ膨らみはないので、もう少し日数がかかるようです。それにしても茎が真っ赤ですね。

 

2018年10月6日 根元が少し膨らむ(発芽から26日目)

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 今週に入ってからビーツの成長が早くなってきました。葉を触ってみると、意外と肉厚でしっかりとした感じです。

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 先週は特に変化がなかった根元ですが、やっと膨らみ始めてきました。ちょうど双葉が生えている部分が、他のところよりも太くなりつつあります。

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 10月になり、いつの間にか朝晩が涼しくなってきました。この季節は暑くもなく寒くもなく過ごしやすい気候です。もちろん人間だけではなく、虫にとってもそれは同じです。
 ビーツの葉を見ると、ところどころ小さな穴が空いています。先週の時点ではなかったので、誰かに食べられてしまったのでしょう。

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 葉を裏返すと犯人がいました。小さなアオムシです。いつの間にか卵を産み付けられていたようですね。とりあえず4匹を見つけたので、駆除しておきました。ビーツは葉も食べられるので、これ以上穴あきにならないようにしっかりと見回りをしたいと思います。

 

2018年10月14日 アオムシ駆除剤散布(発芽から34日目)

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 今の気温は約20度で、暑いのが苦手なビーツにとって過ごしやすい天気です。先週よりも葉が茂ってきており、意外と面積を取っている状況です。

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 根本の部分は膨らみつつありますが、そのスピードはゆっくりです。株によっては、まだ膨らんでいないものもあります。

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 先週、アオムシに葉を食べられたことを報告しました。しかしビーツの葉はあまり美味しくないのか、写真の様に少しだけかじる程度で大きな被害はありませんでした。おそらくビーツにいたアオムシは、隣で育てているカブの葉に引っ越してしまったのだと思います。

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 アオムシを一通り駆除しましたが、もしかしたら見逃したものもいるかもしれません。そこで「STゼンターリ顆粒水和剤」を1000倍に希釈して散布しておきました。この薬がついた葉をアオムシが食べると、お腹を壊して死んでしまうのです。
 もう少し寒くなればアオムシの被害も収まると思うので、もうしばらく辛抱です。

 

2018年10月21日 食害が止まる(発芽から41日目)

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 ビーツは順調に育っています。遠目から見ると葉の緑と茎の赤が相まって、とても美しく感じますね。

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 先週、アオムシに葉を食べられたので薬を撒きました。そして今週確認してみると…見事に被害が止まりました。新しく出てきた葉は穴もなく、きれいな状態になっています。これほど効くとは思っていなかったので、次に育てる時には早めに撒こうと思います。

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 根本は太くなりつつありますが、やはりその速度は遅いです。収穫まではまだまだ時間がかかりそうです。

 

2018年10月28日 下葉が枯れ出す(発芽から48日目)

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 ビーツが発芽してから約50日がたちました。一番最初に出てきた葉が寿命を迎えているらしく、下の方から枯れ始めています。

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 しかし心配することはありません。株の中心部からは新しい葉が次々に出てきています。新葉を触るとツルツルしていて気持ちが良いです。

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 肝心の根本ですが、やっと膨らんできました。できれば11月中には食べたいと思っているので、もう少しスピードアップしてほしいなと思う今日この頃です。

 

2018年11月10日 ゆっくりと成長中?(発芽から61日目)

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 ビーツの外観は今まで通りで、特に変化は見られません。

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 新しい葉が出てくるのと入れ替わりなのか、古い葉は黄色くしなびてきます。このまま放っておいても枯れるだけなので、見つける度にハサミで切り取っています。

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 実の成長は、実にゆっくりです。ビーツの収穫は種まきから60~80日後とのことです。あと20日間で大きくなるのかだんだん不安になってきていますが、とりあえずこのまま様子を見たいと思います。

 

2018年11月25日 葉は茂るが…(発芽から76日目)

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 発芽から70日を超え、今まで水耕栽培で育てた野菜の中では長いものになってきました。遠目から見た姿は2週間前とほぼ違いがありません。

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 中心部からはせっせと新しい葉が出てきています。

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 実の部分は数mm大きくなっているような、なっていないような…ここまで育たないとビーツは水耕栽培に向いていないのではないか?と疑ってしまいます。しかしまだ枯れてはいませんので、引き続き観察を続けていきましょう。

 

2018年12月5日 ついに太りだす(発芽から87日目)

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 ここ数週間ほぼ成長していなかったビーツですが、やっと根本が太くなってきました。遠目から見た姿には特に変化はありません。

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 しかし根本は明らかに大きくなっています。前回の報告時からだんだんと成長していき、ここ数日で一気に太くなった印象です。

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 6株の中で一番育っているものが、このビーツなります。カップの縁のバーミキュライトが押し出されて、盛り上がっているのが分かるでしょうか?現在、直径が5cmですので、もう一回り大きくなったら収穫できそうです。

 

2018年12月15日 成長が鈍くなる(発芽から97日目)

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 発芽してから3ヶ月が過ぎてしまったビートですが、根本の膨らみはどうなったでしょうか?

