芽が出たニンニクを春に植え付けて育てます。収穫できる大きさに成長するでしょうか?

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 一昨年の秋~昨年の春にかけて、プランターでニンニクを育てました(参考記事:ニンニクを半水耕栽培で育ててみます。土耕栽培よりも大きいものを収穫したいです)。収穫したニンニクは車庫の梁に吊るして保存し、料理の香り付けなどに使っていました。しかし我が家ではニンニクを使う料理があまり出てきません。そのため小さいサイズは使われずに、9ヶ月ほど吊るしっぱなしとなっていました。

 時はたち本日。餃子を作ろうと思いニンニクを取りに行ったところ、緑色の芽が出てしまっていたのです。ニンニクは夏や冬のような気候が厳しい時には休眠していて、春や秋になると活動を再開します。最近は暖かい日が続いたので、冬の眠りから覚めて成長を始めたのでしょう。もちろん芽が出た状態でも使うことはできますが、餃子に入れるには多すぎる量です。かと言って捨てるにももったいないです。そこで思いついたのが「庭に植えて育てる」です。

 本来ニンニクは秋に植え付けて、翌年の梅雨前の収穫となります。それを今(春)から育てるとどうなるのでしょうか?収穫が梅雨明けにずれるのか、はたまた球根が大きくならないのか…興味は尽きません。ただ今回使う鱗片は小さなものが多いので、もし上手く収穫できたとしても小型のニンニクとなるでしょう。それでは芽が出てしまったニンニクを庭に植えていきます。 

 

 

 

 

芽が出たニンニク 

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 これが芽が出たニンニクの一部です。多くの鱗片が発芽しており、長いものでは4cmくらいにまで成長しています。1個くらいだったら食べ切れるのですが、この量では無理そうです。今回はこれを種球として今から育ててみます。

 

2020年2月23日 植え付け(植え付けから0日目)

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 ひと塊のままでは扱いにくいので、鱗片をバラバラにしました。こうしてみると結構な数がありますね。

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 庭の隅にはたまたま50cm四方のスペースが空いていたので、ここに植え付けます。

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 全ての鱗片がこの面積に入るような間隔で置いていきます。

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 あとは芽が少し出るように土を掛けて、ジョウロで散水をしました。どう育つのか予想ができませんが、まずは根付くのを待ちます。

 

2020年3月7日 葉が地上に出る(植え付けから13日目)

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 植え付けから1週間後の時点では「ちょっと葉の頭が出てるかな?」くらいだったのが、2週間目になると一気に伸びてきました。ほぼ全てのニンニクが発芽したように感じます。
 天気予報によるとこれから暖かくなるらしいので、どのくらいまで成長するのか楽しみです。

 

2020年3月15日 4枚目の葉(植え付けから21日目)

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 春植えのニンニクは順調に成長中です。

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 今は4枚目の葉が出てきている途中です。実はこの区画の隣には、昨年の秋から育てているニンニクがいます。まだまだその大きさには届きませんね。来週は最高気温が20℃になる日が多いので、一気に成長するかもしれません。

 

2020年3月28日 順調に成長中(植え付けから34日目)

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 2週間前と比べると、大きさが倍になりました。

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 葉の幅は太めのニラほどです。

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 また株元は鉛筆くらいの太さとなっています。
 ニンニクの収穫時期は5月下旬~6月上旬です。あと2ヶ月ほどしかないですが、この成長ペースで間に合うでしょうか?

 

2020年4月12日  茎間が伸びる(植え付けから49日目)

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 徐々に高さが出てきました。病気や害虫の被害は今のところ見られません。

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 暖かくなってきたせいか、茎の間が伸び始めています。前回と比べると、茎が太くなっていないのが気になります。

 

2020年5月2日 葉が伸びる(植え付けから69日目)

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 とうとう5月になってしまいました。気温も上がっており、今日は夏日かと思うくらい日差しが強かったです。半月ほどで葉がかなり伸びましたね。

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 種ニンニクが小さかった上、日当たり悪い場所にいる株は、小ネギほどの大きさしかありません。

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 1番育っているニンニクは今このくらいのサイズです。果たしてこの下には球根があるのでしょうか?株の大きさから考えると、あまり期待はできなさそうですね…

 

2020年6月5日 収穫(植え付けから103日目)

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 前回の報告より1ヶ月が経過しました。緑色だった葉も徐々に枯れてきており、収穫の時期となっています。

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 結局茎は太くならずに、そのままの状態です。何となく結果は分かっていますが、収穫をしましょう。根元を手で掴んで引っ張ります。

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 これが鱗片1個から成長したニンニクです。小さいですが、2月に植えた鱗片が5倍くらいの大きさになっています。この調子で他の株も引き抜いていきましょう。

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 全部収穫すると、この量になりました。植え付けた量に対して収穫数が少ない気がします。たぶんあまりにも小さかった鱗片は途中で食べられたりして、なくなったのだと思います。

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 葉を見ると「さび病」になっている株がいくつかありました。

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 また球根や根に赤い色が付いているものもあります。この色は鱗片までは届いておらす、表面の薄皮にあるようです。調べると「紅色根腐病(こうしょくねぐされびょう)」に近い症状です。

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 収穫したニンニクは枯れた葉を切り落として、きれいに洗いました。大きいものでは3.5cm、小さいと2cmです。やはり春植えですと大きくならないのでしょうか?それでもニンニクはニンニクなので、料理に使いたいと思います。

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 収穫したニンニクはネットの中に入れて、軒下に吊るしておきました。これで使いたい時にいつでも使えます。

 

まとめ
  • 小さいニンニクの鱗片を春植えにしても、ニンニクは収穫できます。しかしそのサイズは小さいので、やはり前年の秋に大きな鱗片を植える方がオススメです。

 今回は小さい鱗片でチャレンジしましたが、大きな鱗片を使って肥料を大量投入し、さらに日当たりを整えれば、もしかしたら大きなニンニクを収穫できるかもしれません。機会があればこの条件で栽培してみたいと思います。

 この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事がニンニク栽培のお役に立てれば幸いです。