ベランダで「ズッキーニ」の水耕栽培に挑戦。5Lのバケツを使った栽培装置で育てています

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 昨年、我が家ではネズミが闊歩していました。天井裏を駆け回るだけではなくベランダにも出没し、私が育てていた枝豆などを食い荒らしていたのです。対策として色々なところに罠や毒エサを設置した結果、足音は全くしなくなりました。幸いにも駆除に成功したようです。これで再びベランダ栽培ができるでしょう。

 久しぶりにベランダで水耕栽培をする野菜は「ズッキーニ」です。ズッキーニはキュウリっぽい見た目をしていますが、カボチャの一種です。以前この野菜の天ぷらを食べたことがあり、非常に美味しかった記憶があります。ぜひ家でも食べたいと思い、今回育てることにしました。

 ズッキーニの育て方を調べると、株がひと抱えほどの大きさになるそうです。ですのでいつも使っているプラスチック製カップを利用した栽培装置では、サイズ的に育てられません。そこで今回は穴を開けたバケツをプラカップの代わりとして使い、液肥槽には適当な容器を準備して栽培装置とします。

 念のため、ネズミが再出没しても分かるように、ベランダに好物であるジャガイモを置いておきまます。もしかじった跡が付いていたら、罠などを仕掛けて退治します。それではベランダでズッキーニの栽培を始めましょう。

 

 

 

 

ズッキーニの種

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 種は長さ1cmほどの楕円形で、平べったいです。種袋によると品種は『グリーンエース』とのことです。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

水耕栽培装置

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 栽培装置はこの記事《「バケツ」と「バケツが入る容器」を使って水耕栽培装置を作製。大型の野菜でも栽培できるでしょう》を参考にして組み立てました。

 

2020年4月4日 種蒔き

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 ズッキーニの種は100円ショップで購入しました。封を開けると3粒しか入っていませんでしたので、全てを深さ1cmのところに蒔きました。これを暖かい日は屋外に、肌寒い日は室内に取り込んで発芽するのを待ちます。

 

2020年4月10日 地上に出てくる

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 種が地上に出てきました。明日か明後日には双葉が開くでしょう。

 

2020年4月11日 発芽(発芽から0日目)

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 1つだけ葉が開ききっていないものがありますが、ほぼ発芽は完了です。本日を「発芽から0日目」として記録をしていきます。発芽日数は7日、発芽率は100%と優秀な結果でした。

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 双葉は意外と大きく、爪ほどのサイズです。また中心部には小さな本葉が見えてきています。

 

2020年4月19日 巨大な双葉(発芽から8日目)

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 指先ほどの大きさだった双葉は、この1週間で巨大化しました。十分な間隔で種蒔きをしたつもりでしたが、それでも株同士が触れ合いそうです。ここまで大きくなるならば、ポリポットで育苗→定植でも良かったかなとも思います。

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 本葉の成長も始まっています。今はまだ小さくても数日で大きくなりそうですね。次の週末には間引きができるでしょう。

 

2020年4月25日 間引き(発芽から14日目)

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 小さかった本葉は太陽の光を浴びて双葉よりも大きくなっています。
 最近は夜の寒さが一段落してきました。ですのでズッキーニを室内に取り込むのは止め、1日中ベランダに出しっぱなしにしています。

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 本葉は双葉のツルッとした感じはなく、縁がギザギザで細かい毛も生えています。ウリ科の葉っぽくなってきました。

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 予定通り、本日間引きをしましょう。どの株も同じくらいの成長度合いなので、残すものを選ぶのに悩みます。最終的には茎が1番太い株に決め、残りはハサミで切り取ってしまいます。

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 これで間引きは終わりです。あとは病気や害虫に気をつけながら、成長を見守ります。

 

2020年5月2日 葉の白い模様(発芽から21日目)

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 毎日見ていると気付きませんが、前回の写真と比べるとかなり成長していますね。本葉も1枚→3枚に増え、今は4枚目が出つつあります。

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 双葉の付け根から脇芽が出てきました。これは摘み取った方が良いのでしょうか?

