ジェノベーゼを作るために「バジル」を水耕栽培。時間は掛かりますが節約はできそうです

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 「ジェノベーゼ」と呼ばれるソースをご存知でしょうか?このソースは、バジル・松の実・チーズ・オリーブオイルをペースト状にしたものです。パスタとの相性が良く、爽やかなバジルの香りが口に広がる美味しいソースです。

 私は長い間、このジェノベーゼを作ってみたいと思っていました。しかしスーパーで売っているバジルは、数枚の葉で100円もします。ジェノベーゼを作るには量が必要なので、かなりの金額となってしまうでしょう。

 そこで思いついたのが、『バジルを水耕栽培で増やす』です。バジルは茎を水に入れておけば簡単に根が出ます。これを育てれば比較的早く収穫できそうです。ただ家の周りのスーパーには「葉」しか売っていなかったので、残念ながら種から育てることにしました。

 今回はバジルの種を100円ショップで買ってきました。1粒数円の種を大きく育てれば、時間はかかりますが大幅な節約ができそうです。それではジェノベーゼを作るために、バジルを水耕栽培してみましょう。 

 

 

 

 

バシルの種

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 バジルの種は2mmほどの長さで、色は真っ黒です。ぱっと見た感じではゴマと良く似ています。

 

栽培装置

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 今回利用する栽培装置は、この記事《底面給水式の水耕栽培装置を改良。水面が低下しても液肥が供給されるようにしました》を参考にして組み立てました。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

2019年4月13日 種蒔き

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 1カップ当たり5~8個の種を置き、厚さ数mmとなるように覆土をしました。これで種蒔きは完了です。
 バジルがどのくらいの大きさに育つのか分からないため、今回は最大数の6カップで挑戦します。もしあまりにも大きくなるようでしたら、途中でカップ数を減らそうと思っています。

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 最近、ベランダで育てている野菜を鳥に食べられる事件が多発しています。そこで栽培装置を網戸の網で覆い、芽が見えてもクチバシで突けないようにしました。
 ちなみに、装置に巻いている銀色のものは保温材です。液肥が直射日光に当たると水温が上昇してしまいます。そこで保温材を巻くことで日差しを遮り、温度が上がり過ぎないようにしています。 

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 装置に入れる液肥の量は、給水布が浸る程度としました。発芽してカップから根が出てきたら、もっと上まで水位を上げる予定です。

 

2019年4月19日 発芽(発芽から0日目)

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 種蒔きから4日目くらいで発根し始め、本日6日目で双葉が開きました。発芽した株の大きさは5mmもありません。やはり種が小さいので、出てきた芽も小さいですね。形は何となくですが、バジルの葉に似ている気がします。発芽率は良く、蒔いた種の90%以上から芽が出てきてくれました。

 

2019年4月27日 本葉が出る&1回目の間引き(発芽から8日目)

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 先週の写真と比べると、ゴマ粒のようだったバジルはかなり大きくなりました。株の横幅は1cmくらいとなっています。

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 双葉の間からは本葉が出てきました。目を凝らして見ると、本葉の中心部に線が入っています。小さくてもバジルらしい形をしていますね。

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 株が大きくなってきたので1回目の間引きを行います。成長の悪い株を間引き、また混み合っている場所は空間が開くように取り除きました。

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 1カップあたり、2~3株を残して間引きは終了です。切り取った株の匂いを嗅ぐと、まさに『バジル』です。小さくても、あの爽やかな香りは作られているようです。
 あと数日で5月になります。そうなれば気温も上がってくると思うので、バジルの成長速度はさらに早くなるでしょう。

 

2019年5月6日 2回目の間引き(発芽から17日目)

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 この1週間で本葉がかなり大きくなりました。育つスピードが早いと変化が分かりやすいので、見ていて楽しいです。

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 本葉が成長したせいで、いくつかのカップは株同士が触れ合ってきました。このタイミングで2回目の間引きを行います。

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 前回と同じく、ハサミを使って作業をします。葉が大きく、かつ2セット目の本葉が出てきているものを1本残しました。これでバジルの間引きは終了です。
 間引いた葉を食べてみましたが、かなり香りが高かったです。これをジェノベーゼにしたらどんな味になるのか、今から期待してしまいます。

 

2019年5月12日 順調に成長(発芽から23日目)

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 バジルは順調に成長しています。あの小さな本葉が何倍もの大きさになり、さらにツヤも出てきました。

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 この状態で鼻を近付けると、爽やかな芳香を感じられます。もう収穫したいですが、まだ大きくなるまで我慢です。

 

2019年5月19日 茎が伸びる(発芽から30日目)