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 やっと成長が始まったと思いきや、再び停滞期になってしまったようです。一番大きく育っているものも、前回の報告からあまり成長していません。 

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 こんなに寒くても葉に虫がいました。アブラムシを食べてくれるヒラタアブの幼虫のように見えます。しかし今はそのアブラムシはいません。どこから来たのか謎です。
 ビーツは1株を除いて、まだまだ収穫できるような大きさになっていません。このまま春になってしまうのではないかと若干心配しています。

 

2018年12月18日 液肥が腐る (発芽から100日目)

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 会社から帰宅し、野菜を育てているベランダに行くと、何となく温泉のような、腐った卵のような臭いが漂っていました。どこからしているのだろうか…?と思いつつ、液肥を補充するためにビーツの蓋を開けたところ、ここから強烈な硫化水素臭がしたのです。

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 液肥に鼻を近付けて嗅ぐと、吐き気を催すような臭いがしています。色も白く濁っていますし、液肥が腐っているのは明らかです。寝る寸前でしたが、急いで液肥の全交換を行いました。
 今まで色々な野菜を育てましたが、液肥が腐ったのはこれが初めてです。この原因としては液肥の「補充のみ」を続けて、「全交換」を怠ったことが挙げられます。しかし、現在同じような栽培条件で育てているクレソンからは臭いはしないので、他にも要因があるのかもしれません。今後は2週間に1回を目安に、液肥の全交換していきたいと思います。

 

2018年12月23日 臭いが改善 (発芽から105日目)

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 数日前に液肥から臭いが漂っていたビーツですが、液肥の全交換が効いたのか今では無臭となりました。

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 念のため、液肥の状態を確認してみましょう。液は透明で、根も腐り落ちている部分は見られません。大事に至らずに済んで良かったです。

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 ビーツの実部分の大きさを測定してみました。一番大きいものは直径4cm、小さいものは3cmとなっています。残念なことに、ここ数週間はほどんど育っていないようです。

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 定規で大きさを測っている時に枝を折ってしまい、樹液が指に付いてしまいました。あまりにも鮮やかな赤なので、一瞬指先を切ったのかと勘違いしてしまいました。
 来週は12月最後の週末になります。これ以上待っても成長が見込めないので、収獲をしてしまおうと計画しています。できれば暖かい日になってほしいですね。 

 

2018年12月29日 収獲&調理(発芽から111日目)

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 ビーツの種が発芽して約4ヶ月…やっと収獲の日がやってきました。収穫前にまず株全体を観察してみましょう。株の広がりは数ヶ月前から変化はありません。しかし11月上旬の時と比べて、多くの葉が垂れ下がり、高さが低くなっています。

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 また、新しく出てる葉はだんだんと小さくなってきました。さすがに冬ですと成長が鈍くなるようです。

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 ビーツの根は白色のものもありますが、赤色のもあります。液肥槽の根は白く、プラカップの中にあるものは赤いものが多くなっています。

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 今度は株元を見てみましょう。先週と見比べても全く違いがありません。寒さのせいか、もう育たなくなってしまったようですね。 

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 それでは収獲をしていきます。茎を束ねてつかみ、バーミキュライトから引っこ抜きます。数本の茎が折れてしまいましたが、この部分は食べないので気にせずに作業を進めます。

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 しかし意外と根張りが良く、上に引っ張り上げただけではバーミキュライトごと抜けてしまいました。そこでもう片方の手でバーミキュライトを崩しながら抜き取ります。

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 このままでは培地が大量に付いた状態ですので、水で綺麗に洗い流します。

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 これで収獲は完了です。以前も感じましたが、緑と赤の色合いがきれいですね。

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 根元の部分をアップにしてみました。赤い根が色々なところから出ているので、少しグロテクスです。実の下半分は培地に埋まっていたので肌が鮮やかな色ですが、上半分は地上に出ていたためか、茶色っぽい凸凹とした肌となっています。

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 収穫したビーツの中で、一番大きいものと小さいものを比べてみました。同じ日に種蒔きをした株ですが、大きさが1.5倍ほど差があります。液肥も日光の当たり具合も一緒なはずなので、種の性質でこの違いが出たのかもしれません。
 さて、ここで終わってしまっては普通の水耕栽培日記となってしまいます。それでは収獲したビーツを食べてみましょう。ちなみに私はビーツと呼ばれる野菜を食べるのは人生で初めてです。調べた情報によると、葉の部分も食べられるとのことですが、今回は根元の部分のみを食べてみたいと思います。

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 包丁を使ってビーツを縦割りにしました。実の部分にスはなく、ぎっちりと詰まっていることが分かります。色は濃い赤を通り過ぎて、深い紫色になっています。切った包丁を見ると、まるで手術で使ったメスかと思うほどの赤色の液が付いています。

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 ネットでビーツの輪切り写真を検索すると、年輪のような縞々模様が見られるものかあります。そこで今度はこのビーツを横方向に切ってみました。しかし残念なことに、そのような模様は全くなく一面が紫色でした。
 中身の確認も終わりましたので早速食べてみましょう。ビーツを使った有名な料理には「ボルシチ」と呼ばれるスープがあります。この料理はコンソメや色々な野菜が入っているため、ビーツそのものの味が分からなくなってしまいます。そこで最初はシンプルに生のままで食べてみようと思います。 

