ベランダで「ズッキーニ」の水耕栽培に挑戦。5Lのバケツを使った栽培装置で育てています

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 昨年、我が家ではネズミが闊歩していました。天井裏を駆け回るだけではなくベランダにも出没し、私が育てていた枝豆などを食い荒らしていたのです。対策として色々なところに罠や毒エサを設置した結果、足音は全くしなくなりました。幸いにも駆除に成功したようです。これで再びベランダ栽培ができるでしょう。

 久しぶりにベランダで水耕栽培をする野菜は「ズッキーニ」です。ズッキーニはキュウリっぽい見た目をしていますが、カボチャの一種です。以前この野菜の天ぷらを食べたことがあり、非常に美味しかった記憶があります。ぜひ家でも食べたいと思い、今回育てることにしました。

 ズッキーニの育て方を調べると、株がひと抱えほどの大きさになるそうです。ですのでいつも使っているプラスチック製カップを利用した栽培装置では、サイズ的に育てられません。そこで今回は穴を開けたバケツをプラカップの代わりとして使い、液肥槽には適当な容器を準備して栽培装置とします。

 念のため、ネズミが再出没しても分かるように、ベランダに好物であるジャガイモを置いておきまます。もしかじった跡が付いていたら、罠などを仕掛けて退治します。それではベランダでズッキーニの栽培を始めましょう。

 

 

 

 

ズッキーニの種

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 種は長さ1cmほどの楕円形で、平べったいです。種袋によると品種は『グリーンエース』とのことです。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

水耕栽培装置

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 栽培装置はこの記事《「バケツ」と「バケツが入る容器」を使って水耕栽培装置を作製。大型の野菜でも栽培できるでしょう》を参考にして組み立てました。

 

2020年4月4日 種蒔き

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 ズッキーニの種は100円ショップで購入しました。封を開けると3粒しか入っていませんでしたので、全てを深さ1cmのところに蒔きました。これを暖かい日は屋外に、肌寒い日は室内に取り込んで発芽するのを待ちます。

 

2020年4月10日 地上に出てくる

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 種が地上に出てきました。明日か明後日には双葉が開くでしょう。

 

2020年4月11日 発芽(発芽から0日目)

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 1つだけ葉が開ききっていないものがありますが、ほぼ発芽は完了です。本日を「発芽から0日目」として記録をしていきます。発芽日数は7日、発芽率は100%と優秀な結果でした。

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 双葉は意外と大きく、爪ほどのサイズです。また中心部には小さな本葉が見えてきています。

 

2020年4月19日 巨大な双葉(発芽から8日目)

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 指先ほどの大きさだった双葉は、この1週間で巨大化しました。十分な間隔で種蒔きをしたつもりでしたが、それでも株同士が触れ合いそうです。ここまで大きくなるならば、ポリポットで育苗→定植でも良かったかなとも思います。

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 本葉の成長も始まっています。今はまだ小さくても数日で大きくなりそうですね。次の週末には間引きができるでしょう。

 

2020年4月25日 間引き(発芽から14日目)

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 小さかった本葉は太陽の光を浴びて双葉よりも大きくなっています。
 最近は夜の寒さが一段落してきました。ですのでズッキーニを室内に取り込むのは止め、1日中ベランダに出しっぱなしにしています。

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 本葉は双葉のツルッとした感じはなく、縁がギザギザで細かい毛も生えています。ウリ科の葉っぽくなってきました。

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 予定通り、本日間引きをしましょう。どの株も同じくらいの成長度合いなので、残すものを選ぶのに悩みます。最終的には茎が1番太い株に決め、残りはハサミで切り取ってしまいます。

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 これで間引きは終わりです。あとは病気や害虫に気をつけながら、成長を見守ります。

 

2020年5月2日 葉の白い模様(発芽から21日目)

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 毎日見ていると気付きませんが、前回の写真と比べるとかなり成長していますね。本葉も1枚→3枚に増え、今は4枚目が出つつあります。

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 双葉の付け根から脇芽が出てきました。これは摘み取った方が良いのでしょうか?