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※クリックで拡大

 葉を見ていると白い粉を吹いたような箇所がありました。もしかしたら、うどんこ病になったのかもしれません。しかしそれにしては、葉脈に沿って症状が出ているのが不自然です。以前、うどんこ病になったキュウリを見たことがありますが、ポツポツといろいろな場所でランダムに発生していた気がします。一応念のため、うどんこ病に効く「アーリーセーフ」を500倍に希釈して散布しておきました。

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※クリックで拡大 出典:wikipedia

 アーリーセーフを撒いた後で思ったのは、やはりうどんこ病にしては葉脈に沿って白くなるのは変です。そこで他の方が育てているズッキーニの写真を検索して確認しました。結果分かったのは、ズッキーニの葉は白い特有の模様が入るようです。確かに写真の株も葉脈に沿って白くなっています。多分大丈夫だとは思いますが、もう少し様子を見ましょう。

 

2020年5月9日 蕾を発見(発芽から28日目)

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 この1週間でかなり巨大化しました。会社から帰宅してズッキーニを見ると、朝とは大きさが違っているほど成長が早いです。

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 前回、うどんこ病だと思った葉の白い部分は、やはり模様でした。葉本から葉先に向かって白い柄がはっきりと出ています。

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 風が吹くと株が前後左右に揺れるので、ビニールタイで茎を支柱に固定しました。これで風に強くなった感じがします。

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 根は想定通り穴から出てきて、盛んに分岐を繰り返しています。光が入りにくい場所のため藻が生えないかと思いましたが、少し生えていますね。

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 藻の対策としてバケツと液肥槽の間にアルミ蒸着保温シートを入れて、日光を遮る形にしてみました。しかしかなり適当に設置したので隙間が多々あります。とりあえずはこの状態で様子見です。

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 株元には蕾が付き始めています。これは雄花で、数えると8個ほどあります。

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 そして写真中央にあるのが雌花です。雌花は雄花と違って、根本に膨らみがあるのが特徴です。ズッキーニは雌花に花粉が付かないと実が成長しません。雄花と同じタイミングで開花してくれることを願いましょう。

 

【追記】

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 茎をビニールタイで留めたところ、擦れて表皮が傷ついてしまいました。そこで固定を麻ヒモに変更しています。今のところ良い具合です。

 

2020年5月13日 黄色い斑点(発芽から32日目)

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 朝、出社する前にズッキーニの様子を確認したところ、とある葉に直径5mmくらいの黄色い斑点が3〜4個あるのに気が付きました。この斑点は裏面まで貫通しています。昨日はなかったと思うので、夜の間にできたようです。
 もしかしたら病気になっているのかもしれません。そこで銅殺菌剤である「Zボルドー」を500倍希釈し、葉の表面裏面共にたっぷりと散布しました。もし広がるようだったら葉を切り取って処分するしかなさそうです。

  

2020年5月16日 栽培装置の改良(発芽から35日目)

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 いつも使っている作業台に乗せたところ、葉が広がりすぎていてカメラに収まりきれません。

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 ですので、今日からは床に置いて撮ります。こうして見ると大きくなさそうですが、幅は80cmもあります。ベランダをかなり占拠してる状況です。

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 薬が効いているのか、黄色い斑点は増えていません。この症状を調べると、斑点病・べと病・疫病あたりでしょうか。これからは予防を兼ねて、時々撒いていこうと思います。

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 指先サイズだった雌花は大きくなり、全長6〜7cmとなっています。

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 蕾の先は少し黄色くなってきて、もう少しで咲きそうです。一方で雄花の成長は遅く、受粉ができるか怪しいところです。

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 先週、液肥槽の藻対策としてアルミ蒸着保温シートを隙間に入れました。しかしやはりイマイチだったので、黒色のビニール袋に変えました。自由な形にできるので、非常に使い勝手が良いです。

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 今までは液肥槽に栽培容器を直接置いて育てていました。この状態だと根の伸びるスペースがかなり少ないです。

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 そこでタッパーを底上げ台として使い、根の伸びる空間が増えるように改良しました。この変更をしたのが2日ほど前です。その結果、どうなったかというと…

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 こうなりました。台を置くことできたスペースに根が広がりつつあります。
 それにしても想像以上の根の量です。容器に開けた穴が完全に埋まっており、まるで多数のモヤシが穴から出ているみたいです。もっと大きい穴にするべきでしたね。
 とりあえずはこのまま育て、根が更に増えるようでしたら液肥槽を大きいものへ変更したいと思います。

 

2020年5月17日 雌花の開花間近(発芽から36日目)

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 昨日撮影した雌花が緑色→黄色になってきました。触ると中が空洞になっている感じです。明日には開くでしょうか?