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 バジルは1週間ごとに新しい姿となっています。先週までは地面に這いつくばるように育っていましたが、今では茎が伸びカップの中から飛び出して行きました。

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 茎の先端部分からは、新しい葉が次々に出てきています。

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 株元を見ると、双葉の付け根から脇芽が出ていました。これが育てば収穫量が増大します。どんどん大きくなってほしいですね。

 

2019年5月25日 急成長(発芽から36日目)

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 驚いたことに、6日間で丈が3倍くらいになりました。葉も増えましたが、それ以上に茎の成長が伸びています。ここまで大きくなると防虫ネットが邪魔になるので、本日より取り外して育てていきます。

 

2019年6月1日 摘心(発芽から43日目)

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 バジルの勢いが止まらないです。丈は1.5倍になり、さらに脇芽の葉が大きくなり隙間がなくなってしまいました。

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 脇芽はこのようになっています。茎がかなり伸び、写真では収まりきらなくなりました。

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 葉はツヤツヤしており、非常に美味しそうに見えます。しかし今のところ、アブラムシなどの害虫は来ていません。周りに漂う匂いがバリアーになっているのでしょうか?

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 このままの状態ですと、バジルはとこまでも上に伸びてしまいそうです。そこで摘心をして横方向に伸ばしましょう。一番成長している箇所をハサミで切り取って作業の完了です。

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 とりあえず大きかった3株を摘心しました。残りの3株はもう少し伸びてから行う予定です。それにしても、お腹が空くようなスパイシーな香りが良いですね。

 

2019年6月8日 収穫&調理(発芽から51日目)

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 摘心をしたせいか、葉の数が一段と多くなりました。育ちきった葉は表面がマットですが、新葉は光沢がありフレッシュな感じです。そろそろこの栽培装置で育てられる限界の大きさですので、収穫をしてしまいましょう。

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 とりあえず、丈の半分くらいの位置をハサミで切っていきます。

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 これで収穫完了です。手に持っているのは3本分の枝ですが、実際はこの数倍の量があります。
 今回作ろうと思っているジェノベーゼは、枝の部分は使いません。葉のみを使って作りますので、必要な部分を摘み取っていきます。

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 枝から外すと素晴らしい香りが辺りに漂います。量は大きめのボール一杯分で、重さは115gでした。思っていたよりも多く採れ、もしスーパーで同じ量を買おうとしたら数千円は掛かってしまうでしょう。

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 収穫した中で大きい葉は指のサイズ、小さいものはその1/4くらいです。小さい方は枝の先端にあった新芽に近い部分の葉です。
 それではこの収穫したバジルを使ってジェノベーゼを作りましょう。

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 洗ったバジルの葉50g、炒った松の実10g、ニンニク半片、オリーブオイル100gを容器に入れて、ハンドブレンダーを使って細かくします。あとは塩とコショウで味を整えれば完成です。

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 作ったジェノベーゼは香りが濃く、と言うか濃すぎて臭いレベルです。使い方としてはパスタに入れたり、酢やマスタードと混ぜてドレッシングにしましょう。一番お手軽なのはマヨネーズと混ぜることです。バジルの香りとマヨネーズの酸味が合い、一気にイタリア風になります。
 収穫した葉は115gでしたので、余った分はチャック付き袋にいれて冷凍保存をしています。これでいつでもジェノベーゼを作れそうです。

 

まとめ

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 それでは今回の栽培のまとめになります。

  • バジルは発芽してから約50日で収穫できました。成長が早く、また病気や害虫の被害もなかったので手間が全く掛かりませんでした。

  • 6株を育てて115gの葉を収穫できました。この量は少し多いので、3株に減らして栽培しても良かったかもしれません。

  • 収穫したての葉でジェノベーゼを作りましたが、非常に香りがありました。今回はハンドブレンダーで細かくしましたが、生のまま使っても十分に美味しいと思います。

 バシルを水耕で育てましたが、何事もなく簡単に育てられました。育てる野菜によってはスーパーで買う方が安いこともある中で、バジルは装置や液肥代を差し引いてもプラスになる貴重な野菜です。もしイタリア料理などで使いたい場合には、買うのではなく育ててみるのも一つかもしれませんね。

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 最後に、収穫後のバジルはこんな感じになっています。2〜3節を残すことで芽を伸ばし、再び収穫できるサイズになります。今年の夏はバジル祭りになりそうです。

 

【追記】2019年6月23日 再収穫(発芽から66日目)

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 バジルは収穫から2週間で再び採れるほどの大きさになりました。正直な話、消費する量よりも育つ方が早いので困ってしまうくらいです。