水耕栽培アイスプラントの冬越し方法を考察。なぜか不織布+エアレーションで耐寒性が上がりました

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 2020年3月1日現在、水耕栽培でアイスプラントを育てています(参考記事:「アイスプラント」を水耕栽培。大きくなったら液肥に塩を入れて育てる予定です)。最初は1つの栽培装置で3株を一緒に育てていたのですが、大きくなりそうだったので1装置1株となるように移植をしました。そしてこの状態で冬を迎え、厳寒期の2月を過ぎ、今は春になるのを待っているところです。

 意図せず偶然そうなったのですが、それぞれの株は異なった環境で冬を過ごしています。結果、日を追うごとに違いが出てきて、最近では明らかな差が見られるようになりました。端的に書くと、屋外で育てた株は枯れ、エアレーションをした株は同じ環境でも非常に元気なのです。

 今回の記事では、水耕栽培をしているアイスプラントの「冬越し」の方法について体験したことを紹介し、原因を考察してみます。

 

 

 

 

栽培の流れ

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 まず最初にアイスプラントの簡単な栽培履歴を紹介します。種蒔きは昨年2019年9月に行い、1つの栽培装置で3株を育てていました。

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 しかし予想以上に株が大きくなったので、11月中旬に1株ずつとなるように移植しました。

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 12月は非常に元気で、このまま収穫かと思っていました。

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 しかし翌年の1月になると、低温や霜による被害が出てきました。全体的に葉の張りがなくなり、大きい葉は枯れ落ちています。他の2株も同じような感じです。この状態から3株がそれぞれ違う環境で冬を過ごすことになります。具体的には、全ての株に防寒として不織布を掛けた後、

  • 屋外で栽培
  • 屋外で栽培し、もし枯れが進むようだったら室内に取り込む
  • エアレーション(通称:ブクブク)をして屋外で栽培

になります。この栽培条件で1ヶ月ほど育てました。その結果が以下になります。

 

全体写真

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 この写真が今の3株を並べたものです。左から「屋外+エアレーションなし」「屋外→室内+エアレーションなし」「屋外+エアレーションあり」となります。左側と中央は非常に状態が悪く、一方で右側は青々とした葉が茂っています。それでは個々に見ていきましょう。

 

屋外+エアレーションなし

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 まずは「屋外+エアレーションなし」の株です。葉はほぼ枯れ落ち、先端の一部分だけが何とか緑色を保っている状態です。しかしあと1週間もすれば完全に枯れてしまうと思います。

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 この株は防寒としてトンネル風に不織布を掛けて、栽培期間中ずっと屋外で育てていました。不織布があるとは言え、霜が降りたり気温がマイナスになると葉にダメージを受け、それが続いたことにより枯れたようです。
 この結果より、アイスプラントの屋外越冬は不織布のみでは難しく、もっと本格的な防寒対策が必要なことが分かりました。

 

屋外→室内+エアレーションなし

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 次に「屋外→室内+エアレーションなし」です。こちらは上の「屋外+エアレーションなし」と同じように育てていましたが、寒さによるダメージが避けられないと感じて室内に取り込んだものになります。
 現在、日光が入る南向きの暖かい廊下に置いてから約2週間が経過しました。葉の枯れは止まりましたが新芽は出てこず、取り込んだままの状態から変化がありません。ここまで酷くなる前に室内栽培に切り替えた方が良さそうです。

 

屋外+エアレーションあり

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 最後は、やたら元気な「屋外+エアレーションあり」の株です。葉の緑色は鮮やかで、触ると肉厚でしっかりとした張りを感じられます。

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 この株にも不織布を掛けていますが、他とは異なり支柱を立てない「ベタ掛け」にしています。こうした理由はただ単に、開け閉めが楽にできるからです。

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 栽培環境はやはり他と同じく屋外です。それにも関わらず成長に大きな差が出たのは、エアレーション有無が関係ありそうです。
 ここからは考察になります。このアイスプラントが越冬できた理由として、「常に空気の流れがあったから」ではないでしょうか?エアーポンプから送られる空気がベタ掛けにした不織布の内側を動き回ることで霜が降り難い空間を作り出したり、部分的な低温を防ぐ効果があったのかもしれません。またエアレーションによって株自体の耐寒性が上がった可能性も考えられます。
 もし不織布をベタ掛けにせず支柱を立てて被せるようにしていたら、また違った結果になっていたかもしれません。エアレーションの有無で、アイスプラント成長にここまで差が出るとは思いもしませんでした。

 

まとめ

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 アイスプラントの冬越しをする際は、不織布での防寒だけでは不十分であることが分かりました。そのため寒くなる前に室内や温室に取り込み、そのまま春を待つのが一番良い方法だと思います。しかしエアレーションを行っているアイスプラントのように、屋外でも枯れない育て方があるので、一概にダメとは言い切れないのが何とも不思議な感じです。

 今は室内に取り込んでいるアイスプラントの回復を待ちつつ、エアレーションアイスプラントの収穫をいつにしようか考え中です。この記事がアイスプラントの冬越しの参考になれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。