「サラダ菜」の水耕栽培に再挑戦。刺すような日光を避けるために木陰で育てています

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 過去に何度かサラダ菜の栽培にチャレンジしていますが、上手く育ったためしがありません。発芽しなかったり育たなかったりと失敗続きです。それでも諦めずに今年も行いたいと思います。

 種袋によると、種蒔きができる時期は7月〜11月となっています。特に7月と8月に行うのは「夏蒔き」と呼ばれ、暑さ対策が必要になります。レタス系の種は暑いと発芽しないので冷蔵庫の中で芽を出させたり、直射日光に当てず半日陰の中で育てたりする必要があります。特に近年の夏はあまりにも暑いですから、重要な作業です。

 ちなみに今まではベランダで水耕栽培をしていたのですが、困ったことにネズミが出没するようになりました(参考記事:ベランダ菜園を荒らすネズミを駆除しています。餌付けをして「カゴ式トラップ」に誘導しました)。このネズミ達は極悪で、育てている野菜を丸ごと食べてしまうのです。まだ完全な駆除できていませんから、今回の栽培は我が家の庭で行います。害虫の被害が心配ですが、防虫ネットなどを駆使すれば大丈夫でしょう。それではサラダ菜の栽培スタートです。

 

 

 

 

サラダ菜の種

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 サラダ菜の種は長さ3mm、幅1mmくらいの細長い形をしています。指先で掴むにはぎりぎりの大きさだと思います。

 

栽培装置

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 今回利用する栽培装置は、この記事《水道管の継ぎ手を利用した水耕栽培装置。これで培地のコストが少なくなるはずです》を参考にして組み立てました。容器の四隅から伸びているのは、防虫ネットを掛けるための支柱です。虫からの攻撃を避けるために、ある程度の大きさに成長するまではネットの中で育てていきます。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。以前は900円台で買えていたのですが、最近は1000円を少し超える値段となってしまいました。

 

2019年8月11日 種蒔き

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 レタス系の種は、気温が高すぎると発芽してくれません。そこで今回は冷蔵庫の中で発根させる「芽出し蒔き」を行います。適当な容器にティッシュペーパーを入れて、水道水で濡らします。ここに種を置いて蓋をし、冷蔵庫の中に入れました。

 

2019年8月13日 発根&移植

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 種蒔きから2日が経過しました。少々分かりにくいですが、種の先端部分から長さ1mm程の白い根が出てきました。発根率は約9割と好成績です。

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 これらの種を爪楊枝の先に上手く乗せ、それぞれの培地に3個ずつ置きました。その後、極薄く培地を掛けて発芽するのを待ちます。液肥は継ぎ手に触れない程度の量(約2L)を入れました。特に問題がなければ、栽培中はこの量を維持していきます。

 

2019年8月15日 発芽(発芽から0日目)

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 レタスの発芽は思っていたよりも早く、もう双葉が開きました。本日を「発芽0日目」として栽培日記をつけていきます。

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 今年の夏も昨年と同じく、太陽光が痛いくらいに降り注いでいます。この中にレタスの苗を出したら、すぐに萎れてダメになってしまいそうです。そこで栽培装置を柿の樹の下に置いて、木漏れ日で育てることにしました。とりあえず夏の間はこの状態にし、気温が下がってきたら日向での栽培に変えようと思います。 

 

2019年8月20日 本葉が開く(発芽から5日目)

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 最近は曇りの日が多く、気温も35℃となるようなことはなくなりました。やっと夏のピークは過ぎたようです。
 サラダ菜は3日ほど前から小さな本葉が見え始め、今では小指の爪くらいの大きさとへと成長しました。半日陰で育てていますが徒長などはなく、しっかりした株に育っています。

 

2019年8月24日 間引き(発芽から9日目)

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 前回から一回り成長し、葉が継ぎ手の外に出てくるようになりました。今は1つの継ぎ手あたり3株を育てていますが、それぞれの本葉が触れ合って狭くなっています。このタイミングで間引きを行いましょう。

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 小さなハサミを使って一番成長の良いものを残し、他は株元から切ってしまいます。

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 これで間引きの完了です。かなりスッキリとしました。

 

2019年8月31日 継ぎ手から根が出る(発芽から16日目)

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 木漏れ日で育てているレタスですが、この光の量でもちゃんと成長しています。

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 と言っても葉は長細く、まだサラダ菜っぽくないです。これから出てくる葉はもっと幅広になるのでしょうか。

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 根は継ぎ手のスポンジから飛び出して、給水布に沿う形で下へ向かっています。緑色の苔が見えますが、栽培装置の構造上どうしても生えてしまいます。特に悪さをする訳でもないので、気にしないでおきましょう。

 