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※クリックで拡大

 葉を見ていると白い粉を吹いたような箇所がありました。もしかしたら、うどんこ病になったのかもしれません。しかしそれにしては、葉脈に沿って症状が出ているのが不自然です。以前、うどんこ病になったキュウリを見たことがありますが、ポツポツといろいろな場所でランダムに発生していた気がします。一応念のため、うどんこ病に効く「アーリーセーフ」を500倍に希釈して散布しておきました。

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※クリックで拡大 出典:wikipedia

 アーリーセーフを撒いた後で思ったのは、やはりうどんこ病にしては葉脈に沿って白くなるのは変です。そこで他の方が育てているズッキーニの写真を検索して確認しました。結果分かったのは、ズッキーニの葉は白い特有の模様が入るようです。確かに写真の株も葉脈に沿って白くなっています。多分大丈夫だとは思いますが、もう少し様子を見ましょう。

 

2020年5月9日 蕾を発見(発芽から28日目)

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 この1週間でかなり巨大化しました。会社から帰宅してズッキーニを見ると、朝とは大きさが違っているほど成長が早いです。

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 前回、うどんこ病だと思った葉の白い部分は、やはり模様でした。葉本から葉先に向かって白い柄がはっきりと出ています。

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 風が吹くと株が前後左右に揺れるので、ビニールタイで茎を支柱に固定しました。これで風に強くなった感じがします。

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 根は想定通り穴から出てきて、盛んに分岐を繰り返しています。光が入りにくい場所のため藻が生えないかと思いましたが、少し生えていますね。

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 藻の対策としてバケツと液肥槽の間にアルミ蒸着保温シートを入れて、日光を遮る形にしてみました。しかしかなり適当に設置したので隙間が多々あります。とりあえずはこの状態で様子見です。

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 株元には蕾が付き始めています。これは雄花で、数えると8個ほどあります。

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 そして写真中央にあるのが雌花です。雌花は雄花と違って、根本に膨らみがあるのが特徴です。ズッキーニは雌花に花粉が付かないと実が成長しません。雄花と同じタイミングで開花してくれることを願いましょう。

 

【追記】

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 茎をビニールタイで留めたところ、擦れて表皮が傷ついてしまいました。そこで固定を麻ヒモに変更しています。今のところ良い具合です。

 

2020年5月13日 黄色い斑点(発芽から32日目)

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 朝、出社する前にズッキーニの様子を確認したところ、とある葉に直径5mmくらいの黄色い斑点が3〜4個あるのに気が付きました。この斑点は裏面まで貫通しています。昨日はなかったと思うので、夜の間にできたようです。
 もしかしたら病気になっているのかもしれません。そこで銅殺菌剤である「Zボルドー」を500倍希釈し、葉の表面裏面共にたっぷりと散布しました。もし広がるようだったら葉を切り取って処分するしかなさそうです。

  

2020年5月16日 栽培装置の改良(発芽から35日目)

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 いつも使っている作業台に乗せたところ、葉が広がりすぎていてカメラに収まりきれません。

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 ですので、今日からは床に置いて撮ります。こうして見ると大きくなさそうですが、幅は80cmもあります。ベランダをかなり占拠してる状況です。

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 薬が効いているのか、黄色い斑点は増えていません。この症状を調べると、斑点病・べと病・疫病あたりでしょうか。これからは予防を兼ねて、時々撒いていこうと思います。

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 指先サイズだった雌花は大きくなり、全長6〜7cmとなっています。

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 蕾の先は少し黄色くなってきて、もう少しで咲きそうです。一方で雄花の成長は遅く、受粉ができるか怪しいところです。

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 先週、液肥槽の藻対策としてアルミ蒸着保温シートを隙間に入れました。しかしやはりイマイチだったので、黒色のビニール袋に変えました。自由な形にできるので、非常に使い勝手が良いです。

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 今までは液肥槽に栽培容器を直接置いて育てていました。この状態だと根の伸びるスペースがかなり少ないです。

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 そこでタッパーを底上げ台として使い、根の伸びる空間が増えるように改良しました。この変更をしたのが2日ほど前です。その結果、どうなったかというと…

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 こうなりました。台を置くことできたスペースに根が広がりつつあります。
 それにしても想像以上の根の量です。容器に開けた穴が完全に埋まっており、まるで多数のモヤシが穴から出ているみたいです。もっと大きい穴にするべきでしたね。
 とりあえずはこのまま育て、根が更に増えるようでしたら液肥槽を大きいものへ変更したいと思います。

 

2020年5月17日 雌花の開花間近(発芽から36日目)

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 昨日撮影した雌花が緑色→黄色になってきました。触ると中が空洞になっている感じです。明日には開くでしょうか?