 

2020年5月18日 花ズッキーニの収穫&調理(発芽から37日目)

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 只今の時間、朝の5時です。ズッキーニは開花を始めており、あと数時間で完全に開くでしょう。鮮やかなオレンジ色が特徴の花です。

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 花は大きく、手の平に近いサイズです。

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 中心部にある雌しべも太さ約1cmと大きいです。表面にはウニウニした模様が見えており、まるで何かを探している指のようです。

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 雌花が咲いたのは良いのですが、肝心の雄花が咲きませんでした。受粉できないと子房が大きくならず、枯れ落ちてしまいます。そこで1番花は「花ズッキーニ」として収穫することにしました。
 収穫は子房のすぐ下の茎を切って行います。茎が太かったので枝切りバサミを使いましたが、予想に反して柔らかかったです。キッチンバサミでも十分切れるくらいです。

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 これで花ズッキーニの収穫完了です。

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 この部分が実になるはずだった子房です。雄しべの花粉が付くと急激に大きくなり、数日で収穫できるサイズになります。

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 収穫した花ズッキーニは花の部分に肉やチーズを詰めて揚げるのが美味しい食べ方だそうです。しかし今回は素材の味を感じたいです。そこで軽く塩コショウをし、水で溶いた小麦粉を絡ませて数分間揚げます。

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 適当に衣を付けましたが、良い感じに揚がりました。それでは熱いうちに食べましょう。
 まずは食べやすそうな花びらからです。加熱をしてもオレンジ色は退色せずに、鮮やかなままです。揚げ物は緑や茶色系が多いので、この色は貴重ですね。食べると特にこれと言った味はなく、衣のサクサク感があるだけでした。
 続いて花の根本あたりを食べます。口に入れて噛むと、しっとりとして柔らかい感じがします。その中にヌルっとした固形物がありました。これは雌しべの先端とか軸だと思います。食感を文字に起こすと「片栗粉をまぶして軽く煮た食感のないコンニャク」です。もっと端的に言うと『ナメクジ』っぽいです。味はないので良いのですが、食感がかなり気になりました。
 最後に小さなズッキーニである子房です。やや水っぽいホクホク系で、ほんのりとカボチャの風味がしました。
 全体的な感想としては、味にクセがないのでやはり肉やチーズを詰めた方が美味しくなったと思います。食べた後で分かったのですが、調理前に雌しべは取るそうです。実際に食べた身としては、確かにあの食感はちょっといただけなので納得です。

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 話は育てているズッキーニに戻ります。最初の雄花が開くまでは、まだ数日掛かりそうです。その間に咲いた雌花は今回のように食べてしまおうと思います。早く大きなズッキーニを食べたいものです。

 

2020年5月23日 雄花まだ咲かず(発芽から42日目)

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 最近は曇りの日しかなく、しばらく太陽を見ていない気がします。また気温も20℃を下回る時もあり、成長が鈍化しています。

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 それでも雌花は数日ごとに咲いています。本日も1つ開きました。

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 しかし雄花は咲かず、この雌花は再び花ズッキーニとしての収穫となります。

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 雄花の現在はこのような感じです。先週よりも茎が伸びてきて、蕾が大きくなりました。色は緑一色なので、咲くにはまだ数日かかりそうです。あとは雄花と雌花の開花が揃うかが鍵です。

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 本日の収穫物がこちらです。この分を入れて、花ズッキーニは合計4個収穫できました。栽培が終わるまでに何個のズッキーニが採れたか集計していきたいと思います。

 

2020年5月27日 人工受粉&花粉の保存(発芽から46日目)

