サラダ菜の水耕栽培に再チャレンジします。今回は日差しをコントロールしながら育てます

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 サラダ菜の水耕栽培は何度かチャレンジしていますが、徒長をしたり、葉が細長くなってしまうなど、思ったような形に育ってくれません。私が目指しているのは、スーパーで売っているような球形のサラダ菜です。 

 2019年8~9月にかけて育てたサラダ菜は、夏の暑さを避けるために樹の下に置いて木漏れ日の明るさで育てました(参考記事:「サラダ菜」の水耕栽培に再挑戦。刺すような日光を避けるために木陰で育てています)。この時は育つことは育ったのですが、徒長気味であり、葉は巻きませんでした。また葉の色は種袋の写真のように濃い緑ではなく、薄い色でした。もしかしたらサラダ菜にとって木陰では光の強さが足りなかったのではないでしょうか?

 そこで今回の栽培では午前中に直射日光があたり、午後には明るい日影になる場所で育ててみようと思います。盛夏の厳しい暑さの中での栽培になりますが、サラダには耐えてほしいと思います。それでは種蒔きを始めましょう。

 

 

 

 

栽培装置

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 栽培装置はこの記事《「黒色ビニール袋」を使って遮光仕様の水耕栽培装置を作製。液温上昇と藻の増殖を防ぎます 》を参考にして組み立てました。写真では6穴の装置ですが、実際には3穴のものを使用します。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

2020年7月5日 種蒔き

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 レタス類の種は、発芽温度が25℃を超えると発根しにくくなります。そこで水道水で湿潤させたティッシュに種を置き、冷蔵庫の中に入れます。発根したら取り出して、栽培装置の培地に植えます。

 

2020年7月9日 発根せず

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 冷蔵庫に入れてから4日間が経過しましたが、根が出てくる様子はありません。

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 とりあえずこの状態のまま培地に蒔きました。数は1カップあたり4~5個とし、覆土は2mmほどとしました。また装置に液肥は入れず、根がお茶パックを突き抜けた時に入れる予定です。この栽培装置を半日陰の場所に置いて、発芽するのを待ちます。

 

2020年7月11日 発芽(発芽から0日目)

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 種を蒔いた翌日には発根し、2日目に双葉が開きました。本日を「発芽から0日目」として記録を付けていきます。
 発芽率は9割に近く、良好な結果です。冷蔵庫での低温処理が効いたのかもしれません。

 

2020年7月18日 1回目の間引き(発芽から7日目)

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 双葉も成長し、今は本葉が1枚出てきている状態です。

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 地上部は小さくても根は長く、すでにお茶パックを抜けていました。このタイミングで液肥をプラカップ底面に触れる程度を入れます。

 

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 発芽率は良いですが、中には上手く育っていないものがあるので、これらを間引きましょう。小さいハサミで株元を切って、取り除いていきます。

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 これで1回目の間引きの完了です。
 現在、梅雨なので太陽光はほぼ当たっていないです。梅雨が開けたら、午前中に直射日光が当たる場所に装置を移動させようと思います。 

 

2020年7月24日 2回目の間引き(発芽から13日目)

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 前回より1週間が経過しました。梅雨なので晴れの日は少ない、むしろほぼないですが、強い日差しがなくてレタスにとっては良い環境かもしれません。

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 本葉が大きくなり、他の株と触れ合うようになってきました。それでは2回目の間引きを行います。

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 最も成長が良い株を残しました。今までの経験から、この大きさまでは順調に育ちます。はたして思ったような姿に育ってくれるでしょうか? 

 

2020年8月1日 寒冷紗の設置(発芽から21日目)

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 葉が伸びてきて、簡単にカップの外側に出ていきました。形はサラダ菜特有の丸型ではなく、少し細長くなっています。

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 防虫ネットを掛けていたにも関わらす、アオムシに葉の一部を食べられてしまいました。今は姿が見えませんが、もし見つけたら捕殺しておきます。

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 本日梅雨明けの発表がありました。空は晴れ渡り、それに伴い強烈な直射日光がサラダ菜を襲います。そのせいで葉が萎れたり、一部は縮れて葉焼けの症状が出てしまいました。午前中の数時間、直射日光に当たるだけでこうなるとは…何か対策が必要です。

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 そこで写真のように、遮光率が22%の寒冷紗を設置しました。これでいくらかは日光が和らぐはずです。

 

2020年8月8日 徒長せず(発芽から29日目)

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 寒冷紗のお蔭か、葉焼けの症状は出なくなりました。そして嬉しいことに、今回の栽培では徒長せずに成長しています。

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 結球が始まるのか、中心部は緩く巻いているのが分かります。また新しく出てくる葉は幅広になってきました。念願のちゃんとしたサラダ菜が収穫できるのか、少し期待してしまいます。

 

2020年8月9日 葉焼け(発芽から30日目)

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 暑さのためか葉が暴れ気味です。困ったことに中心部の茎が伸びてきた株があります…

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 直射日光の対策として寒冷紗を取り付けています。しかし隙間から入った光が葉に当たり、葉焼けを起こしてしまいました。

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 サラダ菜と寒冷紗の位置関係がこちらです。どうも季節の移り変わりによって太陽の高さが変わり、西日が入るようになったみたいです。そこでサラダ菜をもっと奥に、写真で言うと左側に移動させました。これならば大丈夫でしょう。

 

2020年8月13日 徒長&かき取り収穫(発芽から35日目)

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 サラダ菜を育てていたつもりなのですが、何やら訳の分からない姿になりつつあります。連日の35℃を超える気温の中、とうとう恐れていたことが起きてしまいました。

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 詰まっていたはずの茎が完全に伸びてしまったのです。これでは結球をすることはないです。原因はやはり暑すぎたことでしょう。

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 と言っても形が違うだけで、葉は普通に食べられます。丸いサラダ菜は諦めて、これからはかき取り収穫に切り替えていきます。下の葉から中間までの葉をハサミで切り取っていきます。

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  これが今回収穫した分になります。思っていたよりも多く採れて嬉しいです。収穫した葉はサラダの具材として使いました。少し苦味はありましたが、柔らかくて美味しかったです。

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 収穫後の株がこちらです。残した葉は4~5枚となっています。非常に風通しが良くなりました。

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 葉がないと伸びた茎が見やすいですね。今後も大きくなってきた葉から順次収穫して、色々なサラダに入れていきたいと思います。

 

まとめ

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 何度目かのサラダ菜栽培ですが、今回も上手く育てられませんでした。光の量は良い具合でしたので、次回は暑さを避けて春か秋に育ててたいと思います。次こそは成功させたいです。

 もしこの記事がサラダ菜の水耕栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

【追記】2020年8月23日 伸び続ける茎(発芽から45日目)

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 茎は伸びに伸び、サラダ菜とは似ても似つかない姿となっています。下の葉から順番に収穫しているので、ヤシの木っぽい見た目です。

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 このまま上に伸び続けると、重さに耐えきれず傾いてきそうです。とりあえずは収穫できるまでは、収穫をしていきます。

 

【追記】2020年9月5日 撤収(発芽から58日目)

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 真っ直ぐに伸びていた茎はとうとう倒れてしまいました。最近は葉の成長も悪いので、これで撤収しようと思います。次の栽培では、サラダ菜の見た目をしたサラダ菜にしたいです。