 

2020年5月18日 花ズッキーニの収穫&調理(発芽から37日目)

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 只今の時間、朝の5時です。ズッキーニは開花を始めており、あと数時間で完全に開くでしょう。鮮やかなオレンジ色が特徴の花です。

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 花は大きく、手の平に近いサイズです。

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 中心部にある雌しべも太さ約1cmと大きいです。表面にはウニウニした模様が見えており、まるで何かを探している指のようです。

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 雌花が咲いたのは良いのですが、肝心の雄花が咲きませんでした。受粉できないと子房が大きくならず、枯れ落ちてしまいます。そこで1番花は「花ズッキーニ」として収穫することにしました。
 収穫は子房のすぐ下の茎を切って行います。茎が太かったので枝切りバサミを使いましたが、予想に反して柔らかかったです。キッチンバサミでも十分切れるくらいです。

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 これで花ズッキーニの収穫完了です。

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 この部分が実になるはずだった子房です。雄しべの花粉が付くと急激に大きくなり、数日で収穫できるサイズになります。

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 収穫した花ズッキーニは花の部分に肉やチーズを詰めて揚げるのが美味しい食べ方だそうです。しかし今回は素材の味を感じたいです。そこで軽く塩コショウをし、水で溶いた小麦粉を絡ませて数分間揚げます。

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 適当に衣を付けましたが、良い感じに揚がりました。それでは熱いうちに食べましょう。
 まずは食べやすそうな花びらからです。加熱をしてもオレンジ色は退色せずに、鮮やかなままです。揚げ物は緑や茶色系が多いので、この色は貴重ですね。食べると特にこれと言った味はなく、衣のサクサク感があるだけでした。
 続いて花の根本あたりを食べます。口に入れて噛むと、しっとりとして柔らかい感じがします。その中にヌルっとした固形物がありました。これは雌しべの先端とか軸だと思います。食感を文字に起こすと「片栗粉をまぶして軽く煮た食感のないコンニャク」です。もっと端的に言うと『ナメクジ』っぽいです。味はないので良いのですが、食感がかなり気になりました。
 最後に小さなズッキーニである子房です。やや水っぽいホクホク系で、ほんのりとカボチャの風味がしました。
 全体的な感想としては、味にクセがないのでやはり肉やチーズを詰めた方が美味しくなったと思います。食べた後で分かったのですが、調理前に雌しべは取るそうです。実際に食べた身としては、確かにあの食感はちょっといただけなので納得です。

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 話は育てているズッキーニに戻ります。最初の雄花が開くまでは、まだ数日掛かりそうです。その間に咲いた雌花は今回のように食べてしまおうと思います。早く大きなズッキーニを食べたいものです。

 

2020年5月23日 雄花まだ咲かず(発芽から42日目)

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 最近は曇りの日しかなく、しばらく太陽を見ていない気がします。また気温も20℃を下回る時もあり、成長が鈍化しています。

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 それでも雌花は数日ごとに咲いています。本日も1つ開きました。

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 しかし雄花は咲かず、この雌花は再び花ズッキーニとしての収穫となります。

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 雄花の現在はこのような感じです。先週よりも茎が伸びてきて、蕾が大きくなりました。色は緑一色なので、咲くにはまだ数日かかりそうです。あとは雄花と雌花の開花が揃うかが鍵です。

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 本日の収穫物がこちらです。この分を入れて、花ズッキーニは合計4個収穫できました。栽培が終わるまでに何個のズッキーニが採れたか集計していきたいと思います。

花ズッキーニ:4個
ズッキーニ:0個

 


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病気の治療には銅殺菌剤であるZボルドーを使いました。この薬は病気が進行してから使うよりも、初期に散布すると効果が高いように感じます。「野菜類」で登録されているので、多くの作物に使えるのが良い点ですね。


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