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 只今の時間、再び朝の5時です。ようやく待ちに待った雄花が咲き、そして運良く雌花も咲きました。

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 本来、雄しべの花粉は虫などによって雌しべに運ばれます。しかしここは確実な収穫するために人工受粉を行いましょう。

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 まずは咲いている雄花を切り取ります。

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 そして花びら取り去って、雄しべを露出させます。花粉は3本の台座の中央に乗っている形です。王冠のようにも見えますね。

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 この雄しべを雌しべにポンポンと付けて人工受粉の完了です。あとは根元の子房が大きくのを待つだけです。

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 現時点での子房の長さは7cmです。収穫は20cmほどになったらするので、あと13cm。今から楽しみです。

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 咲いた雄花は2つあり、1つは人工受粉で使いました。もう1つは必要ないので捨てるしかないです。しかし今回と同じように雄花と雌花が同時に咲くとは限りません。
 そこで将来の受粉用として、雄しべを冷凍保存することにしました。写真のようにチャック付きビニール袋に入れて、温度が安定している冷凍庫の底の方に置きました。然るべき時がきたら使いたいと思います。

 

2020年5月29日 子房は12.5cm(発芽から48日目)

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 気温も上がり、天気も上々です。大きい葉がさらに増えてきており、ベランダを侵攻中です。正直な話、ここはズッキーニを育てる場所ではありませんでした。庭か地植えが良いでしょう。

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 現在の子房の長さは12.5cmです。数日前とは異なりツヤが出てきました。

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 先端に付いていた花は、カメラが当たった拍子にポロリと取れました。

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 今日も雌花と雄花が同時に咲きましたので、人工受粉をしておきます。

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 株の中心を見ると、少なくとも4つの雌花が付いています。雄花も増えてきましたので、ズッキーニパーティーができるくらいの収穫量を期待してしまいます。

 

2020年5月31日 初収穫(発芽から50日目)

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 ズッキーニは特に問題なく、すくすくと成長中です。

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 本日、雌花が咲きました。しかし今回は雄花が咲いていません。そこで5月30日に冷凍保存をした雄しべを使って人工受粉に挑戦します。

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 袋の中で解凍した後、雌しべに花粉を付けました。これでどうでしょうか?成功していれば明日には子房が大きくなっているはずです。

【追記】
 2日間待ちましたが子房は大きくならず、受粉は失敗したようです。まだ冷凍花粉はあるので、他の雌花でもチャレンジしようと思います。

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 2日前に人工受粉した雌花(子房)も大きくなりました。近日中には収穫できるでしょう。

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 最初に受粉したものは一気に成長して、とうとうバケツの縁から飛び出てしまいました。

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 ツヤもかなり出ており、これだけでも美味しそうです。長さは20cm弱で、食べるにはちょうど良いサイズとなっています。それではズッキーニの初収穫をしましょう。

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 収穫はヘタの部分をハサミで切って行います。枝が混んでいるので、非常に手を入れにくいです。 

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 これで収穫の完了です。思ったよりもずっしりとくる重さです。

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 重量を測ると259gありました。以前スーパーで買ったズッキーニは20cmで200gだったので、今回は立派なものが採れたと言えるでしょう。

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 実の正確な長さは18.5cmです。受粉から収穫までの子房の成長は、

5月27日 5:00 7cm(受粉)
5月27日 21:00 9cm
5月28日 5:00 9.5cm
5月28日 21:00 11cm
5月29日 5:00 12cm
5月29日 21:00 14cm
5月30日 5:00 15.5cm
5月30日 21:00 17cm
5月31日5:00 18cm
5月31日7:00 18.5cm(収穫)

となりました。一日あたり2.5cm伸びており、測らなくても見ただけで大きくなっているのが分かるほどです。観察していると、朝〜昼よりも夕方〜夜の方が成長度合いが大きかったです。
 収穫したズッキーニは厚めの輪切りにし、天ぷらとして食べました。加熱すると中身がとろっとして、とても美味しかったです

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 話は株に戻ります。ズッキーニが付いていた切り口からは、粘性のある水が滴り落ちていました。この液体を指先に付けて味見をすると、少し青臭く、また渋みがありました。決して美味しい飲み物ではないので、皆さんは口に入れないようにしましょう。