2019年9月7日 レタスらしい葉(発芽から23日目)

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 一週間ごとに写真を撮っているとわかりますが、サラダ菜は倍々ゲームで成長しています。前回と見比べると、緑色の部分がかなり増えていますね。

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 成長点からは次々と新しい葉が出てきています。9月とは思えない暑さに関わらず、茎は間延びせず詰まったまま成長しています。

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 葉を触るとかなり薄く、そして美味しそうな感じです。
 今日は晴れて気温が33℃を超える日でした。もし日なたに出していたら数時間で萎れ、枯れたかもしれません。まだ暑い日が多いので、引き続き木陰で育てていきます。

 

2019年9月14日 茎が伸びる(発芽から30日目)

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 発芽から4週目で一気に成長し、現在はもしゃもしゃな状態になっています。もちろん防虫ネットの中で育てているので、虫食いの葉は皆無です。

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 この週は気温が35℃近くになる日があり、夜も夏のような暑さでした。そのせいか茎が間延びしてしています。
 サラダ菜は結球するタイプのはずですが、まだその気配はありません。収穫まであと2週間くらいですので、その間にはきっと球になってくれるでしょう。

 

2019年9月22日 ネット内が一杯(発芽から38日目)

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 ここにきて成長スピードが上がったような気がします。大きくなった葉で防虫ネットの中は一杯ですが、このあとも同様にネットの中で育てる予定です。はたして来週の収穫時にはどうなっているのでしょうか?今思えば、このサイズの栽培装置では3株ではなく2株の方が良かったかもしれません。

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 葉はこんな感じで細長いです。

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 40日くらい育てているので、さすがに最初の葉は枯れてしましました。お役御免です。

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 サラダ菜は緩く結球するはずなのですが、先週と同じくその気配はありません。ちょっと残念です。でももしかしたら来週までには球になるかもしれないので、期待して待っていようと思います。

 

2019年9月28日 収穫(発芽から44日目)

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 サラダ菜は発芽してから44日目となりました。もう十分に大きくなりましたので、本日収穫したいと思います。とその前に、全体を見ていきましょう。
 株は先週よりもさらに成長し、栽培装置の外側に葉が出てしまっています。そのせいで防虫ネットをかけるのに苦労しました。

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 予定では最初木陰で育てて、涼しくなったら日向に移動するはずでした。しかし暑すぎる気候の結果、収穫までずっと木陰での栽培となりました。日光は朝夕の数時間しか当たりませんでしたが、ここまで大きくなりました。サラダ菜は半日陰でも余裕で育つようですね。

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 結球はやはりせず、リーフレタス状で栽培を終えました。今回の栽培では葉が球になる条件が整わなかったようです。個人的には高かった気温が原因だと思っています。

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 茎はさらに間延びして、結構な長さとなってしまいました。

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 液肥層の根は予想以上に伸びています。あんなに小さかった種のことを考えると、ここまで根が多くなるなんて生命の神秘です。根の量と成長度合いは比例しており、根が多ければ多いほど地上部が成長しています。

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 それでは収穫を開始します。と言っても、茎を工作用ハサミで切って終わりです。野菜によっては、茎が固すぎて枝切りハサミを使う必要があります。サラダ菜は比較的柔らかいので、普通のハサミでも切れました。

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 これで収穫完了です。3株分を手に持っていますが、もさっとしているためより大きく感じます。
 サラダ菜の収穫方法には2種類あります。今回のように株ごとの収穫と、生えてきた葉を次々と採るパターンです。本当は、後者の葉ごとの方が収穫を長く楽しめるのでおすすめです。

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 ちなみに、葉は古くなると緑色が抜けて白くなります。こうなる前に採って食べてしまいましょう。
 試しにサラダ菜単体で食べると、割と苦味がありました。そこでサラダの材料にしたり、焼いた肉の下に敷いて食べました。特にサラダでは鮮やかな緑がきれいで、見た目にも美味しかったです。

 

まとめ

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 それでは栽培のまとめになります。

  • 発芽してから44日目で収穫となりました。全期間を半日陰で育てましたが、この光量でも十分な大きさになりました。
  • 発芽〜栽培初期は株の成長が遅かったです。しかしこの期間を抜けると一気に大きくなったので、それまでのんびり待ちましょう。
  • 収穫した葉は予想よりも苦かったです。単体ではなくて、何かと一緒に食べると美味しくいただけます。

 

 失敗続きのサラダ菜でしたが、今回は上手く成長してくれました。期待していた結球が全く行われなかったので、次の栽培では丸いボール状のサラダ菜を収穫したいと思います。

 最後に、この記事が皆さまの水耕栽培ライフの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

おまけ

サラダ菜の成長を簡単な動画にしてみました。成長度合いが一目瞭然です。

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