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 1.5cm角のビーツを、そのまま口の中に入れました。食感はカブに近く、シャキシャキしています。少し苦味がありますが、その中に軽い甘味も感じます。正直な感想を言うと、生のビーツだけを食べるのはお勧めしません。舌に残る独特の苦味が消えにくいからです。しかし食べれないことはないので、他の葉物野菜とサラダにすれば、彩りのアクセントになって良いかと思います。
 生のままではあまり美味しくなかったので、次は加熱して食べてみることにしました。加熱には「茹でる」と「焼く」方法がありますが、ビーツの味が薄くならないように焼く方法で食べてみます。

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 ビーツを丸ごとアルミホイルで包んで、180℃のオーブンで竹串がスッと通るまで加熱します。小さいにもかかわらず意外と時間がかかり、だいだい40分で焼き上がりました。

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 アルミホイルを開けると、ビーツから出てきた汁で真っ赤になっています。

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 加熱した結果、皮を簡単に剥くことができました。それではこれを口に入れてみます。はたしてどんな味がするのかドキドキです。
 一口かじってみると、プリッとした触感がします。見た目が芋のようなので、ホクホクしているのかなと思っていましたが、どちらかと言うと歯切れの良い、風呂吹き大根に近い歯ざわりです。味は生の時と同じ様にほんのりとした甘みがありますが、 やはり苦味もあります。こちらも同様に癖がありますので、これ単体だけで食べるのではなく、食材のひとつとして使う方が良さそうと思いました。
 せっかくなので、ここは収獲した生のビーツを使ってボルシチ作りにチャレンジしてみましょう。使う材料は、

収獲したビーツ(千切り):3個分
ぶなしめじ:100g
玉ねぎ:中1個
セロリ:1本
にんじん:1/2本
牛肉:200g
トマト缶:1缶(200g)
にんにく:1欠片
オリーブオイル:適量
コンソメの素:適量
水:500mLくらい
塩:適量

 になります。簡単に作り方を説明すると、肉と野菜をオリーブオイルで炒めて、トマト缶・水・コンソメの素を入れて煮込み、塩で味を整えて完成です。私は今回、圧力鍋を使って10分間加圧をして作りました。圧力鍋がない方は、普通に煮込んでも問題はないでしょう。 

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 ビーツは皮を剥いて千切りにしたのですが、真紅の液が指やまな板に付いて、まるで事件現場のようです。またビーツを入れて炒めると、写真のように鍋の中の野菜が全て紫色に染まります。あまりにも色がきついので、作っていて本当に食べられるのだろうか…と思ってしまうくらいです。

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 出来上がったボルシチはもちろんビビットな赤色をしていて、知らない人にとっては凄く辛そうなスープに見えることでしょう。しかし実際に食べてみると、色の割に普通のトマトスープで美味しかったです。ビーツの甘みや苦味は感じられず、どちらかと言うと色付けのために入れている印象を受けました。
 ちょうど今は12月の最後、年末になります。今年の最後にビーツを使った珍しいスープを飲むことができて、とても良い経験ができたと思っています。

 

まとめ

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 それではビーツを育てたまとめになります。

  • 今回育てたビーツは収獲まで約4ヶ月もかかってしまいました。成長がゆっくりで、特に寒くなってからは根元の成長はほぼしませんでした。また実のサイズも想定よりも小さかったです。

  • 生育の始め頃は暖かい気候ですので、青虫が発生します。これは農薬を撒いて退治しましょう。ピンセットなどで1匹1匹捕殺しても良いですが手間がかかるので、ここは素直に薬を購入することをおすすめします。

  • ビーツは甘みもありますが、無視できない苦味もあります。そのため単体ではなく、サラダやスープにして食べると美味しいでしょう。

 

 ビーツは普通70日くらいで収獲できるとのことでしたが、今回の栽培では110日もかかってしまいました。この原因として考えられるのは、液肥の成分が成長に合っていなかったことや、そもそも水耕栽培には向いていなかったのかもしれません。しかし1度だけの栽培では何とも言えません。ビーツは秋だけではなく春にも育てることができますので、来年に再びチャレンジをしてみたいと思います。

 ビーツはあまり聞いたことのない野菜です。そこで実際に育てて食べてみると、その鮮やかな赤色に驚かされました。味や色が独特のために、調理には一手間が必要になります。ぜひ料理好きな方に育ててもらいたい野菜です。

 

ビーツは数個の種が固まって1つとなっています。そのため、蒔いた数以上の芽が出るので驚かないようにしましょう。

 

やはり暖かい時期には青虫がたくさんやってきます。手では取り切れない数でしたので、薬を使って退治することにしました。「STゼンターリ顆粒水和剤」は自然界にある成分を主としており、これが付いた葉を青虫が食べるとお腹を壊して死んでしまいます。被害に困っている方は購入してはどうでしょうか。