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 収穫も完了したので、このタイミングで下葉の整理を行います。収穫したズッキーニがあったところよりも下の枝を適当に切り取ります。

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 これで作業は終わりです。かなりすっきりとしました。

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 初めて知ったのですが、ズッキーニの茎は中空なのです。話によるとこの茎も食べられるらしいので、機会があれば調理したいと思います。

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 こちらが枝を整理した現在の姿です。全体的に小さくなりなました。次に収穫する実をどうやって食べようかと考え中です。

 

2020年6月2日 液肥の全交換(発芽から52日目)

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 バケツの隙間から液肥を見ると、白く濁っている気がします。また2匹のコバエが培地の上を飛んでいるのも、いつもとは異なる光景です。もしかしたら液肥が傷んでいるかもしれないので、全交換をすることにしました。
 容器を引き上げると、液肥からまるでモヤシのような香りが漂います。コバエはこの匂いに釣られてやってきたのかもしれません。根の色は白く、特に異常はなさそうです。この後、古い液肥を捨て、新しい液肥に入れ替えました。
 今、1番恐れているのは「根腐れ」です。これが起きると撤収せざるを得ません。もしかして5L容器だと中心部まで空気が届かないのでしょうか?心配事はつきませんが、経過観察をします。

 

2020年6月4日 2本目の収穫(発芽から54日目)

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 先日の液肥不良は改善し、匂いも薄くなりました。根も白いままですので、とりあえずは一安心です。今後は3〜4日に1回は液肥の交換をしたいと思います。

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 本日、人工受粉から6日目のズッキーニを収穫しました。今回の実は、

長さ:20cm
太さ:5.8cm
重さ:395g

と、前回よりもサイズアップしています。さすがに400gくらいになると、食べごたえがありそうです。

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実の表面には直線上の傷が付いています。茎に擦りながら大きくなったのが原因かもしれません。
 ズッキーニは真夏に入ると収穫できなくなるので、あと1ヶ月間が勝負です。できれば10本採りたいですが果たして…

 

2020年6月7日 3本目の収穫(発芽から57日目)

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 ズッキーニは病気や害虫の被害を受けずに成長しています。丈が伸びてきた影響で、強い風が吹くと前後左右に揺られてしまいます。

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 雄花は咲きましたが、肝心の雌花が咲いていません。このままだと枯れるだけなので切り取っておきます。

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 主枝にはたくさんの雌花が待機しています。ただ雄花は2つしかなく、圧倒的に数不足です。やはり1株だけで育てると受粉確率が上がりません。3株くらいを同時に育てると良さそうです。

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 何故か色の薄い雌花があるのを発見しました。通常、子房の色は緑ですが、これは黄緑色です。全体的にサイズも小さいので、成長不良の可能性があります。

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 3本目の実が収穫時となりました。それではハサミで茎を切りましょう。

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 今回収穫したズッキーニは、長さ20cm 重さ300gでした。半分はソーセージと炒めて、残りは千切りにしてサラダの具材としました。良い意味で味に主張がなく、どのような食べ方でもOKなのがズッキーニです。

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 ちなみに今回のズッキーニにも表面に傷がありました。やはり茎との摩擦で付いてしまうようです。茎の表面は紙やすりのようにザラザラしています。そのため触れて育つと、このように擦り傷となるのです。売るわけではないので、特に対策はせずにいこうと思います。

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 今困っているのは、根の表面に生える「藻」です。液肥槽には青色のバケツを使っているのですが、少し光を通すらしく徐々に藻が増えています。こちらの面は穴付近に藻がある程度で、そこまで気にはなりません。

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 しかし反対側は多くの面積が緑色となっています。
 藻の対策として一番簡単で有効なものは「遮光」です。以前、液肥槽に藻が生えた状態で遮光をし、野菜を育てたことがあります。そうしたらその藻が死に、結果液肥が腐ってしまいました。そこで今回は少々強引ですが、藻が生えている根を切り落としてから遮光を行います。

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 このように穴の付近にハサミを入れて切ります。ちなみに藻を洗い流すことも試みましたが、全く上手くいきませんでした。

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 これで切除の完了です。切った根の量は、バケツから出ている部分の2割くらいです。この分がなくなったとしても、株への大ダメージはないはずです。そのうち穴から新しい根が生えてくるでしょう。

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 藻の除去ができましたので、続いて遮光に入ります。液肥槽の周りにアルミ蒸着保温シートを巻き、麻ひもで止めました。これで完成です。
 今までの経験上、真っ暗にしなくても、ある程度暗くなっていれば藻は増殖しません。とりあえずはこれで様子をみます。

 

2020年6月9日 不良雌花の摘出(発芽から59日目)

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 黄緑色をしていた雌花は咲くどころか、先端から茶色に変色し始めています。おそらくこのまま置いていても腐るだけなので、切り取ってしまいましょう。

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 似たような雌花は他に2本あるので、それらも一緒に取り除きました。

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 後学として、今回の黄緑雌花を正常な雌花の隣に立ててみました。サイズが全く違いますね。原因は分かりませんが、もしかして液肥傷んだのと関係があるのでしょうか?

 

2020年6月10日 トマトトーン処理(発芽から60日目)

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 本日、久しぶりに雌花が咲きました。しかしタイミングが悪く、雄花が咲いていません。このままでは受粉ができず、萎びてしまうでしょう。

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 そこで今回は「トマトトーン」と呼ばれる薬を使って、人工受粉を試みたいと思います。トマトトーンとはホルモン剤の一種で、有効成分が雌しべに付くと花粉がなくても受粉したことになるのです。

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 朝5時45分に50倍希釈をした液を雌しべに噴霧しました。現在の子房の長さは7cm。成功していれば明日には大きくなっているはずです。ウェブで調べてもズッキーニにトマトトーンを使った記事は少なく、中には失敗例もあったりします。受粉したらラッキーくらいの気持ちで待ちましょう。

 

2020年6月13日 トマトトーンの効果(発芽から63日目)

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 トマトトーンを噴霧をしてから子房は伸び、現在11.5cmとなっています。受粉は成功したようです。先端が膨らみ気味なのは薬剤処理の影響でしょうか?

 

2020年6月14日 実が成長せず(発芽から64日目)

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 葉の数が多くなってきており、再びベランダを占拠し始めました。このサイズになると移動させるのも一苦労です。

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 自分の重さに耐えられないのか、株がだんだんと傾いてきました。そのため麻ヒモを使って反対方向に引っ張っています。おそらく傾くことは防げないので、折れないようにサポートします。

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 トマトトーンで受粉をさせた実は成長が止まってしまいました。長さの記録は以下になります。

6月10日 5:45 7cm(薬剤処理)
6月10日 21:00 8cm
6月11日 5:00 9cm
6月11日 21:00 10cm
6月12日 5:00 11 cm
6月12日 2100 11.5cm
6月13日 5:00 11.5cm
6月13日 2100 11.5cm
6月14日 5:00 11.5cm

 最初は1日あたり2cm伸びていたのですが、ここ2日間は全く成長していません。どうも受粉はしていなかったようです。このまま放置しても株が疲弊するので、収穫してしまいます。

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 こうして見ると、やはりお尻がやけに膨らんでいるのが気になります。まだ希釈したトマトトーン溶液はありますので、再び雌花だけ咲いたら散布をしてみようと思います。

 
2020年6月20日 倒れる(発芽から70日目)

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 先日2本のズッキーニを収穫できました。それぞれの大きさと重さは、

・20cm 327g
・20.5cm 271g

でした。これで合計5本が収穫できたことになります。あと5本は採りたいですが、全ては雄花の咲き具合に掛かっています。

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 ちなみに現在は雌花数本に対して、雄花は1本しかないです…

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 株の傾きはさらにひどくなり、とうとう地面と平行になってしまいました。折れないか心配です。

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 梅雨に入ったせいか、うどんこ病が発生しました。ズッキーニの葉には白い模様がありますが、それとは明らかに異なるのですぐに分かります。

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 うどんこ病の治療には、炭酸水素カリウムが主成分の「カリグリーン」を使います。この粉末を800倍に希釈し、さらに展着剤を入れて散布しました。もし治らないようならば、数日後に再び散布したいと思います。

 

2020年7月4日 斑点病?べど病?(発芽から84日目)

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 葉が多くなっていたので整枝をしました。株の傾きがよりはっきりと分かりますね。

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 茎が横に伸びているため、重心がバケツの外になってしまいました。そのせいで内側のバケツが傾き始めています。対策として、隙間に適当なタッパーを入れてクサビの代わりとしています。

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 カリグリーンを何回か散布した結果、うどんこ病は収まりつつあります。しかし今度は葉に黄色い斑点が出てきました。

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 また葉先も黄色または茶色くなっています。黄色い斑点の裏面には菌糸や胞子のようなものが見えます。この症状は斑点病かべど病だと思うので、500倍に希釈した「Zボルドー」を散布しておきました。ま何とか治まってほしいです。

 

2020年7月11日 根腐れにより撤収(発芽から91日目)

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 薬が効いたのか、症状の進行は治まったように感じます。
 前回、実を収穫したのが6月28日です。それ以降はなぜが成長が滞り、また人工受粉をしても結実しませんでした。

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 新しい葉や花は見えていますが、ここから成長が進まないです。明らかに調子が変です。根を確認しましょう。

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 容器を引き上げました。何と、穴から出ている根が白→薄茶に変色しているではありませんか!匂いも生臭いので、根腐れが起きてしまったようです。

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 手で掴むとヌメリがあり、そのまま引っ張ると簡単に千切切れてしまいました。手に付いた臭いは水洗いでは取れず、石鹸を使う必要がありました。この状態ならば、地上部が成長しないのも納得です。
 根腐れの原因としては、ズッキーニの大きさに対して液肥容量が少なかったことが考えられます。液肥が少ないが故、根から出る老廃物の濃度が高くなり、根腐れを起こす細菌が繁殖したのかもしれません。この栽培装置では液肥の交換頻度をもっと多くするべきでした。

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 ちなみにこちらの根は生きているものです。色が全く違いますね。最近伸びてきた印象を受けますので、駄目になった根の代わりとして出てきたのだと思います。

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 根腐れが起きると回復するのは非常に困難です。残念ですがズッキーニの栽培はここで終了とし、撤収することにします。次回育てる時には装置の構成を見直してチャレンジしたいと思います。

 

まとめ

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 それでは栽培のまとめになります。

 

  • ズッキーニは発芽してから50日目で初収穫ができました。受粉した子房の成長は早く、4〜5日で収穫できるサイズとなりました。

  • 斑点病と思われる病気にかかったので、薬を散布し治療しました。一方で害虫であるアブラムシやウリハムシが付きやすいとの情報もありましたが、2階のベランダで育てたせいか被害はありませんでした。

  • 収穫したズッキーニは天ぷらやサラダ、酢漬けにして食べました。クセのない野菜なのでどんな料理でも使えます。

  

 栽培を通して収穫できた実は、

花ズッキーニ:5個
未成長ズッキーニ:5個
ズッキーニ:6個
 ・18.5cm 259g
 ・20cm 395g
 ・20cm 300g
 ・20cm 327g
 ・20.5cm 271g
 ・20cm 248g

となりました。雄花または雌花しか咲かないことが多々あったので、1株だけではなく2〜3株を育てると効率良く受粉・収穫できるかと思います。

 この記事を読んで頂き、ありがとうございました。ズッキーニの水耕栽培の参考になれば幸いです。

 


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うどんこ病の治療薬にはカリグリーンを選びました。この薬は炭酸水素カリウムを主成分としており、うどんこ病の他にも灰色かび病やさび病の殺菌剤としても使用できます。症状初期の散布が効果的ですので、毎日の見回りを欠かさないようにしましょう。

 


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病気の治療には銅殺菌剤であるZボルドーを使いました。この薬は病気が進行してから使うよりも、初期に散布すると効果が高いように感じます。「野菜類」で登録されているので、多くの作物に使えるのが良い点ですね。


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